NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

2016年4月15日、NPOへ。2年目です。いろいろやっていきます~


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みなさん、こんにちは

肺がん患者会の連合組織である「全国肺がん患者会連絡会議」が昨年11月に発足したことはお伝えしてきました。

 

 

その活動の中で、日本肺癌学会と連名で厚生労働省に出した要望書があります。

今回、なんとそれが通って、迅速に国が動いてくれましたよ!

 


内容はオプジーボのことです。

現在DPCという制度の関係で、入院して治療すると病院が赤字になることがわかりました。本来ならば入院して治療するはずの患者が、治療できなくなるかもしれないということを意味します。それはおかしいのではないか、改善して欲しいとお願いしたところ、13日、昨日ですね、その制度が変わることになりました。これにより、オプジーボの使用で、病院が赤字になることがなくなり、入院治療も可能になります。

 


国にこういう要望書を出しても無駄だ、みたいな意見もあるとは思うのですが、

今回実際に動いていただけました。懸念を感じれば、対処する、そういうことなのだと思います。いろいろ決まって走り出した後に変えることは大変です。とてもありがたいです。こういった活動はこれからも続けていきたいと思います。


詳細はこちら オンコロさんの記事

 

今までの経緯はこちら



ニボルマブのバイオマーカーを見つけようとする試験です。ご興味あればどうぞ。
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みなさん、こんにちは。

前回の要望書に関して、わかりづらいところがあると思いました。今回はその補足です。

 

<要望書の趣旨>
ニボルマブの薬価が高額のため、入院治療すると、DPCという制度上、治療費の半分以上を各施設が負担しなければならないかも。

病院が赤字に陥るため、事実上、初回入院の治療が行えなくなる。ここを何とかして欲しい。

というものでした。


このDPCという制度、難しいですよね。オンコロさんがわかりやすく仕組みを書いています。CLICK



さて、今回の要望をもう少し詳しく説明します。

「新薬が出て、入院治療すると病院が赤字になる」問題は、過去にけっこう起こっています。いわゆる「高額な薬剤」だと、同じ問題が起こるわけです。そして、実は、それに対する対処の仕組みがあります。

DPCが問題ならば、その薬の使用に関してはDPCを一時的にはずそう

というものです。実際に皮膚がん(メラノーマ)のニボルマブは、DPCの制度から外れています。

 

<メラノーマのニボルマブがDPCを外れる流れ>

この問題に関して対処するのは中医協(診療報酬とかを決めるところです)の総会です。そのなかで1年に4回(つまり3ヶ月に1回)、「DPCによる高額で新規の医薬品等への対応について」という課題で会議しています。

で、

平成2692日  ニボルマブ(メラノーマ)の承認

平成271119日 中医協総会にてDPCの制度からニボルマブをはずす

という流れでした。

 

承認から、DPCを外れるまでは、2ヵ月半かかっています。承認されても、病院が実際に使用を始めるのは、その1ヵ月後くらいです。それを考えると、「病院が赤字の期間は1ヶ月半くらい」でした。さらに希少がんのため、患者数もそれほど多くはありません。だからでしょうか、メラノーマのニボルマブ承認のときに、この問題が浮かぶことはありませんでした。

 

では、今回の肺がんの場合です。

肺がんのニボルマブに関しても、このような対処がおこなわれるのでしょうか?まず間違いなく行われるでしょう。なぜならば、同じ薬を使用しているメラノーマで起こっているからです。しかも肺がんの場合、投与量はメラノーマよりも多い。より高額になります。

ということで、DPCから外れるスケジュールは・・・

 

()平成2712or平成281月  肺がんにニボルマブ承認

平成282月 中医協総会にて、DPCの制度からニボルマブをはずす

 

という感じです。

これだとほぼ同時。赤字の期間は短いですし、そんなに問題は大きくない気がします

 

ところが・・・

来年2月に会議が行われるはずなのですが、この会議が「開かれない」ことがわかりました。(※理由は診療報酬改定前年度の2月は会議を開催しない、という決まりから)

次の中医協の会議は4月だそうです。

つまり、仮に今月承認されると、およそ4ヶ月間、病院の赤字の期間が続くことになります。誰も悪意なく、ただ、承認のタイミングの問題でドラッグ・ラグが起こるかもというわけです。



さらに。

扁平上皮がんだけでなく、腺がんへの承認もされたら、その患者数はメラノーマと違います。肺がんの年間死亡数は75千人ですから、単純にその数以上の患者が年間使用することになるでしょう。

 

4ヶ月に及ぶ制度上の赤字」

「投与数は年間、数万に及ぶかもしれない」

これらの仮想定もあり、要望書は、

「病院が赤字に陥るため、事実上、初回入院の治療が行えなくなるかも。」と書かれました。

 

 

<入院が難しいなら、外来は・・・>

入院が赤字になって困るのならば、外来ではどうでしょう。外来にはDPCという制度はなく、薬を使用すれば、その分の料金が支払われます。最初から外来で投与すればいいのではないか、という考え方も出てきます。実際に、日本肺癌学会の声明文の中で、「主に外来で投与すると思われる」と滝口先生も書いていらっしゃいます。

しかしながら、ニボルマブの治験では比較的全身状態の良い人でしか投与されていないこと、医師があまり経験したことのない自己免疫関連の副作用がでること、そのため使用に注意を要する、とも書いています。

 

これらのことを総合して、要望書には

「初回治療は慎重な経過観察下、入院での施行も考慮すべき」

と書かれました。

 

ニボルマブは新薬です。治験で示されたその効果どおりの結果がもたらされる人もいるでしょう。逆にそうでない人もいる。残念ながら重篤な副作用が出る人もいるでしょう。医療者も、患者も、誰にもその結果はわかりません。だから、きちんと説明を受け、医師との信頼関係の中で納得して進みたい、そう考えます。

 

 

さて、この要望書。受け取った厚生労働省はどう考えているのでしょうか?

保険局医療課に電話で聞いてみました。いきなりの電話でしたが、とても真摯に対応していただきました。

 

まとめると以下のような答えです

・そもそもDPCは赤字も黒字もある制度だ。

・病院の機能を評価するシステムがあり、診療報酬が上乗せされる場合もある。

・つまり、病院全体がきちんと黒字をだしていれば、あるひとつの薬だけをとって、その薬が赤字になるから投与しないとはならないのではないか。

 

ということでした。

 

そうなのか・・・と素直に思います。懸念が懸念で終われば、要望書はまるめてごみ箱にポイですよ。でももし、懸念が現実に少しでも表れたならば、迅速に行動していただきたいなと思いました。それが今回の要望書の意味です。





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みなさん、こんにちは。

 

今月中に免疫チェックポイント阻害剤・ニボルマブが保険認可されそうですが、たとえ認可されても使えない、という気配が出てきました。同時に、この薬の登場に当たり、患者自身が考えるべきことも見えてきている気がします。

詳しくはここを見てください。

https://www.haigan.gr.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=99


要点を説明します。



★新薬・ニボルマブが登場する
→過去、夢の新薬と言われてでてきた「イレッサ。」登場したばかりの頃、間質性肺炎の危険性がまだわからず、800名以上の方が亡くなりました。今回のニボルマブ承認・使用に当たり、その教訓を忘れてはならないと考えます。
これは医療者だけでなく、患者も同じと考えます。(この部分については、承認後、必ず詳しく書きたいと思います。)


<医療者向けに声明文(日本肺癌学会)>

副作用としては、免疫の力を高める薬だけに、免疫に関しての副作用が報告されています。従って、医師が副作用とその対策を理解していること。アレルギーまたは膠原病内科・消化器内科などの専門医との協働が可能な施設において行うこと。同時に副作用の説明が患者にきちんとなされること。これらのことが重要です。


<厚生労働大臣宛 抗PD-1抗体ニボルマブ(オプジーボ®)のDPC出来高移行への要望書 特定非営利活動法人日本肺癌学会・全国肺がん患者会連絡会議との連名>

DPCとは、入院患者さん1日当たりの定額の点数をもとに医療費の計算を行う制度です。診療行為ごとの点数をもとに計算する「出来高計算方式」と異なります。がん拠点病院はほぼこのDPCを採用しています。しかし、ニボルマブの投与は、一ヶ月およそ300万円かかります(患者は数万円程度の負担となる。高額療養費にあたるため。)。DPCの計算では、治療費の半分以上を各施設が負担しなければならない計算です。事実上、初回入院の治療が行えなくなる懸念があります。初回治療を各病院が入院で行っても、各施設での負担が少なくなるように、出来高算定での保険請求ができるように要望します。

 

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