haruの徒然なるままに〜シンイの世界に魅せられて

韓流ドラマ「シンイ信義」の二次創作です
無断転載・転用はご遠慮くださいませ

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テーマ:

空が茜色に染まり
夕暮れ時になって
ウンスはチェヨンより
一足早く
屋敷に戻っていた

ヘジャの髪に挿された簪を
めざとく見つけて
にっこり微笑んだが
ヘジャは照れたようで
ふいと視線をそらし
何事もなかったような顔をして
ミヒャンのことを報告した

もともとは
大きな商家の娘だったから
マンボと知り合いだったことや
旦那が少し前に亡くなってからは
家業が没落して苦労したことや
その後奉公先を転々としたこと
相手の屋敷に乗り込まれては
大変なのでヘジャは
以前の屋敷で受けた仕打ちは
やんわりと話したつもりだったが
それでもこの心優しい女主人は
憤慨し 心を痛めた


この国の女中では
よく聞く話なのです
以前は主人の娘の身代わりに
貢女(コンニョ)として
元に差し出されることも
ありましたし
ひどい待遇ですよ
だからチェ家は本当に
優遇されていると
もっぱらの評判なんです
みな この屋敷の女中のことを
羨んでいますよ
これも奥様のお人柄です


ヘジャはウンスを慰めるように
言って聞かせた


そう言ってくれるのは
うれしいけど
なんだか複雑だわ


あまりお心を痛めませんように
ミヒャンからも
話を聞いておきますから
またご報告します


そうしてちょうだい
私で力になれることがあれば
言ってちょうだいね
何より娘さんが気がかりだわ
そうだ 今度この屋敷に
コハクと一緒に遊びに来たら
いいわよね
ヨンファとジュヒに相談して
みようかしら?


ウンスは思い巡らせるような
顔をした
それからウンスはタンと
湯あみを済ませ
さっぱりしてから
鮮やかな紅色の
薄手の衣に着替え
夕餉にありついた


まあ 美味しそうな煮魚ね
最近ヘジャは
煮魚に凝ってるの?


へ?


なんだか食卓に上ることが
多い気がするけど・・・
でも
うれしいわ
ヘジャの煮魚はおいしいもの
タンも大好きだしね


ウンスは笑ったが
ヘジャは内心ひやりとして
笑ってごまかした
もちろんご主人夫婦が
召し上がるような
上等な魚を
奉公人が食べるようなことは
してないが
魚のアラを甘く煮付けたのを
ソクテが酒の肴にも好むから
ついつい煮魚の登場が多くなる


気をつけます
献立が偏らないように


小さくなったヘジャが言う


あら〜いいのよ
それに今日は
ソンオクのとこにも
行ってきたんだし
夕餉の準備も
大変だったんじゃない?
そうだ
ソンオクなんか言ってた?


ウンスはくすっと笑って
尋ねた


はい 奥様によろしくお伝え
するようにと・・・
畑の茄子のおすそ分けと
土産に持参した
桃をたいそう喜んでおりました


そお?よかった
桃は不老長寿を表すもの
ソンオクにも長生きして
欲しいわ
ねえ   オクリョンも
里心ついて実家に
帰りたくなったんじゃない?


ウンスはひたすら扇で風を
送っているオクリョンに言った


いえ あたしは・・・
お屋敷にいる方が・・・


テマンを思い浮かべて
オクリョンは頬を染めた


うふふ そうなの?


そんな会話が弾んでいた時
ひょこっとチェヨンが
奥の間に顔を出した


ヨン!
ごめんなさい
気がつかなくて
お出迎えもしなくて
おかえりなさい


ウンスは立ち上がって
うれしそうに
チェヨンに駆け寄った


良いのだ
飯の匂いがしたゆえ
声をかけなかったのだ
タン
たくさん食ってるか?


ウンスに微笑んでから
チェヨンは息子の頭をなでた


あうあうあ〜
まんま まんま


タンが木製の匙でとんとんと
卓を叩きながら
おしゃべりをする


そうか 旨いか
ちょっと待ってろ
着替えてくるゆえ


チェヨンが奥の間を立ち去ると
ウンスは慌てて


オクリョン ちょっとの間
タンをお願い
旦那様の着替えを
手伝いに行くから


そう言って
チェヨンの後を追った
タンはウンスが
急にいなくなったので
あ〜〜〜ん あ〜〜〜んと
声をあげて泣き始めた


若様 母上様は
すぐお戻りになりますよ
いい子でいてくださいまし
椅子から落ちてしまいます


オクリョンは
はらはらしながら
タンをあやし
ヘジャもタンが落ちないように
気をくばるが
タンは背中を海老反りにして
泣き止まない
その声は夫婦の閨にまで
届いていた


あら タンが泣いてるわ
戻らなくちゃ


鬼剣を受け取り壁にかけ
チェヨンの着替えを手伝いながら
ウンスが言った


そのようだな
母上恋しか・・・


うふふ そうね
後追いが最近一段と激しいから
姿が見えなくて
寂しくなったのね
育児室ではいい子なのに
屋敷では甘えん坊だわ


そう言ってからウンスは
チェヨンを見つめて尋ねた


で?
ヨンは?
妻恋し?だった?
今日は王宮で会えなかったわ


ウンスも甘えるような声で言う


妻恋し・・・だ
イムジャは?


私もよ
ヨンが恋しかった
すごく すごく 
恋しかった


二人は素早く唇を合わせ
微笑みあった


続きはタンが寝てからね


ああ そうだな


くすっと笑ったウンスは
チェヨンの手に指を絡め
きゅっと握って言う


さあ 
甘えん坊が泣いてるから
部屋に戻りましょうか


ああ・・・


海老反りタンは
奥の間に戻って来た
ウンスの姿を見つけると
ぴたりと泣き止んだ


まんま まんま


タン お待たせ


ウンスは椅子からタンを
抱き上げると
膝の上で抱っこし
濡れた頬を指で拭う


さ 
ご飯の続きにしましょうか


それから
チェヨンがタンの口に
煮魚を放り込むと
タンは満面の笑みで
声をあげた


うまっうま   あ〜〜


微笑ましい親子の様子を見て
ヘジャが思い出したように
言った


奥様


なあに?


母からの言付けがありました
桃は不老長寿の果物
ですが
殿方が召し上がれば
子宝に恵まれる
言い伝えがあるとか
なので旦那様にも
必ず
召し上がっていただくようにと


チェヨンはむせかえったが
ヘジャは平然と言った


お召し上がりを
お持ち致しましょう


うふふ
そう言えばタンが出来た時も
叔母様があなたが桃を
食べる夢を見たって言ってたわ
ヨン   たくさん食べてね


ウンスはしっとりと見つめる


あ   ああ
イムジャも食えよ
二人で食えばよりご利益が
ありそうだ


ヘジャはオクリョンに
目配せし二人は奥の間から
静かに出て行った


ポ〜〜


目の前で
口づけを交わす両親を見て
タンの声が可愛らしく響いた
賑やかなチェ家の夕餉は
いっそう甘く続いている


*******


『今日よりも明日もっと』
恋しい想いを募らせて
あなたを待つ時さえ
愛しくて


{9BDAA32D-BBB6-42F7-9A67-51F91E52D15D}
  by  haru


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


「あさがおのブログ
〜シンイ  チェヨンに恋して〜」の
あさがお様 作  ダウン

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お寄せいただきました
ありがとうございます


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

明日は月曜日
皆様   また一週間
安寧にお過ごしくださいませ


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