2012年1月 アトリエ・センターフォワード第6回公演『ドーナツの穴』出演
日程:2012年1月7日(土)~15日(日)
会場: シアター風姿花伝

作・演出:矢内文章




・CM 『JALカード』 ~だいたい同じ篇~   出演中




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2012-02-15 22:32:04

vol 378.Open the rock covering a cave door

テーマ:日々の筆
ここのところ、音楽から離れていた。(年単位で。)
もちろん、音楽は聴いていたし、好きだ。
けれども、いつからか、
音楽というものが日常から離れていた。

小さな頃、ラジオッ子だった。
家に帰るなりすぐにラジオのスイッチを入れた。
入れられたラジオのスイッチは、再び自分の手で切られる事は無かった。

もちろん、部屋にいない時間だってある。
それでもスイッチを切る事はなかった。
ラジオは誰に向けるでも無く、多くの言葉と音楽を流し続けていた。
そのため、よく叱られた。
「無駄遣いしないの」
その言葉に返事はするものの了解はせず、
就寝の時間になってもスイッチが切られる事は無かった。
おやすみタイマーに自動切断を託し、
流れ漂う音に包まれ、眠りの世界に落ちていった。

今思えば、その意識の無い時間に、
沢山の事を勉強していたのだろうと思う。
知らない出来事。
知らない言葉。
知らない音楽。
知らない時間。

睡眠学習なのだろうか。
なんにせよ、ラジオのおかげなのだろう。
知らなかったはずの事柄を、
いつの間にか知っている事が多々あった。
意識が無いからこそ、
素のままの自分の感性がとらえたいものを、
しっかりととらえていてくれたのかもしれない。

そんなへんてこな社会勉強に一躍かってくれていたラジオは、
自動車の免許を取ると同時に、
流れる場所が変わった。

免許の取得によって行動範囲が広がり、
部屋にいる時間も減った。
ラジオは、部屋で流れるものではなく、
車に乗った時に流れるものになった。

だから、車に乗る機会が減れば、
その分だけ、ラジオは流れる場所を失う。

そして、ラジオは日常のものから、
少しずつかけ離れていった。
おやすみタイマーに託すのではなく、
自分でスイッチを切ることが当たり前になった。

ラジオは『日常』から『目的』へと変わった。
その辺りからか、
音楽というものも、少しずつ日常から離れていった。
何かの目的に付随しての音楽に変わっていった。
そして、いつの間にか音楽は、
『旅に出る時の持ち物』というジャンルに無意識のうちに分類されてしまっていた。

だから、日常に音楽は流れていたものの、
意識の中で、音楽は非日常になっていった。

その事は感性の非日常化とも関係していたのかもしれない。
ラジオのスイッチを自分で切るようになってから(本当は当たり前の事なのだが)
感性のスイッチも自分で切るようになっていたのかもしれない。
感性が日常のものから離れ、
代わりに、知識が溢れ暴走する。

その暴走は止められず、
いつの間にか、
音楽と感性を深い穴に閉じ込めて、
鍵をかけてしまっていたのかもれない。

思い返してみれば、
ここ何年かで、自分とは違う世界を漂っていた気がする。
自分に抵抗し、
自分とは異なるものを探し、
自分に抗っていた。
それに従って、生活や感覚が変わった。

その変化が良い事なのか、悪い事なのかは、
答えはきっとこの先に待っているのだろう。

そんな変化を経て、今。

穴から、鍵のかかった蓋を叩く音が聞こえてきた。
その音は「ドンドンドン」でも無く「バンバンバン」でもない。
蓋を叩く音は、激しいけれど、五月蝿くない。
自分には心地よいリズムだ。
音楽と感性。
二つのものが、同時に穴のそこから這い上がり、
蓋を叩くものだから、その音は途切れる事無く、
お互いの叩く合間を埋めている。

音楽を穴の底に閉じ込めたのだから、
蓋を叩く時に出る音は、
もちろん、音楽に決まっている。
では、感性が蓋を叩く音は・・・。
「理性も、知識もクソくらえ!」
「我が我でなければ、どうする!」
「死ぬ時までは、生きてろ!!」
あらまぁ、過激な音だこと。
まぁ、そんな音、自分は嫌いじゃないのだけれども。
果たして、皆様にはいかがなるものか。

そろそろ、穴の蓋をあけても良い頃かな。
鍵は目の前にある。
ラジオのスイッチを入れてみよう。

Underworld がfeat.の『The First Note Is Silent』が勢い良く流れてきた。
「ふふ、悪くないね」
蓋を開いた穴の前、
音楽と感性と共に、静寂に身を溶かそう。

さて、このラジオ。
おやすみタイマー機能あったかしら。


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2012-02-02 22:09:12

vol 377.スパイの眼鏡

テーマ:日々の筆
ロケの翌朝。


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今回の撮影、なにぶん夜間撮影なので、
ブログに載せられる写真が無い。
なので、撮影も終わった事だし、
記念に昼間に、「はい、チーズ」。

そして、「東京に帰る前に小田氏にご褒美」という事で、
少々観光。

街をぶらつく。


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そこで、かまくらを発見。
観光地という事もあってか。
なので、そこで一枚。

なんだか、出来ないスパイのよう。
色眼鏡が余計に目立つ。
調査相手は、もちろん、


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この二人。
ばれないように近づくも、
すぐに、ばれた。
やはり、自分は出来ないスパイだ。
しかし、スパイたるもの、
ばれた時は、もちろんこんな行動。


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必殺『おどける』。

なんにせよ、何をスパイしているかわからないスパイな上に、
素性が明らかなのですから、
ばれようと関係ないのですが。

そんな遊びをしながら、
商店街をぶらぶら。

途中、小粋な喫茶店を見つける。


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山小屋風な素敵なお店。
「こんな別荘が欲しい」
等と将来をもくろむ。


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矢島氏に残念な顔をされた。
心の中を見透かされているのか。

しかし、まぁ、今回のロケ、
色々貴重な体験が出来た。

この冬、もう一度くらい雪山ロケをしてみようか。
その時は、
手足の先を暖める装備を忘れないようにしよう。
そしてもう一つ、忘れちゃ行けないもの。
小田伸泰氏の招集。

素敵な俳優だ。
これから一緒に面白い事が出来たら、いいな。

出来ないスパイですが、
見るとこは、ちゃんと見てますよ。
透明な色眼鏡で。
2012-02-01 23:51:46

vol 376.マイナス世界の呼吸

テーマ:日々の筆
昼過ぎに、某場所に到着し、
すぐさま現地においてロケハン。

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やはり、雪景色は美しい。
気分が高揚する。
しかしだ。
とにかく寒い。
写真の場所で、気温-6℃。


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「ズドラーストビーチェ」
といった帽子をかぶり、防寒しても、なお寒い。
ロケハンをしているから、厚手のコートや温かい帽子で防寒できるが、
撮影が始まれば、衣装に着替えなければならない。
「はたして、指はもげないだろうか?」
そんな恐ろしい事が頭に浮かぶも、
それでも、雪景色の美しさに気分は高揚したまま。

毎回シャッターを切るのは友人のカメラマンなのだが、
ロケハン最中は、僕が携帯写真カメラマンへと変身。


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被写体はカメラマンの矢島氏。
いつもと撮る撮られるが、逆だ。
まぁ、僕の場合、矢島氏の隙をついた抜き打ち撮影なのですが。
そして、あくまで、携帯のカメラ。



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そこへ、目立ちたがり屋の小田氏。
さながら、『儚くも砕けた、愛の告白』のようだ。
小田氏、俳優としてその路線も考えてみたらどうだい?



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やはり、広々とした自然空間は、良い。
そんなこんなで、陽が出ているうちに何カ所もロケハン。
一通り、候補地を決め、夜待ち。
今回、撮り続けている作品は、全て夜間撮影。
なので、暗くなるのをまたなければいけない。

そして、夜になり、いざ撮影へ。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ロケ地に着いて、外に出てみれば、
-13℃。
その上、雪も降り出した。
服を来ていても、どんなに防寒していても、
寒い。
いや、痛い。
冷気は恐ろしい。
しかし、選んだロケ地がそこなんだから、やるのみ。
「・・・」
「・・・」
「・・・バタン」
ワンパターン撮り終えると、車に戻り、暖をとる。
でないと、手足の感覚が無くなる。
男三人、エアコンの吹き出し口に手を当てる。
「・・・車ってすごいな」
「・・・だな」
「・・・だべ」
文明の力に、感嘆の声をあげる男三人、深夜2時。
車内から空を見上げると、
木々の隙間を埋め尽くす満点の星。
30秒に一度は流れる星々が、
舞い散る粉雪に変わって降っているかのよう。
不思議なものだ。
星空なのに、雪が降る。
この雪は一体どこから降ってきているのだろう。
遠くの雪雲から風に乗って流されてきたか。
はたまた、本当に星屑か。

男三人、そんなロマンチックな事を話しながら、
車内で暖をとる。
手足が暖まると再び撮影。
チョコレートのかけらを口に放り込み、気合いを入れて車外に飛び出す。
外は-15℃の極寒地。
吐く息がダイヤモンドダストとなり、
光を当てると、闇夜をスクリーンにキラキラと輝く。

マイナス15℃の雪山は、
寒い。
痛い。
けれども、そんなものを凌駕するくらい、
美しい。

真っ白と真っ黒のコントラストに、
光る空気。
『美しい』は、
日常の先で、
ひっそりと僕らを待っている。

凍てつく寒さと戦いながら、
良い絵を目指してセッティング&シュート。
ロケ地をいくつか移動し、
一通り撮り終えると、空の彼方が明るくなり始めた。
「・・・」
「・・・」
「・・・綺麗だな」
結局、平均-14℃の中、7時間撮影。
ホテルにつくと、すぐさま露天風呂にダイブ。
「ごめんな、大変な事につき合わせちゃって」
小田氏の活躍は、凄かった。
さすが元自衛隊。
彼がいなかったら、今回の撮影は出来ていなかっただろう。
「・・・全然!!」
露天風呂に浸かる小田氏が、そう威勢良く言い放つと、
突如立ち上がった。
そして、何故か満面の笑み。
失礼かもしれないけれど、敢えて言わせてもらう。
やっぱり彼は、ばかだ。
良い意味で。
だから、大好きだ。
「ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう。呼んでくれて」
「ほんと助かった。1枚くらい使えそうなのが出来てるよ」
「・・・1枚!?」
「うん。・・・え?」
「いや、うん。・・・1枚!?」
「うん」
「・・・」
何故か悲しそうだった。
そんなところもまた、大好きだ。

『ばかは、ばかを呼ぶ』
今回発見した言葉。

マイナス世界での煌めきは、
時間を経て温かな呼吸に変わり、
目に見えない輝きを放っていた。
2012-02-01 23:20:21

vol 375.私を◯◯につれてって

テーマ:日々の筆
早いものだ。
年明けしてから、あっという間に2月。
少々大きい地震が来たり、寒波がやってきたりと、
2012もなかなかに激しそうだ。

そんな年明けからの、舞台も一段落し、
再び写真個展に向けての作品作り。

先日も、会議。


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会議はパフェがある場所が好ましい。
脳細胞には甘味だ。
入店したのは、地元の喫茶店。
初めて入ったのだが、『パフェセット』なるものがあり、
「素晴らしいお店だ」と友人共々、喫茶店の扉を開き、
納得の一歩を踏み出す。
ミニイチゴパフェは、フレーク無しの一品。
「わかっている!このお店、わかっている!」
とアニメ風の台詞を胸に秘め、甘味に喉を踊らせる。

そんな喫茶店での会議により、
翌日、ロケへ。
今回のロケは、少々の過酷さが予想されたため、
「誰かお手伝いしてくれる人がいないものか」
と電話を手に取る。
「明日、行かない?」
通電一番に聞いてみた。
「・・・どこに?」
もちろん、そう答えるだろう。
なので、
「山に」
と聞いてみた。
「・・・行く!」
予想外の威勢の良い返事。

電話した相手は、小田伸泰氏。
前回舞台で仲良くなった俳優。
やっぱり彼に電話して良かった。
「なぁ、何持っていけば良い?」
電話での小田氏の質問に答えられる事と行ったら、
一つの事だけだった。
「凍死しない格好で」
行き先は、雪山だ。
「・・・」
一瞬、間が出来る。
もしや、断られるか。
そんな不安がよぎった。
けれども、小田氏が次に口を開いた時には、
不安なんか、どこかにぶっ飛んでいった。
「わかった~!!」
何故か楽しそうな小田氏の声。
やっぱり彼に電話して良かった。

そんな訳で、3人で雪山へ。

雪山での撮影は初めての事。
学生時代スノーボードで毎週雪山に行ってはいたのだが、
『滑らない』『ゲレンデではない』
というのは、初体験。

さてさて、今回のロケ、
一体どうなったのやら・・・。
2012-01-26 02:53:13

vol 374.飛び走る夜

テーマ:日々の筆
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東京にも雪が降った。
短時間で積もって止む、潔さ。
白という純潔は、潔くてこそ。


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月に照らされる樹氷のよう。
銀河鉄道が走り出しそうな夜。


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といっても、自分にはとっては、
宮沢賢治よりも、
スリーナインのほうなのだが。


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そういえば、先日、知人に、
「銀河鉄道の車掌さんみたいだね」
と言われた。
「・・・」
全身黒い服装だったからか。
車掌さんは服が黒いのではなく、
中が黒かったはずだが・・・。
とはいえ、車掌さん好きです。
なので嫌な気分ではない。

昔は、「哲郎っぽい」と言われていたのだが(多分、性格が)、
どうやら、少しは大人になったらしい。

何にせよ、自分は、銀河鉄道999に、例えられやすい。
そんな僕から一言。

「あぁ、メーテル・・・」

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