NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

2016年4月15日、NPOへ。2年目です。いろいろやっていきます~


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肺がん8年生MIRAさんのインタビューが前回で終了しましたが、みなさんはどう感じられましたか?
私は、がん患者が多くのことを考えるきっかけとなると思いました。

ということで!

今回からは、MIRAさんの治療歴をもとにして、「がん医療を考えてみる」ことにしました。


MIRAさんのインタビューを読みたい方は→こちら

 

MIRAさんの治療歴を振り返り、印象的なことといえば、やはりこれがあがります。


「もう治療法はありません。あとは緩和ケアに行ってください」


正直なところ、進行しているがんを患っている者ならば、抗がん剤治療をやめる時がいつか来ることを心の奥底で知っています。でも、こう突きつけられると、ショックは大きい。もうちょっと配慮した言い方ないのかね?と思います。これはひどいよね、言い方あるだろう、このやろう、と思うわけです。

ちなみに、聖霊浜松病院緩和ケア科の森田先生の調査結果によると、医師の言葉で患者・家族が最も傷つけられるのは、

「もう治療法がありません」と「余命告知(断定的な)」

だそうです。 そうだそうだ、と納得するばかり。

で、ちょっと冷静になります。

いつか来る、そういうものならば、患者は「抗がん剤治療をやめる時」をどう考えたらいいのでしょう?

もっと言えば「もう治療法はありません。あとは緩和ケアに行ってください」をどう受け止めたらいいのでしょう。
そんなことを考えていきたいと思います。

(※いや、そんなこと考えたくない!という方はスルーしてくださいね。)

 

さて、ワンステップ!ではこの言葉を考える上で、3つの立場の方にご登場いただきます。

   内科医

   緩和ケア医

   ピアサポート

 

まず、①の内科医の立場。あの言葉を患者に伝える役割を持ちます。ここにご登場していただくのは、日本医科大学武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍内科医)です。

勝俣先生は、ブログなどで数多くこの問題を取り上げています。今回は許可を得て、こちらで抜粋し、まとめさせていただきました。

では、はじめます。

 

★抗がん剤をやめる基準とは?

まず、そもそもの話として、抗がん剤治療をやめる時、その基準はどこにあるのでしょうか?医師は、患者がどのような状態になると「抗がん剤を止めよう」と判断するのでしょうか?そこを最初に知りたいです。

勝俣先生によると、アメリカ臨床腫瘍学会が2012年に発表した「やってはいけないリスト」の最初の項目に「抗がん剤治療をやめる基準」があります。以下がそれです。(※がん診療UP TO DATEより)

▼次の項目を満たす固形がん患者に対しては抗がん剤治療を行わないこと
PS(パフォーマンス・ステータス)が悪い(3または4
・エビデンス(医学的根拠という意味です)に基づいた前治療が無効のとき 
・臨床試験の適格基準を満たさないとき
・さらなる抗がん剤治療による臨床的意義を支持する強いエビデンスがないとき 
    (次の薬に効果が期待できない、という意味です) など。

 

・・・ちょっと難しいな。。。

簡単に言いますと、

「このまま続けると、効果がないばかりか、副作用で状態が悪くなるとき」ということだと思います。

で、もっと具体的にいうと、

1日のうち半分は寝ているほど具合悪くなり、その時の薬が3つ目くらいになっていると、「難しいかな」と判断されるようです。

そりゃそうか・・・と患者である私・さくえもんも納得します。こんな風にお医者さんは考えているんですね。

しかしながら、「抗がん剤をやめたほうが良い」そう医師が考えたとしても、なかなかうまくいかない現状があるといいます。

 

治療を打ち切るということは、医師にとっても患者さんにとってもつらいことです。医師が治療をやめることを提案しても、患者さんから「何か治療はないのでしょうか?」「少しでも期待できる治療があれば何でもやってください」「治療は最後まであきらめずにやっていきたいのです」と言われてしまうと、それを説得してまで治療をやめることもなかなかうまく提案できない、というのが現状ではないでしょうか。私も、しばしば患者さんと、積極的抗がん剤治療をやるのがよいか、やらないのがよいか、押し問答になることがあります。

 

そりゃそうです。難しいと思います。患者としても「ああ、そうですか。わかりました。」っていう人、なかなかいないと思います。よっぽど人生に達観した方なら言うかもしれませんが、そんな人いるんかいな?と思います。

 

続けて、難しいからといって「もう治療法はありません。あとは緩和ケアに行ってください」という言葉を使ってはならないと書いています。ブログより2つの文章を抜粋します。

「もう次の治療はありません。治療をやめることを勧めます。ホスピスを勧めます」などとずばりお話しするのは、医師にとってもつらいことです。いや、医師以上に衝撃を受けるのは患者さんのほうです。今まで治療を頑張って受けてきたのに、突然医師から「もう治療はありません」と言われるほどショックなことはありません。

 オンコロジスト(腫瘍内科医)のやってはいけないこと、言ってはいけないこと。その二 もう治療法はありません、ここでやることはありませんと言うこと。極めつけは、当院での治療は終了しました、ということ。


文字数制限の都合上、次へ続きます。






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