ハイバイ『おとこたち』観劇してきました。

役者さんたちが舞台にあらわれた瞬間からすばらしく
いるだけですばらしくしゃべってもすばらしく
ほんとにすばらしくおもしろかったです。

4人のおとこ友達たちの
大学卒業してから死去、もしくは80代までの、
就職して、結婚して、浮気して、こどもができて、バイトして、
ノイローゼになって、奥さんが癌になって、こどもがひきこもって、
奥さんと噛み合わなくて、こどもと噛み合わなくて、
ひとり死んで、ふたり死んで、
友達も噛み合わなくなってきて、
痴呆の症状がでてきて、
の、
すごく普通のおとこたちのすごく普通の人生のおはなし。

すごく普通の人生が、
すごく切なかった。

普通の人生を客観的にみると
すごく笑えて
ものすごく切なくて号泣した。

カラオケのシーンのあのなんともいえなさ。
男っぽいくだらない話で盛り上がって
CHAGE&ASKAの『太陽と埃の中で』を熱唱する4人のあのシーン、
説明できない感情がわきあがって
説明できないから演劇があるんだと思った。

♪追いかけて追いかけても掴めないものばかりさ♪
って、この歌詞が、あのシーンとともに
みおわってからもぐるぐる頭の中を廻ってる。

最近わたし、頑張るんだといろいろ意気込みすぎて
少しつかれてしまって
がんばってもがんばっても
どうにもひとつも何とも歯車がかみあわないなぁと
それでも走り続けるしかないが力がでなくてどうしようと思ってたのが、
観劇後にスッキリ憑き物が落ちたような。

演劇はじめたころは
普通の生活の普通の会話劇なんて
何が面白いのかわからなかったけど、
演劇は日常直視できないことに向き合わせてくれて
そしてそれが生活してく力になる不思議。

走り続けるしかないのなら
走り続けるのみ。