HATのブログ

IT関係のニュースを中心に記事を掲載します。日経コンピュータで重要だと感じた記事とコメントを2010年9月1日号から書いています。
このブログは個人的なものです。ここで述べていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。

◆ほぼ毎月、IT勉強宴会 を開催しています。勉強会の内容は毎回詳細なblogにまとめてあります。御用とお急ぎでない方はお立ち寄り下さい。
www.benkyoenkai.org
◆チャンスがあればぜひ実際のIT勉強宴会にもお越しください。文字だけで理解出来るのは10%以下だろうと思います。

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特集は<C(チーフ)D(デジタル)O(オフィサー)破壊と創造の旗手>です。去年GEのCDOインタビューが載るまではCDOはチーフ【データ】オフィサーだったはずですが何の説明もなく変わったのですね。DAMAも真っ青でしょう。本来ならCIOの役割とすれば良いと思いますが、もう少し経営や営業企画に近い所でデジタル化を推進する組織という位置づけのようです。必要性は認めます。

 

【自動車ショーと化した「CES2017」 競争の舞台は自動運転プラットフォームへ】(P.06)
CESとは民生機器テクノロジー産業界の展示会です。古くはレーザーディスクやスマート家電などがデビューしました。今年は自動運転がらみ一色だったようです。
NVIDIA:自動運転プラットフォーム「DRIVE PX 2」をアウディ、ボルボ、テスラが採用
INTEL:自動運転プラットフォーム「Intel GO」をBMWが公道テスト
Qualcomm:自動運転プラットフォーム「BlueBox」のNXPを買収

日本勢ではルネサスエレクトロニクスが発表したそうですが、OSにブラックベリーを採用するという残念さでした。

 

【総務省がAI開発ガイドライン作成へ 透明性や制御可能性など求める】(P.08)
欧米に追従する形で総務省が広く国内企業や専門家の意見を集めだました。総務省は8つの開発原則を示してますが、あまり前向きに思えません。米国が発表した原則をつまみ食いした感じでです。透明性・制御可能性・セキュリティ確保・安全保護・プライバシー保護・倫理・利用者支援・アカウンタビリティの8つです。
無条件で米国基準に合わせると発表した方が安心して開発出来るでしょう。

 

【法改正でカード決済のIC対応が必須に 1年半後に期限迫るも大手に遅れ】(P.10)
2016年12月に「改正割賦販売法」が成立しました。これは2018年6月までに接触ICカードへの対応を義務付けて、偽造が容易な磁気ストライプ決済の排除を目指すものです。

 

クレジットカードのIC対応端末決済の割合は、日本が18%。欧州は99%、日本以外のアジア60%、米国32%です。不正使用をもくろむ国際犯罪グループは日本を狙っています。
コンビニがほどんと未対応だそうですが、帳尻合わせると思います。

 

【CEOは伝説のストレージ設計者 大容量と高信頼性で日本に進出】(P.16)
米ボストンに本社を置くインフィニダット(INFINIDAT)が昨年3月日本法人を作りました。この会社はEMCのSymmetrixを設計した技術者がCEOを務めるストレージ会社です。次に発明したストレージはIBMから発売されEMCから顧客を奪い返しました。IBMがハードから撤退したため事業を買い取り起業しました。
42Uの標準ラックに2.8PB、圧縮すれば5PBを格納でき、稼働率99.99999。480個のHDDをたった8キロワットという省電力で動かすそうです。最近はSSD(フラッシュストレージ)が当たり前のように使われますが、「ガベージコレクションの性能ペナルティが解消されていないため、あと5~10年はHDDが優位」だそうです。使った容量だけの課金です。

 

【CIOの眼:"持たないIT"を極める 先端技術活用の一番手に】(P.18)
ミサワホーム 情報システム部長の宮本眞一氏です。ミサワホームが「最先端のソリューションを使い始める一番手」を目指していたとは寡聞にして知りませんでした。
業務を効率化やカイゼンするのでなく、業務プロセスの要・不要、自動化を考えるそうです。AWSに数百万枚の過去の顧客の図面があり「ブックデータ分析で失注分析にも取り組みたい」とのことです。
こういう「データは蓄積されているので有効活用したい」という要望は何度も受けますが出来るとは思えません。成果が出た時にはぜひ記事にして欲しいと思います。

 

【C(チーフ)D(デジタル)O(オフィサー)破壊と創造の旗手】(P.20)
日経コン2016.09.01の米GE社のCDOのインタビュー記事でCDOをこう説明されていました。「CIOはITの範囲に絞られますが、CDOはデジタル化全部に責任を持ちます」
新ビジネスの創造も行うCIOも含めて6社6名の(日経コン曰く)CDOの紹介です。

SOMPOホールディングス CDO:2016.5外部から転職
三越伊勢丹ホールディングス 情報戦略本部長:新卒から
ブリヂストン CDO:新卒から
三菱UFJフィナンシャル・グループ デジタルイノベーション推進部長:新卒から
中川政七商店 CDO:2016.8転職
日本ロレアル デジタル戦略統括責任者:2015.10転職
インタビュー記事の印象だけですが、外部から来られた方の方が視野が広くて推進されているようでした。そうみるとSOMPOはAWSやセールスフォースを使うのも早かったですし、さらに本気で変わろうとされているという印象を受けました。

 

【メルカリ、世界に挑む 6000万人フリマの要は「SRE」】(P.36)
メルカリというサービスをご存じでしょうか?ヤフオクはご存じの通りYahooオークションの略で知らない人は居ないと思いますが、オークションですので買うのも多少面倒です。メルカリは値段を決めて出店するサービスです。簡単に言うとネット上のフリーマーケットです。メルカリを猿真似してLINEモールというサービスを出しましたが2016.3に撤退。メルカリの独壇場になりました。
日本は席巻したという事で米国に進出しようとしています。トランザクションの増大に柔軟に対応するために「SRE(Site Reliability Engineering)」を実践しているそうです。これは2012年に米グーグルが提唱した考え方です。インフラチームもハードだけでなくソフトも含み「安心安全なシステム開発に貢献する」ということだそうです。

 

【活用:西日本旅客鉄道 乗務員に8600台のiPad ダイヤ乱れの影響を即把握】(P.50)
2017年度に全車両の乗務員に8600台のiPadを入れるという記事です。入れて実績出てから記事にして欲しいところです。業務内容は、「列車運行情報一覧アプリ」と「幹在接続時刻表アプリ」です。運行中の車掌らがリアルタイムに近隣の列車の運行状況を取得しながら社内放送で素早く乗換案内を行うためのものです。
KDDIのSIMを使い、KDDIのPaaSに閉域接続することでセキュリティを担保しています。データの持ち方も画面もエレガントな設計になってるなと思ったら、開発会社がフェンリルでした。Sleipnir(スレイプニール)を出している大阪本社の会社です。コンペせずにこの会社に発注したようですので、社内に目利きがおられるのでしょう。

 

【戦略:TOTO 保守業務の基幹システムを刷新 ITコスト圧縮に先鞭をつける】(P.54)
語るも涙の物語でした。WindowsServer2003+VB6の基幹システムをWindowsServer2012+C#にマイグレーションしたところ、ソースコードの80%は使っていなかったというオチでした。

6社にRFPを出して会社を決めた経緯もバタバタされたようです。コンペすることで良い業者を選ぶことが出来るという神話は大企業ではまだ生きているのでしょう。業者側もさぞ苦労された事だと思います。

 

【ゼロから学ぶ 人工知能の作り方 第5回】(P.96)
作り方というタイトルなのに今までは人工知能の周辺の概要でした。今回から将棋を題材に人工知能を実装するそうです。ところが今回は将棋盤のクラス設計で終わり。人工知能をプログラミングする時に「計算が多く必要になる処理ではオブジェクト指向の機能を使わずにint型の配列などで実装」することがコツだそうです。沖電気ではそうなのかも知れませんが、これが一般化して言える事だとは思えませんでした。

 

【10人のIT部門が消滅 ひとり情シスで培う内製力 第3回】(P.100)
今まではITベンダーに依存しすぎたシステムだったため、DB内のデータが活用できないだけでなく運用が止まっても手出しできなかった。外部委託を内製に切り替えることでスピードも技術知識もユーザの満足度も増し、さらに工数が減ったという回でした。

私自身外資系に転職して、内部のシステムの品質が悪いことに驚きましたが、内製なら何とでもなるために無駄な品質保証していないとすぐ気づきました。情シスが解体した結果外資系企業と同等になったのでしょう。ただ、外資系はグローバルに展開するシステムでも開発スピードが大変速いです。
この記事は既にネットで公開されています。ここで無料で読めます。

 

【社長の疑問に答える IT専門家の対話術 第76回】(P.110)
正月明けから全国紙でも人工知能(AI)やIoTの特集が多くありました。社長との会話術の今回は積極派の社長でなく「懐疑派への回答」というテーマです。
まずは「本当に社会が変わるのか?」。当然変わるのですが、その変わるメカニズムが今までと違う事を説明する必要があります
 あらゆる「もの」と「こと」がつながる(IoT)
 つながりが可視化される(SNS)
 情報を得た個人が強くなる
 社会の構造が変わる

社会構造が変わりますから「ICTを利用し、産業革命を起こすという姿勢で取り組むだけでは、期待した効果は得られない」「ICTは実装されたが、新市場は創出されなかった」となりかねない

 

これらは筆者が編集に関わった「メガトレンド2017-2026 ICT融合新産業編」の要約だそうです。この本、Amazonでは買えないようです。324,000円の本でした。

 

以上

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特集は<人工知能 100>です。編集長は「xxx100」というタイトルが好きなのでしょうね。2014.07.24<格差広げるビッグデータ100>、2015.10.15<クラウドJAPAN 100社の選択>、2016.01.21<IoT100 モノのインターネットの全貌>と毎年このパターンが出ています。去年のIoTの時は「全貌とは程遠い」と書きましたが、今回は人工知能の周辺の100の話題程度の特集でした。実用化前夜という雰囲気です。

 

【2017年はAIとIoT、クロステックが産業変革 ネットの脅威は攻撃範囲を拡大】(P.06)
新春ということで本年の予測をされています。昨年は「セキュリティはPOSが危ない」と見事に外れていました。

今年の目玉は無線通信「LPWA(Low Power Wide Area)」、IoTプラットフォーム「Lumada」「Predix」、クロステック(FinTech、AgriTech、FoodTech)。セキュリティではクラウド上のデータが「人質」になる危険性を予測されていました。

LumadaはともかくとしてPredixはブレークする可能性は高いと思います。

 

【マイナンバーシステム障害の責任は2億円 富士通らベンダー5社の負担で合意】(P.08)
マイナンバーが富士通担当の「中継サーバ」の障害を発生させ交付が遅れたことはここでも報告しました。管理カードシステムは5社が63億円で受注したものでした。
費用負担を求めるとした2億円の内訳は、原因特定のためのログ解析費用や中継サーバの増設費用、常時監視費用など実費でした。市民に迷惑をかけた慰謝料などは全く入っていません。そもそも入札時点から談合が疑われる経緯があったものですから市民感情としてはこれでは甘過ぎると感じます。

 

【サーバーレスのクラウドサービス出そろう IBM Bluemix OpenWhiskがリリース】(P.10)
サーバーレスとは「コードさえ書けばサーバーやミドルウエアを用意しなくても実行してくれる」という意味です。セールスフォース・ドットコムは当初からそうでしたが、IaaSはともかくとしてPaaSと言ってもOSやミドルの管理が必要なものがほとんどでしたので良い傾向だと思います。調べると去年から広がっているようですが日経コンピュータでは初めて出てきた用語だと思います。

 

「AWS Lambda」「Google Cloud Functions」「Azure Functions」とならんで「IBM OpenWhisk」がリリースされたという記事です。これらはイベント駆動型コード実行サービスのクラウド版(FaaS)と呼ばれるものです。あえてサーバーレスと結びつけた記事になったのはIBMの広報がミスディレクションしたのだと想像します。

 

【焦点を読む:納品先の工場ごとに業務あり インダストリー4.0以前の深刻な問題】(P.12)
木村さんのコラムです。ドイツ政府はインダストリー4.0という名のもとに企業を越えた工場間のデータ連携の仕組みなどを標準化しています。一方日本では取引先ごとどころか取引先の工場ごとに部品の精度、納品方法、データのやり取りなどが異なる。つまり納品先の数だけ業務プロセスがあるという話でした。
ジャストインタイムで在庫を減らしてメーカーが利益を出せば出すほど、その工場の周りには下請けの保管庫が増えるという笑えない現実があるのと同じ事でしょう。正確な時間に届けないとペナルティになるのでやむを得ない対応です。
データ連携については業界ごとに標準化組織が活動しているはずですのでもう半歩踏み込んだ取材をして欲しかったと思います。

 

【Gartner Report:重要性増す最高データ責任者 CEOへの登竜門になる可能性も】(P.14)
世界各国の企業の調査ではCDO(最高データ責任者)が新たなポジションとして台頭しているそうです。役割は2つ。「企業のデータ・分析に関わる能力の獲得・維持に必要な組織変革を促すトップランナーとしての役割」「全社の経営戦略・中期経営計画と、データ・分析に関する活動を統合させる役割だそうです。
このブログを検索すると、2013.08.22号でCDOを設置しはじめているとレポートされていましたので、3年半たって浸透したという事でしょう。日本企業が気付くのはいつになるのでしょう。

 

【keyword:CSS(Cascading Style Sheets)】(P.15)
WebシステムをやっていてCSSを知らない人は皆無でしょう。HTMLが文章の構造や意味を書き、CSSで文章のスタイル(文字の色や大きさ)を記述するという役割分担です。

Cascadingとは「上流で定義したスタイルを下流に引き継ぐ」という意味です。全社共通のスタイルを記述しておけば、特定サイトに適用するスタイルの差分だけを書きます。
昔はすべてHTMLで書いていましたが、スマホやタブレットの新機種が出て画面サイズが変わるたびに書き換える手間がかかるために2012年ごろに一気に普及しました。
PCとスマホで自動的にスタイルを変える「レスポンシブルデザイン」はウインドウの幅によってスタイルシートを変更することで実現します。

 

【CIOの眼:日本生命 取締役常務執行役員 児島 一裕氏】(P.16)
FinTechがらみで何かネタが転がっていないか回っている感じの企画です。日本生命のCIOさんは経営企画、CFOも兼務されている方です。ITはあまりわかっておられない中での登場なので少し申し訳ない感じです。

 

部下には「過去の慣例や枠に捉われず、抜本的な改革につながる事を検討するように」と指導されているそうです。検討課題を与える事がCIOの役割だと思いますが・・・
2015年に経営統合した三井生命保険のシステムもシステム統合せずそのまま使い続けるそうです。間接コストを削減しなくても誰からも監査されない相互会社はそろそろ株式会社に強制移行させてはどうかと思います。日本で残っている相互会社は5社だけです。

 

【人工知能100】(P.18)
いわゆるAIには大きく2種類あります。深層学習(ディープラーニング)を中心とした技術と自然言語処理や他の機械学習などのルールベースのものです。現時点では前者は2割、後者が8割ですが深層学習にブレークスルーがあったためにこれだけの盛り上がりがあります。

 

深層学習は大量のデータから特徴を自動的に抽出することが最大のメリットです。MRI画像から癌を見つけるなど既に実用化されています。ところがこれをどう使うとビジネスに生かせるのかがまだ試行錯誤中です。この特集でも数十の例が上がっていますが、深層学習なのかルールベースなのか不明なものが多くありました。

この特集から何故か漏れているのですが、恐らくバーチャル・パーソナル・アシスタント機能(ソフトウエア秘書)が最短で実現する機能だと個人的には思っています。セールスフォースが新機能アインシュタインでそこを狙っている事は明白です。日本のベンチャー企業も参入しているはずです。個人的にはグーグル翻訳が深層学習を使ったおかげで精度が大幅に上がった事が有難かったです。

 

【社長の疑問に答えるIT専門家の対話術 第75回】(P.78)
今回はまた趣向が変わり、今年のトレンド予測をまとめた雑誌「The World in」から産業とITに関わる要点の紹介です。海外の経営者と会話した社長から「あれはどうなっている?」と聞かれた時に備えて勉強しましょうという趣旨です。

 

・2017年までに全銀行の80%がブロックチェーンを利用する(世界経済フォーラム予測)
・観光ではAirbnbなどのシェアリングエコノミーがまだ広がる
・大企業の37%が2017年にIoTプロジェクトを実施する
・CRM,SCMへの投資が9%跳ね上がる
・AI関連ではバーチャル・パーソナルアシスタントが飛躍の年になる
(ソフトウエア秘書に入らないビジネスアプリは削除されるリスクがある)

 

これらは日本語版「2017世界はこうなる」という本からの抜粋であり、その編集を著者の谷島さんがされたそうです。

 

以上

 

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特集は<コンテナで即席化 次世代基盤の決定打>です。まさか、いまごろDocker万歳だけの特集じゃないだろうと思って読んでいたのですが、そのまさかでした。ちょっとググるだけでDockerの課題が色々出ています。例えばネットワークやセキュリティの弱点やrktがなぜ出てきたのかなど技術者としての視点が欲しかったと思います。

 

【売上高1兆円規模でも変革止めぬAWS AIやデータ分析など30近いサービス投入】(P.06)
「AWS re:Invent2016」のイベントで30近い新サービスが発表されました。私もre:Inventの翌日には私がやっているメーリングリストで特に面白いと思ったサービスを紹介しました。

 

1兆円規模「でも」というのが日本人の感覚でしょう。1兆円規模「だから」これだけの変革が出来るのです。セールスフォースもマイクロソフトもパブリッククラウドは変革が命です。それを止めようと考えた瞬間に淘汰されるでしょう。今後もすべてのサービスに投資し続けられるのかは別です。人気のないサービスは早く見切りをつけるのだと思われます。日本企業はそれが出来ないため、新しいサービスを出すことに尻込みするのでしょう。

 

【DeNA「WELQ騒動」の裏に潜むリスク 一般企業も対岸の火事ではない】(P.08)
DeNAが運営していたキュレーションサイト(まとめサイト)に誤情報や無断引用が多いという事で炎上し、10サイト全部を閉鎖しました。「肩こりは心霊トラブル」なんていうトンデモ記事が医療情報サイトに堂々と載っていたのです。その内容についてDeNAは責任を取ろうとしませんでした。
最初に炎上したWELQは90%を外部のクラウドソーシングで制作していたそうです。つまり作成者はクリック数で評価されますから嘘でもパクリでも何でもやっていたのでしょう。
第三者委員会の調査報告を待ちたいと思います。

 

【日本IBMが「LoRaWAN」サービス開始 インフラ企業のIoT無線活用を推進】(P.09)
日本IBMは来年、2017年3月までにLPWA(Low Power Wide Aria)通信方式の一種である「LoRaWAN(ローラワン)」関連サービスを開始します。LPWAはIoT向けの通信サービスです。ひとつ500円程度の通信モジュールが乾電池で10年以上稼働することが特徴です。

京セラコミュニケーションはSIGFOX、ソフトバンクはNB-IoTを担いで同じく2017年にサービス開始予定です。

 

【焦点を読む:IT活用のサービス開発が減税対象に 日本でも世界標準のイノベーションを】(P.14)
平成29年度税制改正大綱に、研究開発税制の対象として「IoT、ビッグデータ、人工知能などを活用したサービス開発のための試験研究」が追加されたそうです。サービス開発に要した費用の1割前後を税額から差し引けます。
サーバなどの「物」の値段でなくビジネス自体の開発が減税対象になることは喜ばしいと思いますが、これでイノベーションが進むというのは楽観的すぎると思います。もっと規制緩和が必要ですし、個人情報保護に関してもグローバルへ追従して明確化が必要です。

 

【コンテナで即席化 次世代基盤の決定打】(P.18)

 

マシン構成の主流が仮想マシン(VM)からコンテナ(Docker)に移ったというだけの特集です。仮想マシンは物理的なマシンの上に複数の仮想マシンを作りその上にそれぞれLinuxなどのOSを乗せます。コンテナは一つのOS(Linux)の上に仮想OSを乗せます。ハードウエアをエミュレートする必要がありませんので起動が早く扱いやすい反面本番で使おうとすると様々な制約が大きいです。わかっている人は制約を避けた使い方をします。
事例がLINEゲームだとかクラスメソッド社だとかIDOM社だとかポケモンGOですから「普通の会社では使えません」と言っているように感じました。

 

【オフコンユーザの憂鬱 移行のハードルは高い】(P.34)
2015年3月にNECがオフコンから撤退し出荷停止しました。しかも移行のパスを示すことはありませんでした。保守部品が出荷停止する2020年までに2000~3000台の利用ユーザはどうするのか決める必要があります。
実は筆者個人にもある方から相談があり、オープンソースのフレームワーク(rmenu)へのコンバージョンを推奨したことがありますが、リスクも大きいため踏み切れないようでした。
富士通は7000台(推定)が稼働しており事業は黒字。IBMはグローバルで15万社が使い今も微増中だそうです。IBMは別格ですが富士通のオフコンと較べてNECのオフコンは決して見劣りするものではありませんでした。どこか歯車が狂ったのでしょう。
ユーザを見放したという実績がどう将来に影響するのか気になります。

 

【インタビュー:ミスミグループ本社 代表取締役社長 大野龍降氏】(P.40)
金型部品を中心に製造と販売を行うミスミグループ。1600万点、2600メーカーの品ぞろえを誇るECサイトを運営しています。モノタロウが1000万点ですのでそれ以上です。両社とも内製手作りです。こういう事例が広まることで日本が再生すると期待しています。

 

金型は実際には1マイクロメートル単位で種類が変わります。そこまで含むと商品数は800垓(がい)(垓は10の20乗)あるそうです。コンピュータ屋の単位でいうと80Z(ゼッタ)個です。キロ→メガ→ギガ→テラ→ペタ→エクサ→ゼッタですから数えきれないほど多いってことでしょう。

 

そこで、顧客は金型部品を設計した3DのCADデータをアップするだけで30秒ほどで価格と見積もりを提示する見積もり「meviy」システムをサービス開始されています。モノタロウさんは流通特化していますが、ミスミさんはさらに上流のメーカーを意識されています。120億円の設備投資のうち、IT投資が85億円。アップカンパニー(アプリケーションカンパニー)と言ってよいでしょう。こういう会社が圧倒的な勝者になれば日本自体が復活すると思います。

 

【10人のIT部門が消滅 ひとり情シスで培う内製力 第1回】(P.82)
従業員400人の中小製造業の会社。250台のサーバをお守するのに10名のIT部門がいました。長引く景気低迷で人員削減されついに0人に。筆者は別部門に所属しながら細々とひとり情シスとして孤軍奮闘・・・

 

アンテナの高い方なら既に読まれていると思いますが、今年10月からネット上で連載されていたコラムのコピーです。一字一句同じです。
昨年12月に「旭硝子が明かす、AWS基幹系導入の壁」で書いた印象と同じです。<ネットで無料で読んでいたものを有料の雑誌で読まされるとは思ってもみませんでした>

ネタバレですが、最後には病気で3ヶ月緊急入院されたけど、何とかなったという結論でした。会社組織ってそういうものです。「自分がいないと・・・」というのは大いなる勘違いですね。

 

【社長の疑問に答える IT専門家の対話術 第74回】(P.90)
<「顧客中心主義」を信じる><顧客の痛みを感じとる>
CRM協議会会長の藤枝 純教氏の講演の言葉です。顧客の痛みへの対策を考えていくと企業活動の全体にまたがって改革しなければならなくなる。製品やサービス、組織や要員のスキル、業務プロセス。情報システムに至るエンタープライズ全体の再設計になるため「エンタープライズアーキテクチャ(EA)を記述することが望ましい」そうです。前回までEAの父と言われるザックマン氏の話でした。でもここでいうEAは今のザックマンフレームワークとは異なるものでしょう。

 

ザックマン氏の回や今回のコラムを読んで考えたのは、第68回の南波幸雄氏の方法論をもう少し勉強したいという事でした。

 

以上

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特集は<Apple Pay上陸 激変する日本の決済>です。iPhone7の発表で、日本で発売する機種にだけ特別にSONYのFeliCaを使えるようにすると流れた時「広がらないだろう」という観測記事も多かったです。ところが信じられないスピードで広がっているそうです。
流通業界では激震が走っているのかもしれません。

 

【競合買収で「Predix」の顧客基盤を広げる米GE】(P.09)
日立のIoT基盤である「Lumada」の見開きページのコラムのような記事ですがこちらの方がインパクトが大きいです。既に成功が見えているようなPredixですが次々に買収の手を打ってます。2016.09には「資産パフォーマンス管理(APM)」の米メリディアム、2016.11にはフィールドサービスのSaaSベンダーの米サービスマックス社を買収しました。11月にはさらに機械学習のスタートアップである米ワイズ・アイ・オーやデータ統合ツールのカナダ・ビット・シチュー・システムも買収しています。

 

これらの投資は分かり易く顧客にアピール出来るポートフォリオを構成していますのでこれからも益々Predixの攻勢が続きそうです。

 

【さくらインターネットがDockerホスティング コンテナ1台から使えるクラウドサービス】(P.11)
さくらインターネットはDockerコンテナ1つから使えるクラウドサービス「Arukas」を2017.04から開始するという記事です。
ググってみると2016.04から今もβサービス中でした。単にそれが本番になるという話なんですね。ところが記事には全くβサービスの事は書かれていません。知ってて書いてないならちょっとひどいと思います。Docker自身もDockerCloudを発表していますのでそれとの関係も書くべきでしょう。

 

【IoTマルウエア「Mirai」の攻撃が活発化 Telnetを狙ったパケットが急増】(P.12)
インターネット上のWebカメラやルーターといった機器を狙ったマルウエアが広がってます。特にTelnetを使って感染を広げる「Mirai」のソースコードが公開されたため、活動が活発になっています。IoT機器のデフォルトで良く使われる60組のパスワードでハッキングを試みる仕掛けだそうです。日経新聞の朝刊にまで載っていました。
自宅のルータやWebカメラのパスワードがデフォルトのままになっているならすぐに変更しましょう。

 

【自動運転開発の課題はIT人材不足 メーカーで獲得競争激化】(P.14)
この分野は米テスラが先行していると思っていましたが、BMWやFordもすごい勢いで追いかけています。日本でもようやくIT人材獲得を急いでいるようです。2010年から2015年にかけて自動車分野でのITエンジニアの求人倍数は4倍になってます。
日産自動車(ルノー)は専門技術者を300人新たに採用します。トヨタは米国に研究開発拠点を作り5年で10億ドルの予算を投入します。え?投資は米国なんですね。

 

【乱反射:歴史のいたずらから躍進、主役は企業へ 今年はLinux25年、クラウド10年】(P.20)
今年はLinuxが登場して25周年、クラウドコンピューティングも10周年」だそうです。セールスフォースは今年で17年目ですがGoogle創業者が「クラウド」と名付けてから10周年です。オープンソースのLinuxがなければクラウドは恐らく生まれてなかったという指摘もその通りだと思います。クラウドが世界を変えたのは間違いありませんが、実はLinuxだとかOSSだとかが基盤として築いてきたものでした。
今年の11月16日、マイクロソフトはLinuxファウンデーションにプラチナメンバーとして参加し、Azureアーキテクトが取締役会メンバー入りしました。SolarisもHP-UXも勢いがありません。この業界はLinux一色になったようです。

 

【CIOの眼:次世代の育成は責務 求むオンリーワンの2番手】(P.22)
東京スター銀行 執行役IT部門担当の星子 明嗣氏です。60人のIT部門員に求めるのは「業務の知識」「ITの知識」「設計力」「委託先管理力」だそうです。その通りだと思います。それぞれ一番を目指すのではなく「普段接している人の中で2番目に詳しくなる」ことを求めています。業務担当の社員にはかなわなくても、業務もITも2番手になればそれはオンリーワンになれるという戦略です。
設計力をつけるためITベンダーには設計書を書かさず社員が書くなど、楽な道に走らせないのは素晴らしいと思います。
最近金融関連会社が多いですね。「FINTECが露出しているから何かネタが転がっているかも」という安易な理由でなければよいのですが。

 

【Apple Pay上陸 激変する日本の決済】(P.24)
ApplePay開始直後Suicaではアクセス集中によるシステム障害が発生した事は記憶に新しいでしょう。JCBも「おさいふケータイの利用者数を超えるのに1年もかからない」というほど伸びているそうです。まだiPhone7だけでこの状況ですから加速するでしょう。

日本販売の機種だけでFeliCa方式を採用しました。グローバルではTypeA/Bですので互換性がありません。日本で対応しているのは次の3種類の電子マネーです。
 ・Suica(JR)  ・iD(Docomo)  ・QUICPay(JCB)

ApplePayの一番の特徴はセキュリティが高い事です。クレジットカードなどは番号をそのまま中継するためどこかで盗まれると不正利用に繋がります。ApplePayはiPhoneから有効期限付きのトークンを発行し、「トークナイゼーション・サービス・プロバイダー」がカード番号に変換して決済します。また今までなかったほど洗練された操作性も特徴です。
海外で販売されたiPhoneに対応するためにはお店に設置されたICリーダー/ライターをFeliCaとTypeA/B両対応の機種に変更する必要があります。

日本の個人による現金決済比率は50%を上回りますが、欧米諸国は20~30%だそうです。2020年のオリンピックまでにどこまで対応出来るのか。ITも含めた早急な対応が望まれます。

 

【平均年収502万円、格差拡大 ITエンジニア1万人の実態を徹底調査】(P.38)
職種が13種類にも分かれているので少しわかりにくいですが面白い資料です。レベルは未経験、1~7までありますが真ん中のレベル3を見ると気付きがありました。

               2016レベル3   平均    2014平均
プロジェクトマネジメント    592万円  607万円   585万円
ソフトウェアデベロップメント  508万円  452万円   403万円
クラウド              650万円  502万円   400万円

 

PMが平均よりL3が低いということはレベル4以上の人が多く、DEVやCLは未経験~L2が多いということでしょう。日本ではプログラマーは早くPMに行くか、クラウドに行くかするべきでしょう。

 

【ケーススタディ戦略:チューリッヒ生命】(P.62)
2013年、日本支店を開設して16年、思ったように成長できず契約数は減少傾向だった。それを打開する経営再建プロジェクトの一環として契約管理システムのリニューアルを行いました。旧システムはひとつの修正の影響範囲が大きすぎたため、「修正の影響範囲を狭め、かつ将来的に拡張できるアーキテクチャ」を採用しました。
 ・フロントの業務はセールスフォース・ドットコムとする
 ・契約管理は移行が難しすぎるのでメインフレームに残す
 ・データ連携(EAI)ツールは「DataSpider」とする
 ・ビジネスルール管理システム(BRMS)はProgressCorticonとする
2013年3月期とくらべて新規獲得した保険料収入は17倍に増加するなど効果は出ているそうです。適材適所を判断された事が成功の秘訣なのでしょう。

 

【社長の疑問に答える IT専門家の対話術 第73回】(P.92)
前回「何が出来るか分からない、再現性なきITは錬金術」と看破しEAを提唱したザックマンの後半です。前回のコラムで「ザックマンフレームワークはITの話ではない。システムインテグレーターには役に立たない」と指摘された事に対するアンサーだそうです。
(あれ?このコラムで前回指摘したような気が・・・気にしないでおきます)


80歳を超えたザックマンさんが「何としても伝えたい」という意気込みがあるのはわかります。このザックマンフレームワークが整備出来ればよいことも認めましょう。
でも日本企業の成功事例はあるのでしょうか?これを日本語で広げようとしている人が一人もいないのは何故なのでしょう。少なくともその任を負う覚悟がなく安易に拡散する気には私はなれません。

 

以上

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特集は<ランサムウエア 脅される日本企業>です。ウイルス/マルウエア/フィッシング/ランサムウエア・・・言葉の定義は大丈夫ですか?不安なら調べて下さい
サイバー攻撃は本当に怖いです。Windowsに起因する原因は今でも多いです。最近の企業がIBMですら社員のPCにMACを選択出来るようにした事は英断だと思います。

 

【グーグルと日本IBMが相次ぎクラウド強化 人工知能、機械学習を企業に広める】(P.08)
両社がエンタープライズに向けたクラウドサービスを充実しているという記事です。
グーグルは2016.11.8に日本データセンタを運用開始しました。台湾に続きアジア2番目の拠点です。日本データセンタはAWSが2011年、セールスフォースが2012年、Azureが2014年ですから取り返しがつかないほど遅れた印象。機械学習など特殊な分野での利用にとどまると予想されます。
日本IBMはクラウドサービスの「SoftLayer」「BlueBox」のブランドを「Bluemix」に統一しました。そもそも3ブランド持っていたことでユーザが混乱していましたので統一は良いと思いますがサービス内容ももう少し整理して欲しいです。昨年の今頃、セミナーにも参加して調べたのですが理解しきれませんでした。

 

【みずほ銀行のシステム統合が再延期 原因は追加開発か品質問題か】(P.12)
日経コンピュータ2016.08.18号で順調という報告があったシステム開発ですが、2016年11月に完成時期を「数カ月間延期」すると発表しました。


2012年3月時点の基本計画では、2012年4月~2013年3月が要件定義、2013年4月から開発を行い2016年3月完成の予定でした。2014年2月に完成時期を2016年12月に延期。そして今回の2回目の延期となりました。
従来から20万人月と言われていましたが、開発費用は「3000億円台後半に膨らむ」見込みだそうです。20万人月を5年で単純に割ると月当たり3300人です。恐らく今は5000人以上の優秀な開発者が張り付いておられるのでしょう。その事が日本の損失だと心配します。
このビジネス速度で競争に負けないという護送軍団方式の金融業界がグローバルで戦えるとは思えません。

 

【道路陥没で福岡銀など3行が営業停止 原因は共同利用システムの回線遮断】(P.13)
JR博多駅前の道路陥没で3つの銀行について、九州を中心とするすべての店舗でその日深夜まで窓口サービスが出来なくなりました。原因は福岡駅近くにあるデータセンターと共同利用している広島市のデータセンターとの通信が遮断されたこと。バックアップ回線に切り替えて深夜に復旧したそうです。この程度の被害で収まったことは素晴らしいと思います。

 

【IT大手の上期決算は10社中7社が増益 利益体質の強化が進む】(P.14)
IT関連セグメントの2016.4-2016.9決算について、2極化が進んでいるようです。売上高が前年同期比プラスになったのは「NTTデータ」「TIS」「CTC」「SCSK」だけです。日立、富士通、NECなどは軒並みマイナス成長です。

この記事でITホールディングスという会社名が消滅したことを知りました。2016年7月に子会社だったTISを吸収して社名をTISに変更していたのです。インテックやアグレックスはTISの子会社になったようです。

 

【KCCSがIoT向け通信事業に参入 LPWAで年額100円からの低料金実現】(P.16)
LPWA(Low Power Wide Area Network)と呼ばれる新しい無線通信方式が日本に上陸しました。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)がフランスのSIGFOXサービスを2017年2月に開始するという記事を日経新聞朝刊で読んで驚きました。KCCSは通信業者に徹するそうです。

 

LPWAの特徴は低料金(年額100円~)、省電力(ボタン電池で5年)、長距離伝送(郊外で20Km)です。LPWAの有力方式としてSIGFOXに対抗するのは既に実証実験が開始されているLoRaWANがあります。LoRaWANもフランス企業が開発したものですが、米セムテックとIBMが買収してアライアンス方式で全世界に広げています。フランス企業すごいですね。

 

【乱反射:クラウドが四半期で初の1兆円越え マイクロソフトのAzureは倍々ゲーム】(P.20)
とうとうマイクロソフトAzureがセールスフォース・ドットコムを抜き、パブリッククラウド売上高で第2位に躍進しました。Azureは9か月で113%増とすごい伸び率です。IBMが65%増、Oracleが59%増、Amazonが55%増もすごいです。セールスフォースは24%増(公式発表は26%増)ですので安定期に入った印象。
1年で2倍という事は全世界のデータセンターのキャパも1年で倍にする必要があります。いまはある程度余裕を持った初期設計になっているでしょうが2~3年後もこの伸びを維持するのは相当困難でしょう。

 

【CIOの眼:生保市場はまだ伸びる 価値高める鍵はITにあり】(P22)
住友生命保険の篠原秀典専務です。なんとCIOと営業担当役員を兼務されているそうです。一般的にはシステム部長は腰掛であり、3年何もなく過ごして営業部門に戻るという事が普通でしょう。勉強のために数年営業に出すという企業もありますが、ITと営業を兼務させるという文化は知りませんでした。

IT部門でも、代理店を担当する部長級の人間を営業部門と兼務させているとか。驚きました。

 

【ランサムウエア 脅される日本企業】(P.24)
ランサム(身代金)ウエアとは、企業システムなどの重要なデータを勝手に暗号化し、解除のための金銭を要求するようなマルウエア(悪意のあるプログラム)です。感染したPCだけでなく全社のファイルサーバを暗号化される被害も出ています。

 

金銭授受に足がつかないようにビットコイン口座に支払わせます。驚いたのは被害企業の63%が身代金を支払っていたこと。支払った企業の58%は300万円以上でした。


ウイルス対策プログラムでも100%防ぐことは出来ません。会社のPCをMACにするか、それが出来なければせめて「C:\Users\ユーザ名\Documents」という固定されたファイル名に書類を入れる事を禁止しましょう。

 

【SCSK代表取締役 谷原 徹氏】(P.46)
SCSKが、新しいサービスを能動的に作り出す会社だとは知りませんでした。谷原氏は「クラウドサービスも日本で最初期に立ち上げた一人」だそうです。私は当時BIGLOBEの中の人でしたが寡聞にして知りませんでした。旧CSK時代から45年間、自動車関連メーカー相手に組込み開発を続けています。「将来的には売上の半分を車載で稼ぐ」見込みだそうです。現在メガバンク系の開発に「1000人以上」従事しています。金融系の仕事が終わると何万人ものSEが余ると言われてますが「当社の仕事は減らないと思っています」「今後5年くらいは仕事が続くでしょう」

 

車載端末は参入障壁が大きいので一度入り込むとおいしい商売なのでしょう。ただ、世界では車載開発の自動化が進んでいるのですが、人海戦術が商売として続きそうなのが心配です。

 

【Keywork:電子帳簿保存法】(P.87)
2017年1月1日からスマホで撮影した領収書で経費精算し、精算後は領収書を破棄出来るという法律が通った事は知ってましたが、具体的なプロセスを解説してくれています。


電子帳簿保存法は1998年成立。電子的に作成されている決算書類などを電子データで保管することを認めた。2004年に改正され、3万円未満の領収書などをスキャナーで電子化し電子署名すると保管出来た。2015年の改正では電子署名を不要にしました。
2016年の改正で、スキャナだけでなくスマホ写真での保存が認められました。ただし次のプロセスが必要だそうです。
・利用開始の3か月前に国税局へ届出る(11月24日に申請すると来年2月25日から)
・スマホで取り込めるのは購入日の3日以内に撮影したデータに限られる
・領収書の原本を破棄する際は、経理担当者による確認が必要
申請側からみるとほぼ何も変わらないというか3日以内という制限があるので従来通り紙提出だけのほうが楽かも知れません。本当に官僚は・・・

 

【社長の疑問に答える IT専門家の対話術 第72回】(P.110)
今回は今年も来日された、ジョン・ザックマン氏。エンタープライズアーキテクチャ(EA)の発案者です。エンタープライズアーキテクチャのフレームワークは、プリミティブな要素を表すITの周期表のようなものです。錬金術を脱し科学するためには周期表が必要と主張されます。

Zachman Frameworkは無償公開されています。このフレームワークはメソドロジー(方法論)ではなくオントロジー(存在学)ですので理解したとしても何から手を付けて良いかわからず説明が難しいです。著者は2点にまとめて紹介されています。


1.何を論じているのかを明確に
列の視点(What、How、Where、Who、When、Why)は文章構造に立脚していますのでそれで分解することで議論が明確になります。
2.エンタープライズ全体を意識する
行の軸(経営者、マネージャ、業務設計者、IT設計者、IT技術、利用者)ではITだけでなく企業全体を意識した広い範囲を整理します。

 

EAが出てきたときは、ビジネス・アーキテクチャ(BA)、データ・アーキテクチャ(DA)、アプリケーションアーキテクチャ(AA)、テクノロジー・アーキテクチャ(TA)で整理しましょうという、単純なものでした。データモデリングをやっている人には違和感なく理解出来ました。ところが、このZF3.0は難しいです。企業の文化として整理すべきと言っているのですが、これがIT分野の話なのかどうかすら微妙です。少なくともSIerには無縁の長物だと私には思えます。

 

以上

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