今日も無事に「はやぶさ」の運用を終了しました(途中、臼田アンテナの雪降ろしのための中断がありましたが)。僕は中継ぎだったので今週の締めは明日、別のスーパーバイザーがやってくれます。僕は2週間ほど「はやぶさ」から離れます。

この運用の間に「はやぶさ帰還特設サイト」がオープンしたり、川口先生の熱い思いのメッセージが掲載されたりで、某巨大掲示板はお祭りでしたね。僕の名前も出たりしていましたが、残念ながらあのサイトのブログもツィッターも僕は絡んでいません。また、某巨大掲示板に「中の人」として書き込むこともしてません;でも、たまに読んではその応援の声の多さに感謝しています。

特設ページのブログは2005年11月のイトカワタッチダウンの時のブログの続きになっています。遡って読むこともできます。2005年の最後の写真はリポDと写るブロガー使用端末です。今年もリポD、大活躍の予感です。

そういえば、昨日の説明会はカプセル回収チームの「団結式」と報道されたようですね。NHKのニュースでもその模様が放映されたそうですが、運用後に自宅に帰りついた時には日付が変わっていたので観ることはかないませんでした。回収チームというのはオーストラリアに出向くメンバーだけでなく、日本:相模原に残って「はやぶさ」を運用する人も広報する人も一員なのです。

マスコミがキャンペーンを打ってくれるとは思いませんが、正しく評価して報道してほしいと思います。失敗すると1面記事なのに、成功しても社会面、ひどい時は数日後の科学面、なんていうことは過去に何度も経験してきましたから。

先日の某大新聞の署名記事で「科学が、夢やロマンや世界一やノーベル賞を挙げて、市民権:予算をとる考え方はもう古い」という趣旨のことが書かれていましたが、そうでしょうか。そんなことを書く人は夢やロマンを持ったことが無いんじゃないでしょうか。世の中はずいぶん変わりましたが本質的なことは昔とそんなに変わっていないのではないでしょうか。