2005-02-15

原因究明と責任追及その3

テーマ:ISOの現状
中国の西安建築科技大学との交流セミナーの講義のひとコマです。環境教育を行いました。

フェールセーフという言葉があります。フェールとは失敗という意味ですが、安全の面では故障時の安全化をいいます。簡単な例として交通信号や鉄道信号があります。故障した場合に必ず赤になるものです。

フェールセーフの考えは「人は失敗をするもの」が大前提になっています。また文明が進めば進むほど文明を作った物は人が作ったものであるため、失敗の潜在化として危険要因も必ず内蔵していることになります。ですから原因究明を先にする必要があります。儲からない組織ほどメンタル面で改革してオープンな雰囲気の組織にする効果は大きいと思います。

労働安全衛生法は事例の追記で上乗せされて法の強化が図られています。しかしこの実態は原因究明の思想は皆無であり責任追及の結果の蓄積アウトプットが現行の労働安全衛生法になっていると思われます。法を整備するから絶対守りなさい!あとは責任追及だけですよ!言っているみたいです。利益追求の壁はまだまだ高いですね。

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2005-02-14

原因究明と責任追及その2

テーマ:ISOの現状
中国の世界遺産の都江堰(とこうえん)です。洪水のような水流を堰により自然流下で10数支川に配分している土木構造物です。構造物の壮大さはもちろんですが流れの音に圧倒されます。
責任追及の続きですが、わが国の失敗を許さない風土はどうしても閉鎖的になり悪さ加減を隠すシステムになってしまいます。では「人は失敗をするもの」と考えれば個人の責任を追及する考えは出てきません。極端に言えば同じことを失敗しても責任追及ではなく何故同じことが起こるのかの原因追及が先になると思います。

例えば若い社員が失敗すれば個人を責めるのではなく何故そのようになったか原因を突き止めて改善策へ結びつけ最終的には利益を出すことが重要になります。要は個人を責めないことです。クレームを利益の源泉とすれば開放的な組織作りが重要になります。是正処置や予防処置が多く出てくるシステムを作って利益にもつながり且つISOの観点でも運用がされているということで審査の点でもスムーズに流れることになると思います。

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2005-02-03

原因究明と責任追及

テーマ:ISOの現状
中国の高速道路の橋台です。元祖!石積みの重力式擁壁です。

ISOでは是正処置や予防処置は重きをおいた項目になっています。しかしなかなかこれらの素材が出て来ない現状があります。
難解な規格の理解不足も一因していますが、利益の源泉になる是正処置や予防処置が皆無ということは認証だけが目的で経営の改善は蚊帳の外であり、わが社は形骸化をこれからも邁進しますという宣言をしているようなものです。
クレームは宝の山といいます。クレームを販売している組織もあると聞いています。ではどうして利益の源泉である悪さ加減がでてこないのでしょうか。
これを考えるときに、わが国の特有の風土が多分に作用しています。ある意味では江戸時代から綿々と受け継がれた風土といえます。即ち失敗は許さない風土です。
例えば若い社員が失敗すれば即座にその社員を叱るのがわが国の風土です。即ちいきなり責任追及が始まる訳です。そのような若い社員を作った上司の責任は棚上げにして若い社員を攻め立てるいわば拷問が始まります。体育会系ののりがあります。
このような状況で悪さ加減が出て来るはずがありません。皆はひたすらに沈黙を通すことになります。この状況でどうして是正処置の素材が出るのでしょうか?そう思いませんか?つづく・・・・

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2005-01-30

規定

テーマ:規格の超簡単説明
ISOのなかで特筆すべきことは規定類の多さです。規格のどこにも規定を作れとは言ってないのに重厚の証明みたいなものです。確かに大企業では規定類を設けて規定に振ることが必要になる場合もあると思われますが、中小企業の場合は声をかければ全社員に届くような社内で本当に必要でしょうか。
規定でまずお目にかかるのは方針管理規定です。これは品質方針を具体化するものですが、社長の想いを絵や図や文章などで書いてだれでもわかるようにすれば、それで済むものです。
スリム化をしたいならば規定はすべて処分したほうがよいと思います。読まないものは百害あって一利ないです。

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2005-01-28

ISOと技術士

テーマ:ISOと技術士
私は、Blog Rankingの自然科学に登録しているのですが、何故ISOで自然科学かといいますと建設業そのものが自然の形を変更する業務であることと、私が保有する技術士(建設部門)という資格が文部科学省の資格であるということでココに登録しました。

技術士は技術士法第一条の目的で「科学技術の向上と国民経済の発展に資すること」また技術士法第二条の定義で「技術士とは科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」をいいます。

すなわち 「国民経済の発展」のためのコスト意識や、「応用能力」という社会での経験が大きな位置を占める資格になります。これらは総合力を問われるもので技術士においても総合技術監理部門というトータルな部門も新設されています。単一の技術力や技術オンリーでは対応できなくなり経済、会計の知識やマーケティング、情報、法規等の総合力が求められます。これは建設業のような業態では特に顕著に求められているところです。

では総合力とは何でしょうか。これを考えると全てはISOに帰結してくるのです。ISOが経営ツールであることは前にも言いました。企業の指標は利益が全てであることも言いました。技術は国民経済の発展がアウトプットして具現化されて初めて効果が確認できるものであるとも言いました。黒字の出ない技術は技術ではないとも言いました。全ては企業存続のための資格でありISOツールなのです。

このような状況を考えると、審査に通りやすくするためにはどうしたら良いかとか、もっとスリム化するにはどうしたら良いかなどは極めて枝葉にすぎないことがご理解していただけるかと思います。審査に通りにくくても重厚であっても利益が出れば何も問題はないのです。もう一度原点にもどり「利益」をインプットに入れて「黒字」というアウトプットを出す活動を行うことが最重要と思います。また技術士はそれを具現化する資格です。

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2005-01-27

ゼネコン汚職とISO

テーマ:ISOの現状
建設業においても平成10年前後から大手を中心にISO9001の導入が加速度的に進みました。また入札制度もゼネコン汚職の流れの中でQ(品質)を担保するために一般競争入札が導入されるようになりました。これは簡単にいえばだれでも参加できるものですが、行政もQ(品質)を担保するために同種工事の実績等を確認して一般競争入札を行うようになりました。

行政にとってもQ(品質)の確認は至難の技です。単品生産である建設業の製品に失敗は許されません。初めて参加する企業は試作品を作ることもできませんので永遠に入札から閉ざされるという不合理が生じます。

そこでISOなのです。行政にとっても苦慮していたところに、製造業のグローバル化の波の中ISOがもてはやされ飛びついたのではないかと私は感じています。汚職や談合によりQ(品質)を担保する時にたまたま出てきた担保材料に飛びついて国民の合意を得ようとされたのではないでしょうか。

ISO9001ではQCDすべてを包含してQ:品質であると思います。入札制度のミクロ的なQ(品質)の視点ではありません。もっとおおきなマクロ的なものにISOはなってますが、当時QCDの一つのQ(品質)にすぎない情報が蔓延していました。まさに形骸化のスタートで現在まで尾を引いていると感じています。

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2005-01-26

ゼネコン汚職とISO

テーマ:ISOの現状
建設業は何故ISOを導入する必要があったのでしょうか?約55万社、就業者数約600万人という国の基幹産業である建設業は、ISOが必要とするグローバルな国際的企業は一部にすぎません。では何故こうも蔓延したのでしょうか?(ちょっといいすぎか)

私が考えるには、1993年の宮城県、仙台市に端を発したゼネコン汚職が大きな転換期であったと感じています。ゼネコン汚職がISO導入のすべての出発ではないかと思っています。談合等による建設業の体質から多くの膿を噴出させた出来事です。

過去において建設業の多くは指名競争入札という制度が合理的な手法として面々と続けられていました。成績によりランク分けした指名業社数十社によって入札を行う方式です。この方式は約束事が守られている限り良い品物が出来る可能性のある制度と思います。企業は上位ランクに入るために努力を惜しまないことが絶対条件になります。

行政にとって良い品物をつくるためにはQ(品質)、C(コスト)、D(工期や納期)を守らなければ住民の合意を得られません。これは何も公共事業に限らず、例えばお昼の食事にしてもQCDがおのずと判断基準になっていると思います。Qはよく行く店だから成績がよく安心だということで個人にとって指名業者に入っていると思います。Cは価格ですから注文する以上納得して金については合意しているわけです。またDは注文品をすぐに持ってくることで納得できるものであり結果もすぐわかります。

このように考えると公共工事も、C(コスト)とD(工期)は契約等により初めての業者でも担保することはできますが、Q(品質)だけは担保するものが無く指名入札制度で担保していたのです。ところが企業は上位ランクに入るための努力を全く異なる汚職や談合により補完しようとしていたのです。ゼネコン汚職や談合等のニュースにより制度の根幹が問われ、このためQ(品質)を担保するものがなくなったというのが大きな流れになったと思います。・・・つづく

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2005-01-25

ISOとは

テーマ:規格の超簡単説明
ブログでは多くの方に見ていただいていると思いますので折角ですからISOとはの超簡単説明を致します。私がいま取り上げていますのはISO9001の話題ですが、そもそもISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略でIOSではなく言いやすいからISOになっているのでしょうか。このあたりは?です。

ISOではJISのように物を細かく規定していることが多いです。例えば金物屋さんで売っているISOサイズのネジやクレジットカードの規格が身近なものです。JISも基本的には物を細かく規定しています。

本来はこのような物の規格である中で、ISO9001やISO14001などは物を規定しているのではなく、例えばISO9001では経営者は方針を立てなさいとか、各部門や場合によっては各自は目標をたてて結果がどうかを考えましょうとか、働く人の力が不足している場合は力がつくように教育しなさいとか、悪さ加減があれば改善しなさいとかが規定されています。これらはいわば「システム」の規格になっています。経営では当たり前のことで、わざわざそれをかゆい所まで規定している規格なのです。

どのような企業もISO9001の内容を実践しているから現在があるわけで、とりたてて難しく考える必要はないと思います。これらのシステムの内容を守れば、結果としてお客さんが満足する製品やサービスが出て来るであろうという考えです。

でも現実には企業ではドンブリ勘定や、このような流れが明確でないため多くの企業が苦労されて赤字ばかりというのが多いのではないでしょうか。ですからISOはまさに経営ツールであり、一部の関係者が実践するだけではないということです。ISO9001を日本語に約した規格がJISQ9001になっています。

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2005-01-24

鉛筆とボールペン

テーマ:規格の超簡単説明
94年版当時は鉛筆では改ざんがありダメだとか真顔で言われたものです。今でもそうなのでしょうか。結論としては鉛筆でも問題はないということです。もちろん推奨しているわけではありませんが、そもそもこういう議論がされること自体ISOの形骸化の一因と思います。

現実の社会では例えば履歴書とか重要書類を鉛筆で書くなどはクライアントを考えれば行われませんし、理想としては鉛筆は避けたほうが良いと思います。しかし社内のシステム構築の文書や記録のすべてをボールペン等にした場合、そのための作業が審査の前にドサッと来るのは目に見えています。

例えば継続した管理台帳のような文書を紙で管理する場合は、電子管理で無いため一行記入する度に手書きにならざるを得ないのですが、見事に毎回ワープロ打ちの鮮明な捺印のオンパレードになっています。毎回すべての内容を確認して捺印しているということなのでしょうか。どうして鉛筆手書きで追記しないのでしょうか。

本当にこういう細かいレベルから改善することが商売にもなっているようでISOはますます方向がおかしくなるばかりで悲壮感すら感じるときがあります。

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2005-01-22

ISOは無用の長物か

テーマ:ISOの課題
建設業は工事のロットが大きくISOのコストは取るに足らないと言いました。同じことが人件費でも言えると思います。粗利益が10%としますと単純に言えば10倍の完工高が必要なのですが、ここにも原価のドンブリ勘定が見え隠れします。ISOにかかる人件費は給与として固定費で支払うもので腹を痛めない「出費ゼロ」の意識がどうしても出てくるのです。

さらに粗利益というのも非常に不確定要素を含んだ指標だと思います。現場の所長は血眼になって粗利益を確保します。でも粗利益の細目の分析を棚上げして粗利益確保は本末転倒と思います。

どうも建設業は、いま述べたように構造的にISOはロゴを取得するだけの無用の長物なのでしょうか。つづく

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