はじめまして。
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
「シニアにやさしいお片づけ」の橋本 麻紀と申します。
社会に出て以来、かれこれ26年、ずっと本をつくる仕事をしてきました。
シニア世代の暮らしを応援するライフオーガナイザーとしても活動しています。
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
「シニアにやさしいお片づけ」の橋本 麻紀と申します。
社会に出て以来、かれこれ26年、ずっと本をつくる仕事をしてきました。
シニア世代の暮らしを応援するライフオーガナイザーとしても活動しています。
ブログはまったく初めてのことで、ドキドキ・オタオタしています。
*
それは一通のメールがきっかけでした。
毎日新聞の購読者向けの月刊誌「毎日夫人」に、
お片づけ指南役として取り上げていただいた記事をご覧になった女性からです。
「毎日夫人」に載っていた「クスリケース」はどちらで購入できますか?
というお問い合わせでした。
あいにく、そのときわたしは出張中。
わが家の場合は、訪問看護の看護師さんが義母(85歳)のために手配をしてくださったのですが、とりいそぎiPhoneで調べたところ、アマゾンで購入できそうです。
その旨、メールでお返事しました。
「もしこちらのURLでご購入できなければ、出張から戻り次第、
調べて連絡させていただきます」と。
するとご丁寧なメールを頂戴しました。
その女性は、97歳のおとうさまのお世話をされているとのこと。
毎週片道3時間かけての泊まりがけを、弟さんと交代で……。
「父は現在、ウォールポケット式のクスリ入れを使っていますが、
取り出しにくくて困っているようです。
飲み忘れも増えてきたようで心配です。
育ててもらった大切な親ですから、長生きしてもらいたいと思っています」
義母愛用のクスリケースは使い勝手がよさそうで、夫(63歳)とわたしも使い始めたのですが、底が曲面になっていて取り出しやすく、フタが透明で一目瞭然、開け閉めもスムーズです。
4年前に脳梗塞を経験した夫も、毎朝のクスリを飲み忘れることがなくなり、
本当に買ってよかったと思っていました。
「義母には、看護師さんが1回分ずつ小さなビニール袋に入れて日付も明記してセットしていただいていますが、それでも飲み忘れがあります。
日付や時間の感覚があまりないようなのです。
ですので、飲み忘れ防止のために携帯電話のアラーム機能を利用しようと思っています」
このようなお返事を出しました。
するとしばらくして、またご丁寧なメールをいただきました。
「クスリケースを買いました。いまのところ飲み忘れもないようで、
弟も、いいものを買えてよかったね、と喜んでいます。ありがとうございました」
とてもお心のこもった、やさしいお人柄がにじみ出る文面でした。
じんわりとあたたかな気持ちになりました。
クスリケース以外にも、出かける際、忘れ物をしないように持ち物をひとまとめにしておく「バッグインバッグ」のお問い合わせも、たくさん頂戴しました。
こんなささいなことで、家族みんなが笑顔になる。
小さな工夫の積み重ねが大きな快適につながる。
それがシニア世代の暮らしだと思います。
14歳上の夫との結婚生活が20年。
義母と暮らし始めて15年目を迎えました。
40代前半から80代半ばまで、人が少しずつ老いていく様子をそばで見てきました。
そういうわたしも、あるとき、「駆け込み乗車はもうできない」と気づき、
40代半ばから、「目がかすんで小さい文字が読めない」と老眼鏡をかけるようになりました。
この20年で気づいたのは、本当にあたりまえのこと。
それはどんな人も、「必ず」老いるということです。
ある日いきなり老いるのではなく、少しずつ、少しずつ、ゆるやかな階段を降りるように。
それでも、いくつになっても、日々に笑いはあり、希望もあります。
確かにできないことが増えていくけれども、
住空間を整えたり、持ち物をわかりやすく管理することが「自立」を促し、
また暮らしがらくになることもたくさんあると実感しています。
それは本人のためであるとともに、
サポートをする家族が、らくに笑っていられるためでもあります。
数年前よりライフオーガナイズをはじめ、片づけの手法や考え方を学んできました。
いつかシニア向けの本にするつもりで、医師などへの取材も進めていました。
しかし、クスリケースの一件で思い立ちました。
「いつか」じゃなく、いますぐ、発信しよう。
ささやかな情報やヒントかもしれないけれど、
これからシニアになる方が、
シニアライフまっただなかの方が、
シニアをサポートする方が……
ひとりでも多くの方が、らくになるとうれしい。
わたし自身、わが家のシニアをサポートすると同時に、
しっかりと先を見据えて準備をし、
自分が理想とするシニアライフをエンジョイしたいと思っています。
お片づけは、現在から未来に続く自分と家族をハッピーにします。
ただ美しい収納や素敵なインテリアを目指すのではありません。
衰えつつある体力と認知機能を補うように、
ひたすらに、「らく」と「心地よさ」を追求しながら暮らしを整えるのです。
それが「シニアにやさしいお片づけ」です。
みなさまとたくさんの「らく」と「心地いい」をシェアできることを願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。