2014-01-31 19:47:23

無料着付け教室

テーマ:着物

着物屋を職業にして、もうじき7年が経とうとしております。


着物を自分の意志で着始めてからは、今年で14年目なんですが、

やはりこの世界には、まだ飲み込めていないことも色々あります。


その一つが着物を「着られること」と、「着ること」。

そんな折、下の記事を見つけました。本日は、このあたりをお題に

書くことにしましょう。


お金がかかるイメージの「着物」。気軽にトライできる2つの方法  

- Ameba News [アメーバニュース]  


元記事  (MYLOHAS)


30代の女性を対象にMYLOHAS さんが取材された要点は2つ。


1.古着の活用

2.無料着付け教室の活用


うむ、低予算で学べて大変良いですな~って・・・。


なりませんでした。考えた!色々。


無料の着付け教室は、今やもっとも優れた、あるいは注目度の高い

集客手法の一つであり、その主体が営利団体である以上、当然の

如く「無料の向こう側」には、企業・団体の収益確保手段があります。


ゼロ円ビジネスや無料ビジネス、フリービジネスなどの言葉は、経営

のハウツー本などを見れば、もう幾らでも目に飛び込んでくる手法で、

変な言い方ですが、もう特段目新しくも変わったことでもありません。

【着物小売業者の売上高ランキング】

その10指には、無料着付け教室が入っている。そんな時代なのです。

(※正しくは、無料着付け教室を主たる集客手段とした小売事業者)

らき、それを返したくなるのです。

リンク先の記事中で「おっ」と思ったのが、無料着付け教室を「上手に」

活用しようということが、わざわざ強調してあったことです。


上手に活用するということは、一体どういうことなのか。


無料ビジネスをビジネスたらしめない行動を、もしかして促しているのか。


いや、そう考えると、実に味わい深い記事のような気がしてきました。



確かに、着物の普及を目指して無料ないしは低額の着付け教室(又は

着方講座など表現は色々)を開いている企業や団体は少なくありません。

自治体や公益団体の無料講座もあります。


しかし、あれもこれも、同じように書き並べることには、ちと怖いものが。


「最終的には自己責任」とも取ることの出来る記事。

無料着付け教室を推す理由は、金銭的なものだけなのでしょうか・・・。

もう少し深いところまで、行間を読みたくなってしまいます。



さて、どういう形態であれ、着物の売買がともなう着付け教室について、

これまたフツーにビジネス的な話を。(蛇足のような解説ですが)


僕ら、着物小売店は基本的にお客様と対等であるか、立場的には上位

に立つことはまずありません。


ところが、「教室」というシステムは画期的(?)な仕組みが。


まず、相手に借りを作りにくいという人間の心理「返報性の心理」。

試食・試飲・試乗などは、そのものを実際に知ってもらうことだけが、

その要素の全てではありません。


無料で何かをしてもらうと、「借りを返さないとバランスが取れない」心理

がはたらきます。これが無料ビジネスのいち側面。(他にも色々ある)


これは試食販売や試飲販売、試乗販売など、すべて販売をくっつけても、

全然違和感がないことからも言えることです。


ここまでは、一般小売でもよくあることで、教室とは直接関係がありません。



小売機能を持ちながら、教室であるという側面を有する場合、先生という

存在(立場)は、基本的には売り手側なのだけれど、買い手側より上位の

立ち位置にあるという関係性が発生します。


返報性と師弟関係。

「ただでお世話になっている方からのお願いやお誘い」

これはビジネスモデルとして大変興味深いものです。

(最近は、何が良いとか悪いとかではなく、構造や仕組みを分析しがちです)


そして、分析とかビジネスだとか、そういうものを超越する、人間同士の

つながりや交流があり、喜怒哀楽の景色があるのもわかってきました。
(にんげんだもの)


というわけで、とても良い関係性から、適切な販売に繋がることには、

何一つの問題もありません。

はじめっからお互い承知しておけば。


無料の向こう側に何があるのかを、知ろうとする姿勢。

無料の向こう側に何があるのかを、説明しておく姿勢。


買い手と売り手、先生と生徒。


この関係性が、確かな信頼と根拠に基づくものであれば、

記事中にあるように、心配もトラブルもありゃしないのです。



とはいえ、着付け教室という仕組みや存在については、まだまだ

飲み込めない部分もあり、ちょこちょこと考察を続けていきます。


気が向いたらまた、書きますね。




余談ですが、リンク記事中の着付け教室と本文は多分、関係ないです

「着物の人が増えますように。」





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