2009/01/20
静岡県では、山に入るとすぐに農産物の販売所が見つかる。
先日訪れた藤枝市の瀬戸谷という地区においても、例外なく販売所があった。
しなびた温泉施設の敷地内に置かれた販売所だったのだが、私はそこで、隠れた静岡の名産品をみつけた。
それがこれだ↓
↑静岡名産エビイモ サトイモ科の球根だ。
何気なくのぞき込んだダンボール箱を見て、このエビイモを見つけたときはびびった。
なんじゃ、こりゃあぁぁ~Σ( ̄□ ̄lll)
こんなでかいサトイモを見たのは始めてだ。私はどうしても手に入れたくなり、値段を確認した。
すると、130と書いてある。130円ということだろうか。いくらなんでも安すぎるきがするが。
ドキドキしながら、お店にいたおっちゃんに、300と書かれたシイタケの袋と一緒に渡してみた。
「430円です。」
そう言われたときには、これでいいのかなあ、こんなに奇麗で大きなサトイモが130円で買えるものなのだろうかという気持ちでいっぱいになった。あとで値札が間違いで1300円と言われたらどうしよう。早いところ、ずらからねば。
一緒にいた友人も巨大サトイモを見て驚いていたが、エビイモというものを知っていたらしく、縁起物であるとか、これは親イモであるとか、かなり詳しい知識を語っている。私のように、初めて見て驚いているのとは訳が違う。親イモにしても大きいということで驚いていたのだ。
情けないことに、植物学を専攻して大学院まで出たのに、エビイモについては見たことも聞いたこともなかった…ハァ━(-д-;)━ァ...。
そんなときには勉強だ(。-`ω-)。帰宅すると、私はインターネットの世界にフェードインした。以下、学んだこと。
・京野菜のひとつで、子イモは高級食材として使われている。一般的にサトイモの仲間は親イモより、親イモから増える子イモのほうが上等らしい。
・子イモはエビのような形に反り返っていて、模様もエビに似ていることから、エビイモとよばれている。
・静岡県で全国の8割を生産している。
・親イモから子イモが次々と採れることから、子孫繁栄の縁起物として扱われる。
・インドネシアのセレベス島に起源するらしく、セレベスと呼ばれている。
・サトイモの親イモは固くて食べられないが、セレベスならおいしく食べられると言うこと。
・サトイモよりも煮崩れしにくく、煮物に向いている。
・サトイモ科の根茎はタロイモと呼ばれていて熱帯地方では主食とされている。タロイモって日本のサトイモの類だったのね。ふーん。
・低カロリーで食物繊維も豊富で健康に良いらしい。
・山芋と違って生では渋みがあり、加熱して調理するのが一般的。
などなど。
私はこうしてまた、ひとつお利口さんになることができた。
こうして調べたことは、もしかしたら残りの一生のうちで一度くらいは役に立つかも知れない。
↑片手で持てる大きさの限界です。親イモの場合、エビというよりミツバチのケツ。
みなさんは、見たことがおありですか^^?知らなかったのは私だけでしょうか?