エグゼクティブ・コーチング(経営者とのコーチング)をやっていると
よく「社内に人材がいない」という話題が出てきます。
「うちの会社は、本来活躍すべき中堅社員の働きが今一つ。
本音を言えば若手に任せたい。
とは言え、若手に任せてしまうのも心もとない。
まだ任せるには早い!」
だいたい皆さんこんな風に仰います。
確かに数人しか社員がいないという会社であれば、その通りかもしれません。
ただ、私の経験上、社員数が50名以上とかの会社であればそんなことはないと思います。
必ず活躍できる社員(人材)が社内にいるはずです。
今は活躍していない(目立たない)けど、
チャンスやきっかけを与えることで必ず覚醒する人が出てくるはずです。
(もちろん「活躍」のレベルは千差万別ですが。。)
要は、そのような機会を与えていないだけ。
言い換えれば、社員を「そのような状況に置いていないだけ」とも
言えるのではないでしょうか。
また「うちの社員は主体的に動いてくれない」というようなことを言う経営者も多いですが、
これも同様で、要は「そのような状況下に社員をおいていない」のです。
「そのような状況下に社員をおく」ためには、
会社としてそのような「仕組み」を構築しなければなりません。
そしてこれこそがまさに経営者の腕の見せどころのはずです。
ちなみに私の知るある会社では、
実際に社長がそのような「仕組み」を構築後、ある若手を抜擢、
信頼しあるミッションを任せたら見事にそのミッションを完遂、
結果その会社のビジネスモデル自体が変わってしまった
というような話もあります。
この会社は社員数60名位の会社ですから、
やはりどの会社にも社内に人材がいないはずがありません。
人材がいるもいないも経営者次第です。