BiSHのこんな記事を読みました。
natalie.mu/music/pp/bish/page/2


このインタビューが行われたのは昨年で
現在はメンバーも代わっていますが、
メンバー一人ひとりのオーディション当時の
気持ちが書かれている貴重な内容だと思います。


記事の内容で一番印象的だったのは
モモコグミカンパニー。



オーディションのときも受かろうとしないし
発言は適当だし、履歴書も写真貼ってない。


そんなモモコを見て社長の渡辺さんは
今まで認められてこなかったんだな
と思って合格を決めたといいます。


合格してからも明らかな嘘をついたりすると言っています。



この内容を読んで、
モモコはなぜこういう性格になっていったのか
が気になりました。



オーディションまでわざわざ行って
受かろうとしないって変な話じゃないですか。


だってそんなにやる気ないなら
わざわざオーディションまで行かないでしょう。

オーディション当日も眠かったというので
そんなテンションなら行かないって選択肢もあった。

それでもオーディションには行ってるわけです。

それにもかかわらず受かろうとしない。


ほんと性格曲がってるなと思います。


どこか相手を試しているような感じがします。

バイトの面接でも
自分のことが分かってもらえない
と言っているように
この人は、表面的な私じゃなくて本当の私を分かってくれる人なんだろうかというのを試しています。


では、なぜモモコはこういう斜に構えたような性格になってしまったのか。


これは推測になりますが、
生まれ育った環境の中で
条件付きの愛に疲れてしまったんじゃないか
と思ったんです。



例えば、テストで95点を獲ったらママが褒めてくれた。

「よくがんばったね。95点も獲るなんてすごい。」

この褒め言葉を受けて
次は100点を目指そうとなるタイプと
0点だったら愛せないのかよと思うタイプ
の2つに大きく分けることになります。


テストの点数がよかったから褒められる
ということはつまりテストの点数が悪ければ褒められない。


いま自分が受けている愛情というのは
テストの点数のおかげなんだと思ってしまうわけです。


通常は、そうは言ってもやっぱりテストって大事だよねっていうところで気持ちの折り合いをつけるんでしょうが、モモコの場合はそれができなかったんじゃないかなと思うわけです。



だから、オーディションに受かろうとしない発言をしたり、変な嘘をついて相手を試すんです。


あなたはこんなやる気のない私を愛せますか。

あなたはこんな嘘つきな私を愛せますか。


と試すことで、いま自分に向けられている愛が条件付きの愛でないか確認するんです。



こういう子に対しては、記事の中で渡辺さんも言っているように認めてあげることが大切なんです。


必要とされる居場所がある
って感じることができると変わってきます。


勉強しなきゃいけない
人に迷惑をかけちゃいけない
やりたいことを見つけなくちゃいけない

そんな社会的な常識への違和感が
居場所を見つけたことで
少しは解消されて生きやすくなったのかな。



この記事を読んでモモコのそんな一面を感じました。

合ってるかどうかは分かりませんが
興味深い子であることは間違いないですね。