Hasta La Victoria Siempre

_______There is no way to Peace, Peace is the way.

Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

26th, Apr., 2018_家庭裁判所調査官Sさんのこと 1/2

 

前の記事からの続きと言えば続き。書いていたら長くなってきたので2章に分けて記載することにします。読みづらくてすみません。ただの記憶の記録なのであんまり人のことは考えてないです。

家庭裁判所の調査官Sさんについてなのだけど、Sさんにたどり着くまでに結構な時間がかかってしまった。ちなみに、この章にはSさんは1mmも登場しません。ほとんど俺の懺悔みたいなものです。

 

_____________

 

 

中学を卒業し、辛うじて合格した工業高校に通い始め、初めての遠足(鼠園)を目前にしていた5月4日、千葉の繁華街のど真ん中。日が落ちて薄暗くなり始めたころ、すごい数の警察に囲まれ生涯初の現行犯逮捕をされた。罪状は割愛する。

 

遡ること数ヶ月。県内のいくつかの地域にある、夜中のツーリングクラブが集まって大きめの集会を開くことになった。会の開催が決まってから中学生活のラストを目前にした俺たちの生活は激変し、1週間ほど寝ずに会の準備に勤しむことになった。準備の詳細は割愛する。

 

当日、高速道路上で各チーム合流しながらツーリングを楽しみつつ高速を降り、道の駅的な広い駐車場に集まり各々自由に遊んでいた。

自慢のコールを披露する者、それに合わせて煽り踊る者、タケヤリと呼ばれる天高く突き出したサイレンサー(消音器)を抜いた直管のマフラーを揺らす車のボンネットで跳ねる者。

界隈の人間にとっては平和且つ祝祭そのものの時間だったが、それは長くは続かなかった。

 

最後部からクラクションを鳴らし蛇行運転をしながら向かってくる2台の車。当初はどこかのチームが遊んでるものと思っていた。2台ともフルスモーク。ツートンカラーのセルシオとベンツ。車はそのまま隊の前方に並んで駐車。嫌な予感がした。

 

途端、バタバタバタっと一斉に扉が開く。男たちが勢い良く飛び出してくる。手には鉄パイプやバット、木刀を携えている。

唖然としながら目で追っていると前方にいるチームめがけて見境なく凶器を振り下ろしている。

「ツブシだ!バックレろ!」そんな声が聞こえ、先輩たちは単車のエンジンをかけ散り散りに発進していく。眼前では、もみくちゃになった暴走族のメンバーたちがテンパりながら車や単車で逃げていく。身体が動かずボーッとしていたがどこからか「早く逃げろ!」という声に我を取り戻し、単車に跨る。一緒に参加していた地元の友人に後ろに乗るよう促し発進。ところが身体が思ったように動かない。極度の緊張からか、視野が狭まり真正面の一点しか見ることができない。前方には縦に2台並んだツブシの車がある。単車は前進していく。俺はなんとかその車の間をすり抜けようと目指した。右手前方では変わらぬ大混乱。誰もこちらを気にしている人間はいないように見えた。「よし、イケる」そう思った瞬間。車から、片手に棒状のものを持ったスキンヘッドで巨体の男が道を塞いだ。

もうハンドルを切ることはできないし、まして止まることなど死を意味するように思えた俺は、アクセルをひねり上げた。直管の轟音とともに加速する。頭のどこかで「避けてくれるんじゃないか」そんな風に思っていたが次の瞬間、蹴り倒され起きざまに殴られた。転がった勢いのまま立ち上がり走った。後ろを振り返ると、後部シートに乗っていた友人が襟首を掴まれているのが視界に入った。「悪い!」心の中でそう思った刹那、ヤツは男の右頬に向けておもくそ右肘を振り抜いてなんとか脱した。

国道沿いを走って逃げていると、なんとか逃げられた他のチームの単車隊が、1台に3人乗りしながら「乗れ乗れ!」と声をかけてくれたので、突っぱりテールの端っこにケツを引っ掛ける状態で飛び乗った。

蜘蛛の子を散らすように、の意味を初めて理解した瞬間だった。

 

ツブシの男たちは車に乗り追いかけてきた。後方につかれた単車たちが容赦なく轢かれて行く。「やべーな」「殺す気だな」単車に乗っているメンバーは引きつる顔で呟く。その後、トランポとして用意されていた暴走族とはわからないような建設会社のワンボックスに乗せてもらい来た道の反対車線を逃げた。スモークの張られた窓から対岸を見ると、ツブシに捕まっている

奴らが何人も見える。「どうか地元のヤツらじゃありませんように」祈る気持ちで地元まで送ってもらった。

 

そんな悪夢みたいな夜からしばらくして、こんなお達しがその夜参加していた各地域のチームに回ってきた。

 

「ケジメとして800万用意しろ」

 

 

___続く

25th, Apr., 2018_生活安全課のM刑事のこと

愚痴や言い訳を人に話しても何も変わらねえ、やるだけだって。と、思っていた。思っている、かもしれない。

そのあいだの気持ちがあるということがわかってきた。

自分が抱えてる問題や悩みの答えなんて100年前から分かっていて、ただそれをやればいいだけなのに、いつま

でもいつまでもやらないままでいる。結果、いつも王手を刺されて後がない状況にいる。詰み間近。マジか、ど

うすっかな、と思うような毎日。

だから誰にも話せない。頼れない。SOSを出すことができない。因果関係が分かっているから。

あまり、というか嫌いな言葉だけれど自己責任だから。

 

と思っているけれど、それでもシンドくて辛くて逃げ出したくて、心の中が淀んだ正体が何だかわからないもの

で埋め尽くされてしまっているような夜は、それをどこかの誰かに「ああ、わかるよ」と言って欲しいなと思う。

そう言えるようになった、というべきところなのかな?

 

まあとにかく、そう。全然強い人間じゃなかったってこと。もしくは弱くなってしまった。シラネエヨ、明日に

なれば忘れんだろ、って生きてきたけど多分きっとこれまでの30数年間の出会いによって変わってしまった。

でも別にそれでいい。今日はそういう季節ってことだ。

 

 

こんな前置きだけれど、これとは全く関係のないことをこれから書く。

 

 

中学校のころ、よくお世話になっていたMさんという生活安全課の刑事がいた。(少年犯罪のほとんどは生活安

全課が担当してた。ハズ。調べてないから分からないけど)

顔も身体もデカく威圧感のある人だった。捕まって警察署に連れて行かれたり、なんかの事件で疑われて出頭命

令が来る場合など、ほぼ100%生活安全課だった。

最初はめちゃくちゃムカついてた。覚えてることがある。調書といって、犯人の供述を基に警察が書く報告書(

?)のような資料ががある。そこには、俺が言った体で「〜腹が立ったので右の拳で顔面を数発殴りました。」

みたいなことをお巡りが口頭で読み上げ「これで間違いないな?」と確認しながら書いていく。

調書は往々にしてお巡りの筋書きみたいなのがあって(というかフォーマットなのか書き手のクセなのか)、

こっちの感情や事実と違うこともあるので「いや、顔は殴ろうと思ったんじゃなくて相手が避けたときに偶然当

たっただけだ」とかそういうテキトーな言い訳を盛り込むようにいちいち訂正する必要があった。

 

Mさんは取り調べが終わって調書を書く段階で取調室に入ってきた。調書に書かれてる名前を確認すると「おい

おい、おめえ名前負けしてんなあ。法律の法なんて使ってんじゃねえよ。」みたいなことを言われた。

うるせえ殺すぞクソが!とイキがったけれど、まあ当然何もできない。13歳か14歳くらいの頃だ。

そんなクソ最悪な印象だった(警察とパクられたガキって出会いだから良いわけがないか)出会いからほんの1,

2年の間にMさんとは何度も顔を合わせることになる。

つまりそれだけ捕まったってことなんだけど、少し横に逸れるけど同じように悪さしても毎回捕まるヤツと絶対

捕まらないヤツってのがいる。あれはなんなんだ、未だに不思議だ。

ちなみに捕まらないヤツの方が圧倒的に人相が悪い。(当社比)

で、俺はよく捕まる方だったのだけれど、度々捕まってはMさんと顔を合わせるようになっていた。

俺はグレてるとは言え、スレてはなかったと思う。そんなガキの扱いなんざ楽勝ってなもんだったのかもしれな

いけれど、捕まって警察署にいる間に交わすやり取りの中でなんとなく憎めねえオッさんだなと感じ始めてた。

向こうもそうだったと思う。というのは、何度か顔を合わす中で対応が少しずつ変わってきたからだ。最初は先

に書いたような煽りながら威嚇する感じから、怒りの説教、「またお前か」的な諦め、最後の方はなんとなく悲

しそうだった。

 

中学校を卒業する直前だったと思う。校内放送で呼び出しを受けて職員室に行くとMさんが居た。なんの件がバ

レたんだ?やべえなパクられんのか?と内心焦りつつ不貞腐れた態度の俺に「ちっと車乗れ」とMさん。

ある種の覚悟を決めて(覚悟というか、捕まるのに慣れてくると諦める方が楽だということに気づいてくる)車

に乗った。車がどこに向かっているのか全然わからない。警察署に続く道ではなかったので、犯罪現場のカマか

けかと思ったので心当たりがありすぎる俺としては心を完全閉ざしてた。しばらく続く無言の中での勘ぐり、空

気の読み合い。そういう疲弊するコミュニケーションの時間がいっとき。

「お前、卒業したらどうすんだ?」

 

正直「へ?」って感じだった。予想もしてない質問に加え、考えても考えたくない結果にしかならないことがら

だったこともあって「分かんね」としか返せなかった。

そこからのやり取りは詳しく覚えていないけど、どうやらヤクザの道に進むかどうかの様子見的な雰囲気を感じ

た。中学3年の夏前頃から、なんとなくテキ屋の仕事の手伝いをするようになっていて、夏は千葉県内の各祭り

にテキ屋として付いて行ってたし、いつの間にかテキ屋をやってたヤクザの事務所が集合解散場所になっていて、

気づいたら車の掃除させられてたり、「どこそこに停めてある原チャリをどこそこまで運転して置いてこい。は

い鍵。」とか意味不明な命令(あの原チャリのメットインには何が入ってたんだろう?)されるようになってい

て、なんとなく「あれ?ハメられてる?」と思ってたけど、当然怖くて何も言えなかった。

Mさんのところにも多分そういう情報が入ってきていて、うっすらと「知ってるぞ」的な雰囲気を感じていた。

が、そんなことはもちろんチンコロできないのでシラネシラネと適当に答えてた。なんとなく取り調べ的な空気

になってイラついた俺の空気を感じたのか、「腹減ったべ?飯でも行くか」と中華料理屋に連れて行かれた。

お巡りと食う飯なんて美味いのか不味いのか全然判断できないまま店を出て車に乗り込む。無言の時間。

 

箱から1本飛び出したタバコがふと視界に入る。「飯のあとだ。吸いてえだろ」「あ、いいんスカ」と受け取る。

ライターを渡してきた「あ、あるっす」「持ってんのかよ。…まあ、持ってるか」みたいなやり取りで多少和み

つつ、一服。「俺、今日休みなんだよ。ボーリングでもするか?」とMさん。いやいや、飯奢ってくれたしタバ

コももらったけどお巡りと遊んで楽しいとは思えなかった俺はあからさまに微妙な空気の返答をしてたと思うけ

れど、Mさんは強引に「いいから付き合え」と言ってボウリング場へ。

ボウリングの結果は全然覚えてない。

 

帰りの車の中では(確か家まで送ってくれた)、とにかくヤクザにはなるな、なんとか高校に行ってお巡りでも

なったらどうか、先輩との縁を切るのには卒業するのはいいタイミングだぞ、先輩から誘われないように警察署

に通え、みたいなことをドワーっ!と言われた。

 

そのときに初めて「あ、この人心配してくれてるんだ」と気づいた。ありがたかったけど100%信用することも

なかった俺は、その日の飯とタバコの礼を伝えて車を降りた。

 

それ以降Mさんには会ってない。

 

馬鹿げたことに、その数ヶ月後にまた捕まって観護措置(つまり鑑別所)になる。そこでも忘れがたい出会いと

マヌケなエピソードがたくさんあるのだけど、それはまた別の機会に書くかもしれないし書かないかもしれない。

 

出てきてから、Mさんに1度手紙を書いた。結局捕まったことへの謝罪と、その他もろもろ書いた記憶がある。

あの人がいたから今がある、的なことでは全然ない。だけど折に触れてMさんのことを思い出す。

裏切ってしまったな、という苦い記憶と共に。

 

___

 

頭の中になんとなくふわりと蘇ってくる人や記憶を残しておきたいと思うようになっているので、思いついた

ら全く脈絡なく記していこうと思う。

 

 

 

1, Mar., 2018

Damn... 3月かよ?3月だな。ナンテコッタ、いつの間にか新品の2018年が2ヶ月も経っちまった。

 

苦戦真っ只中の2018年初頭。

春の訪れを薄ぼんやり感じはじめ、同時に店の経営状況にも好転の兆しが見えてきてる、、、ハズだ!と思いたい今日この頃。

駅前店は、冬の寒さでのびなやむ客足に頭を抱えるもコレダ!というアイディアが浮かばず、結果的に大惨敗を喫した今冬。あー全然ダメだったなと思いながら確定申告の作業中に本店の売り上げを見てみると、こりゃまた予想以上にダメダメ。一昨年より100万近く売上が下がってる。だー!こりゃどこもかしこもテコ入れが必要だなと思いながら思うまま。どこから手をつけて良いのか分かんねえってのが正直なとこ。

 

で、確定申告。これは産休中のカミさんが全部やってくれた。大感謝。やっぱヤツはこういう作業やらせたらピカイチ。事務作業スーパー早い。天才。

一方、俺はいまだ数字の苦手を克服できないでいる。そんなんじゃ経営できないよって話は死ぬほど聞いた。ご心配ありがとう。余計なお世話だうるせえよって話でございます。

で、確定申告したことで己の諸々を知ることになるのだけど、笑けてくるくらいの数字でございまして。その辺の高校生のバイトの方が稼いでるね、間違いなく。年商は1000万近くあるのに、それでも実は借金が増えていて(赤字ってことだね)何かがおかしいことになってるわけでして、ここ数ヶ月は家の光熱費も危ないくらいで(先月は1日電気止まったし)こりゃいよいよ冗談抜きでヤバいねってことで、すったもんだした結果2月は本店の営業ほとんどできず。というかせず。

集客も売上も本店よりも良い駅前店を伸ばそうってことで久々に俺が立つことに。これが良いのか悪いのかは後々の数字が判断してくれる。

 

そんなことでいつも以上にヒリヒリした日々を送っておりますが、先週はデカい仕事が決まって来月1億振り込まれるんだって言うパイセンと飲んでたりして格差がどうこうって話もあるけど一緒に飲めてて楽しいしよく分かんねえけどまあいっかって感じですこんにちは3月。

 

春だね。今年も桜が見れるのは嬉しいね。一生に一回は桜の咲き始めから散るまでをずーっとぼんやり眺めてみたい。

 

ではごきげんよう。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>