HATのブログ

IT関係のニュースを中心に記事を掲載します。日経コンピュータで重要だと感じた記事とコメントを2010年9月1日号から書いています。
このブログは個人的なものです。ここで述べていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。


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特集は<破壊的クラウドSI 「お付き合い」では選ばない>です。私の所属会社のグループ企業であるサーバーワークス社長が「普通のベンダーが今からAWSを勉強しても僕らには追いつけない」と言っています。大阪事業所は同じ場所で仕事をしていますので本当に優秀な事は知ってます。とは言えこの特集はインフラとミドルとアプリを、おそらくわざと混同して書いてます。インフラについては専業が強いというだけの事です。パターンに合うシステムなら普通のベンダーでも出来るようになるでしょう。

【個人情報、機密に加えてカネも奪う サイバー攻撃、企業被害が過去最悪に】(P.08)
まず言葉は覚えておきましょう。「マルウエア」「フィッシングサイト」「ランサムウエア」・・・大丈夫ですか?不正送金などの攻撃の9割はFlashPlayerの脆弱性を狙っているそうです。Flashは使わないようにしましょう。
記事ではありませんが、地方税ポータル(eLTAX)が炎上 しています。脆弱性のある古いJavaをインストールしないと使えない事はずっと問題になっていました。3月9日、ようやくJavaをインストールしなくて良くなったと思ったらもっとひどいActiveXインストールだそうです
日経コンピュータさんにはこういう世間に害をなすシステムを作った業者さんの意識を取材して欲しいです。インターネットに晒すシステムは免許制にする必要があるように思います。

【EMCがPCIe束ねる新型ストレージ 最大1000万IOPSの「DSSD」が登場】(P.12)
昔EMCのSynmetrixという大型ストレージを初めて導入したとき、その時構築していたサーバよりもDISKに複数ついているチャネルコントローラの方がCPU速度が速くて倒れそうになった事がありました。そのSynmetrixの10倍ほどの速さです。
このページ を見ると、高速DISKで1000IOPS、安物のSSDで1万IOPSだそうですからその1000倍ですね。DRAMに近いスピードの不揮発性メモリが100TBも使えるという製品です。上手く使えば今までなかったソフトが出来るかも知れません。でもこんなものを基幹システムに使おうと考えるなら詰んでます。

【堺市68万人全有権者情報流出の教訓 行き過ぎた自作アプリの活用が事件招く】(P.15)
開発スキルをもった元職員が「選挙補助システム」を開発し運用もしていました。保守業務を自宅に持ち帰るため、有権者の実データを携帯型HDDに入れて無断で持ち出し、誤って自ら契約するレンタルサーバに公開状態でアップロードしたそうです。
ちょっと身につまされますね。上司はわかっていたはず。匿名通報があったのが2015年6月なのに公表したのが9月だったそうです。上に書いたeLTAXもそうですが、日本国というガバナンスを守るためには法整備が必要ではないでしょうか。日経コンにはぜひ諸外国を調査して提案して欲しいです。

【乱反射:「うかつにも知らなかった」 IT大手首脳が驚くTPP条項】(P.17)
TPPが農業などの貿易問題としてしか報道されていませんが、実はITに関する驚く条項が入っているという指摘です。
 ・ビジネス遂行のために個人情報を含む情報の国境を越える移転を認める
 ・自国内で事業をする条件として、国内データセンターの利用を要求してはならない

電子カルテを米国サーバに保管するシステムをこばめないという事は米国のSaaSが一気に入ってくる可能性がありますね。この事をJISAやJUASも誰も議論していません。欧州の個人情報の扱える国となろうと韓国は官民一体となって活動しているそうです。彼我の差は大きいです。

【CIOの哲学:現場と”同じ言葉”で話す 「日清流」の強みをITにも】(P.19)
日清食品の喜多羅CIOです。P&Gからフィリップモリスを経て2013年に入社されました。入ってびっくり。目的ごとにツールがあるので担当ひとりがいくつも保守している。「外資系企業で徹底してシステムを標準化し、保守の負荷を軽減する考え方に慣れた私には”綱渡り”に見えた」
ところが外資系のような標準を押し付ける方法では「日清流の強みが削がれる」と考えて現場に入って行き同じ言葉で話せるまで業務を勉強させているそうです。これは一部のメンバが「IT技術者はドメインエキスパートになるべき」という考えと軌を一にします。素晴らしいと思います。

【破壊的クラウドSI 「お付き合い」では選ばない】(P.20)
特集の対象はAWSとAzureだけです。アプリの話と混同しながら書かれていますのでわかりにくいですが、まあIaaSしか対象にしてませんからインフラの話です。<”内製”に舵を切るユーザ>についても何度も聞いた会社ばかりですから特に新しい話は感じませんでした。<ベンダーだけでは不十分、”人”も見つけるべし>は大昔から言われていることです。大手のSierでも同じです。
<強いベンダー174社>には、テラスカイサーバーワークススカイ365 とグループ3社を載せて頂けました。でも私が知っている本当にすごい会社、例えばフレクト さんが載っていないなど不備もあります。クラウドベンダーの情報を垂れ流ししているからです。これから整備されるのでしょう。

【米アマゾン・ドット・コム:ヴァーナー・ボーガス氏】(P.36)
2005年にCTOとして入社し、2006年にAWSサービスを開始した、ある意味伝説の人物です。欧米では「資金2年間で顕著ですが数多くの大企業がITのアウトソーシングをやめ、アプリケーション内製に回帰しました」だそうです。あれ?ずっと内製していたのではないのですね。
今後AWSの新しいサービスとして、15問ほどの質問に答えるだけでAWSをどう使うかを教えてくれるサービスを考えているそうです。簡単なシステムならCier(クラウドインテグレータ)は不要になっていくのでしょう。

【ケーススタディ活用:エプソン販売】(P.44)
<初期コストゼロでビジネス用のインクジェットプリンターを設置できる今までにないサービス>を開始したという話です。でもコピー機なら昔から月額課金ですからそんな肩に力を入れて語るほどでもないでしょう。料金計算にSAPの「Hybris Billing」という国内初のパッケージを入れたそうです。こういうシステムこそクラウド+アジャイルに挑戦して欲しかったです。

【ケーススタディ戦略:サイゼリア】(P.48)
店舗情報システムを構築したという話です。1000店以上になると、例えばテーブルを追加したり駐車場の白線を引きなおしたりと店舗独自の判断で行った事が本部に伝わっていなかったりするそうです。ニトリホールディングスで実績のあったSCSKのNegozioを導入したという事です。その結果、新店の計画が立て易くなり、工事費用を的確に見積もれるようになったそうです。
店舗情報データベースとこのメリットとの関係がいまいちわかりません。恐らく店舗ごとの管理会計になっているはずなのでB/S、投資管理も店舗に任せているのだと思うのですがサイゼリアは違うのでしょうか。そういうシステムの目的の基本的な部分の取材を期待します。

【実践、セキュリティ事故対応 第14回】
(P.82)
話が細かすぎるのでめったに取り上げないのですが、今回はセキュリティ情報の入手ノウハウが載っていました。自社のセキュリティ担当者が正しく情報入手しているか確認されると良いでしょう。
まず、英語ですが「Bugtraq 」に登録します。1日10通ほど流れて来ますのでまずタイトルだけで使っている製品かを確認します。タイトルにCVE番号が入っているものは、米国の団体の「共通脆弱性識別子」ですので多少深く見ます。深刻度はCVSSという数値が書かれいます。緊急は9~10です。
コツは2つあります。セキュリティ情報専用のメアドを使う事と、メールを1操作で簡単に削除出来るスマホ用のメールアプリ(例えばGoogle Inbox)を使う事だそうです。

【社長の疑問に答える IT専門家の対話術 第54回】(P94)
様々な流行語に惑わされないためのノウハウです。IoTだとかクラウドだとかバズワードがすぐに氾濫します。この基準で考えると、経営者とまともに取り上げるべきかどうかを判断する事が出来るそうです
(1)顧客から考える
 それは顧客にどうかかわりどう満足度を上げるのかを話の発端にします
(2)全体像を描く
 情報システムや製品、事業の全体像を描きます。顧客のメリットを見える化します。
(3)情報を整理する
 顧客から考え、全体像を描いた後、その関連など情報を整理します。
(4)皆で進める
 情報を整理出来れば複数部門を巻き込む事もできるはずです
(5)一貫した姿勢を保つ
 組織としてのビジョンやミッション、理念などに沿っているかを確認します

 この基準で特集の「破壊的クラウドSI」を考えるとこういう感じでしょうか。
経費削減→顧客還元では遅すぎるので、顧客への新しいサービスを素早く立ち上げるためにクラウドを使う事にしましょう。現在の基幹システムはオンプレでしょうからすぐには連携せずに出来るサービスを考えましょう。競合他社の状況を調べて関連する部門と情報共有して、顧客満足度という自社の価値を高めるためにはどのベンダーと組むべきかを特集から探りましょう。特集はインフラ主体ですから書いてません(笑)

以上

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