昨日のプリント整理から出てきた一部です。シアーズ博士は専門的な教義に出てくるというより、一般的に子育て世代に人気のあるドクターです。以下に書かれているアドバイスは、モンテッソーリを勉強していた時に口酸っぱく言われた事と随分重なっていて驚きました。基本だけれど忘れがちなことです。ここで皆さんにも紹介します。対象になる年齢は幼児から小学校低学年くらいです。

長いので、抜粋してあります。
オリジナルはこちらからどうぞ



指示を与える前に、子どもと繋がる
Connect before you direct 


子どもに指示を与える前にしゃがんで腰をおろし、子どもに目線に合わせ、注意をこちらに惹かせます。集中して話しを聞いてもらうために、どうしてほしいのか伝えます。"Mary, I need your eyes." "Billy, I need your ears."(ここは訳しづらいのですが「マリー、視線を合わせて欲しいの」とか「ビリー、耳をすまして」等) 子どもの話しを聞く時も、同じ態度で接しましょう。ただし、あまり凝視すると、子どもが「相手と繋がっている」感覚よりも「相手にコントロールされている」ように感じるので気をつけましょう。


名前で呼んでから話しかける
Address the child


まずは子どもを名前で呼び、それから話しかける。
"Lauren, will you please..."
「ローレン君、○○をお願い出来るかな」


話は手短に
Stay brief


「一文章ルール」を使います。指示的な言葉を文章の最初に使います(これは英語だと有効ですが、日本語は文法の違いで難しいですね)。長く話せば話すほど、子どもは親の言っていることが聞こえなくなります。話し過ぎはよくある間違いです。親が何を伝えようとしているのかをよく分かっていない印象を子どもに与えます。また話しが逸れやすくなります。


伝えたことを子どもに繰り返して言ってもらう
Ask your child to repeat the request back to you


もし子どもにそれが出来なければ、伝え方が長過ぎた、もしくは複雑過ぎたということです。


ポジティブに
Be positive


「走らない!」という代わりに、「室内は歩きましょう」と言ってみる。


子どもをまず落ち着かせる
Settle the listener


指示を与える前に、まずは子どもを落ち着かせましょう。でなければ時間の無駄です。子どもが感情的になっているときは、何を言っても心に届きません。


ここからは私の感想。
私は特に一番目の「目線を下ろす」というのが好きです。家庭ではもうあまりやりませんが、園ではこのアプローチです。ジーンズの膝の部分の布の痛みが早いです。モンテッソーリの場合ですが、先生の立場はいわゆる先生ではなく、ファシリテーターです。クラスをまとめますが、子ども達をサポートしたり、必要があれば背中を押してあげるような存在。上から目線で話せば、態度も見下したようになりがちです。先生(大人)というものは偉い存在ではありません。子どもも大人も同じです。腰を下げて目線を合わせると、子どもの世界にスっと入れます。そう簡単にいかないときもありますが、この方法はほぼ確実に子どもと心が繋がるのでお勧めです。

他にもたくさんのアドバイスがあったので、オリジナルのリンクを(英語です)ぜひ参考にして下さい。短い文章なので、読みやすいと思います。