2004-10-18 13:18:51
「エクソシストビギニング」 オススメ度☆☆
テーマ:ホラームービー
「エクソシス」直撃世代ではない私にとってこの映画は、あの「エクソシスト」の続編がついに復活!ではなくて、レニー・ハーリン監督の最新作がついに!なのですが、どうでしょう。同意してくださるかたは少数なのではないでしょうか。レニー・ハーリン監督は不遇の監督なのです。彼の輝かしいフィルモグラフィーからすればアクション映画の大家として一大ブランドを築いていてもおかしくないはずのに、今回の宣伝広告の歌い文句にレニーの名はみあたりません、悲しいことです。完璧な続編として今も歴史に残る「ダイハード2」、スタローンを復活させた山岳アクション「クリフハンガー」、ジーナ・デービスが戦う母親を捨て身で演じた「ロング・キス・グッドナイト」(この映画の評価が低いのは今だに信じられない)、パイレーツ・オブ・カリビアンに負けず劣らずのパイレーツアクション「カット・スロート・アイランド」、「ジョース」後乱発されたサメモノの中では最高傑作の「ディープ・ブルー」、これだけ秀作アクションを撮っているのになぜなのでしょうか。DVDなどを借りる際に以上の作品で観ていないものがあったら是非観て下さい、趣味が合うかはわかりませんが、良質なアクション映画であることは保障します。
さて、こうしてレニー・ハーリン監督を猛プッシュしてきたわけですが、私が嬉々として映画を観に行ったかというと、そうではありません。映画を見に行く前に当然ともいうべき、ある疑念が頭をはなれなかったからです。それは「彼にホラー映画が撮れるのか」というものでした。ホラー映画では、脚本以外にも監督の恐怖に対するセンスというものが重要になってきます。先日観てきた「感染」「予言」を例にすると、「感染」の落合監督は、人の心理を追及し人が起こす狂気に「恐さいうものを表現します。それゆえ私は嫌いなのですが、それは置いておいて、鶴田監督の場合は、人と人との関係に重点を置き、それが壊れることに「恐さ」を表現しています。それゆえ、ドラマチックで怖くないホラー映画ができあがるのです。私の中ではこの二人はホラー監督として失格なのです。日本でセンスを持ったホラー監督といえば「リング」の田中監督と「呪怨」の清水監督ではないでしょうか。二人ともホラー以外のシークエンスは凡庸そのものですが、ひとたび恐怖を演出するシーンになれば、映画館の空気がキンと凍りつき、画面から「恐怖」が滲み出し、背筋はゾクゾク手足はプルプル状態です。目をつむっても迫ってくるような「恐さ」を感じます。
脱線し始めたので話しをレニー・ハーリンに戻します。今書いたようなホラーがレニーに撮れるかと自問していてのですが、自分の答えは簡単「否」でした。そしてその答えがまったく間違っていなかったことを映画を観ながら確信したのです。この「エクソシストビギニング」は敏腕アクション監督がとったホラーテイストのアクション映画です。暗闇に潜む悪魔に「恐怖」はなく、ショッキングな映像があるだけです。しかしこの映画でレニーを攻めるのは、すじ違いというものです。監督の途中交代で代役としてこの作品を撮りながらも、質感の高い映像、歴史的背景を交えたストーリーと要所をしっかり押さえた演出がされています。メリン神父が信仰を失い、そしてそれを取り戻すまでをしっかりと描いた悪くない映画だと思います。ただ怖くないという一点を除いては・・・。
公式ページ
http://www.exorcist-beginning.jp/






