更衣期制定委員会
本日は嘘を書きます。予めご了承下さい。
「更衣期制定委員会」は、本部が京都府京都市にあります。
[こういき せいてい いいんかい]
1945年設立
着物の衣替え時期を検討するために、当時の有識者らが
組織の枠を超えて結集。
爾来4年に1度、衣替えの時期・日にちを通達している。
おおよその日本人であれば、衣替えの日は厳密に
この通達に沿うものとして捉えられている。
社団法人 全日本衣替え連絡協議会
NPO法人 装い研究の集い
財団法人 国際伝統和服研究機構
現在は上記3者及び識者らで成り立つ委員会でして、
日本の衣替えルールは唯一ここで決められています。
気候の変動や日本の各地域性によって、衣替えには
著しい時期のズレが生じるとされる。
そこを件の委員会が検討・調整して発表する。
ただし膨大なデータ・各参加者の意見により、定期発表が
4年に1度のみとなっています。
ところが、私が調べた限りではここ10数回の委員会裁決で
衣替え時期が[袷:10~5月][単:6、9月][薄物:7、8月]から
変更されたことはありません。
そこで、制定委員会に問合せをしたところ「十分に議論を
尽くしていますし、昔からの決まりごともありますので・・・。」
という返答がありました。
事情に詳しい知人からもらった情報だと、委員会裁決は
法の拘束力も持たないから、「確認する」機関でしかないのだと。
更に言えば、「昔からの決まりごと」を変える権限を持つ人や
部署はもう存在しないし、これからも存在し得ない、ということでした。
確かに宮家を中心とした文化の中で、或いは武家のしきたりの中で
育まれてきたルールを変える権限は、同等の組織が無い今、変えら
れないような気がしないではない。
では委員会を組織する各法人や識者は、何をしているのでしょうか?
伝統を重んじる行為を、ずっと「確認」し続けているだけ?
それはそれで「間違わない」し「安心」な気はしますが・・・。
和服法の制定も、度々議論の俎上に上っていますが、この先
衣替えは一体どうなっていくのでしょうね?
はい、全部ウソです。でも本気です。
木綿着物!染織こだまS 児玉健作