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 欣喜雀躍とはこのことである。
「カリフォルニアに行こう!」
レッツ・キャリフォーニア!
 目標の決まった我々は、表情が明るくなった。
 明るくなって、日本を憂うことをやめた。
 学校生活を楽しむようになり、部活に恋にと、いそしんだ。
 そうして学校生活を満喫しているうちに、
『すべてを投げ出して自由に生きる』案は、すっかり忘れてしまったのである。

 
 しかし、こうして大人になってみると、あの案は実に魅力的だったなァと思うことがある。
 我々の日常というのは、毎日毎日、来る日も来る日も、仕事やら掃除やら洗濯やらをやらなきゃならない。
 ちゃあんとやっても、次の日は同じコトの繰り返しである

 つづく