こんばんは。
mamiでございます。

今日はひな祭りでしたね。 
我が家は一人息子のため、あまりひな祭りの認識がなくて、夕方スーパーに行くまですっかり忘れていましたσ(^_^;)

せっかくだから、SSを書こうかと思ったものの、私の脳内から飛び出てきたのは、あまりにもおバカなお話でした。
せめて雰囲気だけでも…と、キョーコちゃんの独白っぽく書いてみたところ、更におバカぶりが増したような気もしますが、とにかく書いてしまったので、思い切って投稿です。

ちなみに、3月3日でもひな祭りの話ではありません。

いつもに増して雑な文章となっておりますが、許して下さる方は下記よりお進みくださいm(u_u)m




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パーティーの準備
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最近気づいたんだけど……
敦賀さんはどうやら〖しっぽ〗が好きらしい。 

小悪魔しっぽにうさしっぽ。

何が心の琴線に触れるのかはその人次第。
あれだけ完璧で素敵な人でも、ひとつくらいは変わった趣味を持っているのね。
優しい先輩の申し出に甘えて使用したPCの中から偶然見つけてしまった彼の秘密。

しっぽに対しての並々ならぬこだわり。

クリスマスの日、簡易的に造った私のうさしっぽに物申したい様子で呼ばれた敦賀さんの部屋。
きっと私の完成度の低いうさしっぽに怒りを覚えたんだわ。

事態を察した私は、敦賀さんの帰りを待ち構えて土下座で謝った。

そして決心したの…
私、敦賀さんが気に入るしっぽを制作すべく、研究に研究を重ねて修行を積もうって!


そんな時、情報番組の取材で訪れたハリウッド。
そこで再会したのは、恐れ多くも私のことを『娘』のように可愛がってくれている[クー・ヒズリ]先生だった。
久しぶりの再会を喜んでくれた先生は、私を食事に誘ってくれた。

「いやぁ、綺麗になったなぁキョーコ」

「そんなっ、それもこれも先生がプレゼントしてくださったこのドレスとコスメマジックのおかげです!」

先生との食事はとても楽しくて、私は日本での仕事のこと、友人のこと、尊敬する先輩のことなど沢山話した。
先生はそんな私をニコニコと優しい目で見つめながら、相変わらず人外な量の食事をその身体の中に納めていった。

「今、いかにリアルな〖しっぽ〗を作るか研究していまして…」

「しっぽ……?」

ついつい気が緩んだ私は、先生にしっぽ作りの研究していることをことを話してしまった。
もちろん、名誉のために敦賀さんのお名前は伏せたまま。

「まぁ……人の好みは……その…人それぞれ…だからな……」

ギギギ…と急に動きがぎこちなくなった先生だったけど、ハリウッドの第一線で活躍している職人の方を紹介してくださった。

私はアメリカでの滞在中、時間の許す限りその人の元で勉強させてもらった。

「キョーコはどうしてそんなに一生懸命にしっぽを作っているんだい?」

あまりに真剣な私の姿に先生が問いかけた。

「元々私は凝り性なところもあると思いますが……喜んでもらいたいんです。あの人に…」

アメリカに来て以来、時差の関係もあって声すら聞くことができないあの人のことを思い出す。

「キョーコ…いつの間にか、そんな表情をするようになったんだな…」

「え?」

先生は嬉しそうに、でも少しだけ複雑な表情で私に笑いかけた。


帰国を前日に控えた夜、先生はまた私を食事に誘ってくれた。

「キョーコ、満足のいくものは作れたのかい?」

「はい!先生、素晴らしい方を紹介してくださってありがとうございました!」

お礼を述べると、先生は一つの箱を私に手渡してくれた。

「先生これっ……」

「これも一緒に渡すといい。きっと彼は喜んでくれるはずだから」

そう言ってウィンクした先生は、さすがハリウッドスターと言わんばかりに恰好よかった。
ウィンクがこんなに自然に決まるのは、先生と敦賀さんくらいだと思った。


日本へ帰る飛行機の中、先生からいただいた箱をパカリとあけた。

うさ耳
ねこ耳
いぬ耳
ねず耳……

様々な種類の〖けも耳カチューシャ〗。

【親愛なる我が子へ
 素敵なバレンタインを過ごせることを祈って】


先生からのメッセージカードを読んで、私の気持ちに先生が気づいていることが分かり、恥ずかしかったけど、アメリカでたくさんたくさんお世話になったお礼に、とびきりの手作りチョコレートを送ろうと決めた。



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3月3日は『耳の日』でした~(;´Д`)ノ