2005-05-08 05:36:43

「阿修羅城の瞳」 ☆

テーマ:トンデモ映画

shura

長いだけに始末が悪いというたぐいの失敗作。


「陰陽師」などの映像化の難しいエンターテイメント作品を無難に撮ってきた仕事人滝田洋二郎監督もついにやってしまった感があります。
時代劇というよりはお江戸ファンタジー的な舞台設定ですが、歴史の一切合財を無視しているし、鬼の設定も無茶苦茶としか言いようがありません。

ストーリーは懐かしの「孔雀王」をお江戸風に書き直したような感じですが、荒唐無稽な上に使い古しの展開で退屈もいいところです。

この映画の元々は舞台ということですが、舞台をそのまま持ってきたようなセットはなんとかして欲しかったです。それとも舞台のライブ感を表現するためにわざわざあのようなセットにしたのでしょうか?いずれにしろ感情移入を妨げるだけで成功しているとは言いがたいセットでした。

CGもショボイのですが、これは企画の時点で無理があったのではないでしょうか。今の日本映画のCGレベルで、「お江戸の町が全焼+空中には巨大な阿修羅城が光臨」をCGだけで表現してしまおうというほうが間違っていると思います。

主演の市川染五郎は絵になる男ではあるけれど、一人だけ空回りしている印象を受けます。
宮沢りえは悪くはないんですけれど、17歳ぐらいの役というのは無理がありすぎませんか?


こうして気になったところを書き出してみると、問題は映画にしてはやけに舞台を引きずっているというところでしょうか。あまりに大仰で舞台的なセリフと演技のオンパレードですし、演出も舞台を意識したとしか思えないつくりなので、映画に入っていけないんですよね。

つまるところこの映画の失敗の原因はそこにあったのではないでしょうか。


私にとっての救いだったのは、管野よう子の音楽だけでした。というより実のところは管野よう子が音楽をやっているから観にいったのですけどね。


アーティスト: サントラ
タイトル: 阿修羅城の瞳

アーティスト: 菅野よう子, ビデオ・サントラ, PHILHARMONIC ORCHEST, MEMBERS OF ISRAEL, 山根麻衣
タイトル: MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK

基本的にはアニメ音楽の仕事が多い管野よう子さんですが、jazzからテクノまでなんでもござれの才人で特に上のマクロスプラスのサントラやカウボーイ・ビバップのサントラは名作との呼び声が高いです。

最近はロシアの歌手オリガと組んでいたりします。このオリガが歌うロシア民謡ポーリュシカ・ポーレもまた絶品です。



<ちなみにこの映画を観た時に映画館にいたのは私一人でした。>

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2004-10-23 01:26:07

ハッピーバースデーデビルマン そして東映黙示録の始まり

テーマ:トンデモ映画
ネットを中心に様々な場所で酷評され、糾弾するホームページまでできている「デビルマン」を観てきました。もともと観る気はなかったのですが、ここまで原作ファンを怒らせるものは何か知りたかったので、地雷を踏む覚悟で行ってきました。
 ファンの方の批評を読んでいると感情的なものも多いですが、私は原作を読んでいるものの特にファンという訳ではないので、冷静に考えていきたいです。しかし困ったことにこの映画のよい所がさっぱり思いつかないです。強いて言うなら写真で上げたポスターデザインぐらいでしょうか。シレーヌのポスターはカッコイイと思います。さて、逆に悪い点ならいくらでも上げられます。いえ、よい悪いで断じてしまってもあれなので、とりあえず疑問点としましょう。ますは要点を書き出して、後でひとつずつ考えていきたいと思います。
・ストーリーがブツ切れでまったく繋がっていない
・まったくつじつまのあっていないシーンがいくつかある
・意図的にいれているのかどうかも怪しいコメディシーン
・デビルマンの映画なのにデビルマンの登場シーンは10分ぐらい
・役者というのもおこがましい、ろれつのまわらない主人公
・ダビデの星を使った危険な歴史観 
 それでは解説に入ります。
 ストーリーに関して言えば、これは大変まずかったと思います。とにかく理不尽なストーリ展開なので、原作を知っている人はなんとかついていけますが、知らない人は完全に置き去りにされてしまいます。さらにワンシーン終わるごとにみんなの言っている事がころころ変わるので原作を知っている人も困惑させられます。原作の要素を2時間に圧縮しているので仕方なかったのかもしれませんが、それを考慮してもあんまりな脚本です。
 つじつまについてですが、これはかなりビックリしました。雨が降っている次のカットで突然晴天に変わっていたり、晴れているのに雨だけが降りつづけていたり、ショッピングモールで襲われた友人を助けるために主人公が海に飛び込んだり(ここは映画史に残る謎かも)・・・。自分で書いていても本当かと疑いたくなるないようなシーンですが、残念ながら事実です。
 コメディシーンですが、これは本当に微妙な話だと思います。なぜなら、明らかに変で笑える(失笑系)シーンが結構あるのですが、役者も演出の真剣そのものなのです。もしかして、本気でこのシーンを撮っているのかなと思ってしまうぐらい真剣なのです。コメディで撮っているのならば、全然おもしろくないだけですみますが、真剣に撮っているのならば、それは・・・危険だと思います。一つだけ例をあげると主人公の友人は趣味で絵を書いているのですが、なぜか海辺で海女さんを写生しています。そこで友人は主人公に和解を求める真剣なシーンのはずですが、バックでは海女さんが貝と採っているのです。笑ってもいいんでしょうか・・・。ちなみに嘘じゃありませんよ・・・信じられないかもしれませんが、これも事実です。
 デビルマンについてですが、これはCGの問題です。デビルマンはフルCGで描かれているので、予算の都合か滅多に変身しません。変身しても一瞬で勝負がついてしまいます。CGは漫画的演出もあって、そこそこかっこいいと思いますが、絶対量が少なすぎます。デビルマンが活躍しないデビルマンの映画を誰が観たがるのか疑問です。
 次に役者です。前述したとおりデビルマンはほとんど出てこないので、物語の主軸は人間世界なのですが、その中心たる主人公がまたとんでもない素人です。普段映画を観て、俳優の演技が役にはまってなかったとか、目立ちすぎで作品から浮いていた、などとよく言いますが、そのレベルを超越しています。演技の前にセリフをきちんとしゃべることもできません。さらに絶叫するシーンでは、なんとも言えない珍妙な遠吠えが聞けます。なんでこんな人を主人公に添えたのか疑問符だらけです。
 ダビデの星ですが、これは本当に危険です。この映画内ではデーモンがいる家にダビデの星の真中に十字架をあしらったマークを貼っていくのですが、これはナチスドイツがユダヤ人の家に、ダビデの星のマークを書いていったのとダブリます。しかもそのマークを貼っていくのは日本政府の公的組織なのです。深読みすれば、ユダヤ資本で動くハリウッドへのアンチテーゼとも読めますが・・・。はてさて、このまま50ヶ国で公開するのでしょうか、楽し・・・いえ、心配です。
 さて、冷静に、中立に、と思いながら書いてみましたがやっぱりつっこみどころが一杯過ぎてどうにもなりませんね・・・。
 こういう映画が世にでてしまうような体制では、東映も長くないかもしれませんね。だいたい「北京原人」と「光源氏」のプロデューサーが第一線で活躍してること自体考えられないことだと思います。まぁそれは置いておいて、この「デビルマン」、観てみると意外とおもしろいかもしれません。つっこみどころ満載のトンデモ映画なので、観た後に友達と盛り上がること間違いなしです。友達が一緒に観てくれない?いえいえ、一人で観ても大丈夫、ネットであなたの仲間達が暖かく迎え入れてくれるでしょう。そうこの映画後、人類は二つの種類に分かれるのです。「デビルマン」を観たものと、そうでないものに・・・。あなたはどちらを選びますか?
 
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