2004-10-29 09:29:19

第17回東京国際映画祭LIVE その3(最終日)

テーマ:東京国際映画祭
まるでラビリンスのような六本木ヒルズで迷い続けた3日間でした。入りくんだ廊下を進んでいくと、突然いきどまりだったり、IDカードがないと入れない場所だったり、自動販売機がおいてあるだけだったり・・。また、テレビ朝日側に抜けてしまうと映画館に帰る道が一筋縄でいかなかったり、この3日間でなんど道を聞き、また聞かれたことか。わき道、より道が大好きな私がいけないのかもしれませんが・・。デザインの名の元に、現代にあわられたクレタ島の迷宮にチャレンジあれ。

 最終日にみたのは、韓国映画2本と台湾映画1本の計3本でした。

 「風のファイター」(韓国公開バージョン)(韓国映画)
 極真空手の創始者であり、ゴッドハンドを持つ男と呼ばれた大山益達(韓国名チェ・ペダル)の半生を描いた映画です。大山益達のことは梶原一騎の「空手バカ一代」で知っていましたが、韓国の方だとは知りませんでした。この映画では韓国から日本に渡って、苦労しながら空手王国を作った韓国人の英雄を描いていますが、「空手バカ一代」では日本のヒーローとして描いているので、このギャップにとまどいます。悪い映画ではありませんが、感情的に日本では受け入れらないのではないでしょうか。韓国ではこの夏のNO.1ヒットだったようです。なんであれ自国の映画をNO.1にできる韓国映画界は凄いと思います。 

 「夢遊ハワイ」(台湾映画)
 兵役中の二人の若者に突然の休暇が与えられる。戸惑う二人に上官は、休暇中に脱走兵を捕まえるように秘密の指令をくだすのだった・・・。 こういう風にあらすじを書くと、まるでアクション映画のようですが、この映画は青春ロードムービーです。現在の台湾が抱える兵役や苛烈な受験戦争などの問題を描きつつも、さわやかな映画に仕上げられています。しかしそれらの問題に答えをだすような演出がないために、地味な印象の映画でした。

「花咲く春が来れば」(韓国映画)
 トランペッターとしての行き詰まりを感じる主人公のヒョヌは、彼女とも別れ最悪の日々を送る毎日。ある日、ヒョヌは山奥の村で中学校の吹奏楽部の指導をするという依頼を受ける。満たされぬ気持ちのまま田舎へと向かうヒョヌ。しかし田舎で暮らす人々とふれあうなかで、ヒョヌの心は少しづつ癒されていくのだった。
 音楽家と田舎のおちぶれた吹奏楽部と聞いて、「seing girls」みたいな話だと思い、「スィングするっぺ~」と観にいったのですが、全然違う話でした。吹奏楽部より主人公のヒョヌを中心に描いているので、吹奏楽部のサクセスストーリーというよりは、中年男の再生ストーリーです。一人の男が癒されていく過程を季節の移り変わりとともに描いています。これはこれでじっくりとした、いい映画でした。
 監督は「八月のクリスマス」「春の日は過ぎ行く」などで脚本・助監督を担当したリュ・ジャンハ。

 今回の映画祭は、「アジアの風」と「コンペティション」を中心にまわって、特別招待作品を観なかったので、スターに会うこともない地味な映画祭でした。しかし「ココシリ:マウンテンパトロール」と出会えたことで個人的には大満足でした。

 今回観た映画のオススメ度
 「ココシリ:マウンテンパトロール」☆☆☆☆☆
 =====こえられない壁=====
 「大統領の理髪師」☆☆☆
 「花咲く春が来れば」☆☆☆
 「ハリオム」☆☆☆
 「夢遊ハワイ」☆☆
 「風のファイター」☆☆
 以下多数・・・
 この中では「ハリオム」以外は日本で公開されると思いますので、そのときの参考にしていただければ幸いです。 
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2004-10-28 00:49:10

第17回東京国際映画祭LIVE その2

テーマ:東京国際映画祭
 今日は本当に素晴らしい映画との出会いがありました。その映画のタイトルは「ココシリ:マウンテンパトロール」です。ココシリとは中国の地名で、チベットの近くにあり、海抜4000mを超える未開の山岳地帯です。この地には10万頭を越えるチベットカモシカが生息していたのですが、毛皮が最高級のカシミアの材料となるため、密猟者に乱獲されました。やがてカモシカの数は1万頭を切り絶滅の恐れもでてきました。そこで民衆は義勇軍を組織し、マウンテンパトロールを行うようになったのです。この映画は実際にあった事件をもとに、マウンテンパトロールと密猟者の戦いを描いています。

あらすじ 
神秘的な山々に囲まれ、いまだ未開の地も残るココシリ。元兵隊のリーバイをリーダーとするマウンテンパトロールに、北京からの記者が訪れた。彼はココシリを自然保護区にするために、マウンテンパトロールを取材したいと申し入れる。快くその申し入れを受け入れるリーバイ。記者はマウンテンパトロールに同行することに。パトロールに出た彼らは、皮をはがれ放置された大量のカモシカの死体を発見した。それは密猟者達の痕跡を追う長い旅の始まりだった。  

まず、信じられないぐらい美しい自然が目に飛び込んできます。切り立った山々にどこまでも透き通った青い空。映画「キャラバン」でも見たあの空です。その自然の中で、密猟者達を追う若きパトロール隊員達がいきいきと描かれています。密猟者の子分を逮捕するなど、順調にパトロールは進むのですが、密猟者の本隊を必死に追うあまり、自分達の燃料や食料が不足し始めます。そんな彼らに自然の猛威が襲い掛かります。この前半の自然の美しさと後半の自然の厳しさのコントラストが凄いです。そしてわが目を疑う衝撃のラストに呆然とし、やがてこの物語が真実であるという重みを感じると共に、深い感動が浮かび上がって来るのです。感動の涙がほほを濡らし、ずっしりと胸に残る傑作映画です。この映画だけで今年は東京まで来たかいがありました。こんな映画との出会いがあるから映画祭はやめられないのです。今年のグランプリはこの映画以外にありえないです。 
この「ココシリ:マウンテンパトロール」はソニー・ピクチャーズからお金が出ているので、日本でも公開されると思います。その際は是非とも映画館まで足を運んでください。この映画には言葉では伝えきれないパワーがあります。それを映画館で確かめてほしいです。いつものオススメ度をつけるなら☆☆☆☆☆です。11月28日(木)13:20からもう一度上映があります。当日券があるかはわかりませんが、お時間のある方は是非!


ティーチインで監督に、この映画のどこまでが事実でどこからが脚色か質問したところ、「この映画はほぼ事実に基づいている」とのことだったので、記事を探してみました。
青海:ココシリ保護区でボランティアが遭難死
あるボランティア・パトロール隊員の日記
映画となった事件の後も戦いは続いているようです。

今日観たその他の映画
「ひとりにして」(香港)
「愛・作戦」(香港)
「大統領の理髪師」(韓国)
「ダンデライオン」(アメリカ?英語)

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2004-10-27 00:40:13

第17回東京国際映画祭LIVE その1

テーマ:東京国際映画祭
 東京のネットカフェより、東京国際映画祭の速報をお届けしたいと思います。
 
 左の写真は映画祭の会場になっている六本木ヒルズです。あまりの高さにてっぺんが霞んでいます。さながらバベルの塔ですね・・・。さて、このビルには楽天やライブドアの本社オフィスが入っていることなどで有名ですね。では、さっそく有名企業オフィス見学としゃれこもう、と意気揚々ビルの中へ。しかしここで驚愕の事実が発覚しました。なんと六本木ヒルズのオフィスビル専用エレベーターには、IDカードチェックゲートなる怪しげな機械が!・・・あるんですね、そんなものが、この世の中に・・SF映画の世界だけかと思ってました・・・。
 会社訪問を諦め、気を取り直して会場の六本木ヴァージンシネマに向かいます。そこでまた驚愕の出来事が!私の地元で活躍中の映画パーソナリティ、松岡ひとみさんが映画館から出てくるではありませんか。以前から松岡さんのブログを参考にさせてもらってて、こっそりトラックバックを貼っちゃったりしていたのですが、本人を拝見するのはもちろんこれが始めて。ドキドキしながらもブログ見てますと言ってしまいました。すると松岡さんもびっくりされたようで、世界は狭いね~と笑っておられました。それにしてもネットの世界で見ている人に突然出会うことってあるんですね、人生って不思議です。
 さて、それでは本題の映画の方へと、まず一本目は中国映画の「青春愛人事件」です。この映画は「山の郵便配達」で主人公の青年役を爽やかに演じたリウ・イエ主演のラブコメディー。中国映画といえば、今挙げた「山の郵便配達」のように、田舎を描いたしっとり系の作品が多いのですが、最近はどうも様子が変わってきているようで、ポップなテイストの映画が増えてきました。しかしこの手の中国映画は、どれを観てもなんかしっくりこないというのが私の感想です。やっぱりしっとり深く感動できる中国映画が観たいですね。 中国映画は「さらば、わが愛 覇王別姫」「初恋の来た道」「山の郵便配達」などがオススメです。未見の方は是非!
 2本目はロシア映画の「狼といた時」です。猟師イゴールは、ある日傷ついた狼を救います。最初はなんとなく鎖につないでいたのですが、治療するうちに情が移り、その狼を飼うようになります。やがて猟師もやめ、狼との中も親密なものへと変わっていくのですが、まわりの住民からは狼を殺せとの声が・・・。猟師と獣の業のお話ですね。狩るものと狩られるものの間にできた情が引き起こす悲劇を描いています。この映画を観ていて、ふと宮沢賢治の「なめとこ山の熊」という話を思い出しました。猟師小十郎となめとこ山の熊の話なのですが、しんみりと生き物への愛情が伝わってくるいい物語です。未読の方は是非!
 3本目はインド映画の「ハリオム」です。インド映画といえば、歌えや踊れの一大娯楽映画として有名ですが、この映画は、インド映画には珍しいロードムービーです。リクシャ(三輪タクシー)の運転手ハリオムは、ギャンブルに負けて町を逃げ出すはめに。逃げる途中で、彼は婚約者とはぐれた美しいフランス人女性と出会います。そして彼女の彼氏を探すことになるのですが、いつしか二人の旅はインドの古都巡りになり、やがて二人の間には・・・。
 今日観た映画の中では抜群にいい映画でした。美しいインドの古都を背景に、インド人タクシー運転手とフランス人女性の間に少しずつ友情にも似た愛情が芽生えていくのですが、主人と運転手の関係がくずれていく過程の描き方が秀逸でした。インドの古都はほんとに綺麗だし、昼間からみんな道路脇で寝てるし、街中を象やラクダが闊歩してるし、インド行ってみたい!って気持ちにさせてくれる映画でした。

 そういえば、ビップゲストの一人、ジュード・ロー来日が中止になったみたいです。噂によると家庭の事情らしいです。某漫画家の取材のため休載というのと同じ理由かな?トムといいジュード・ローといい日本をどう思ってるんでしょうね。まぁトムは撮影だから仕方ないけど・・・。雨の中で場所取りをしていた報道陣の怨嗟の声が聞こえてくるようです。
 
 といったところで今日はお開きです。また明日も映画観るぞ!! 
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2004-10-25 12:58:00

第17回東京国際映画祭に行ってきます

テーマ:東京国際映画祭
 写真は2000年の東京国際映画祭で撮影した「バトルロワイヤル」の舞台挨拶です。懐かしくてつい載せてしまいました。
 明日から3日間東京国際映画祭に行ってきます。東京国際映画祭には学生の頃から参加していて、今年で9年目です。昔は開催期間中ずっと東京で過ごして、一週間で34本の映画を観たりしてました。そのとき作った一日8本の記録はいまでも破られてないですね。社会人となった今では有給を取って雰囲気を見に行くのがせいいっぱいですが・・・。 ここで私流の映画祭の楽しみ方について少しだけ書きたいと思います。スターが来場する大作映画を観にいくのもひとつの楽しみ方ですが、私の場合、公開される映画は大抵後で観てしまうので、大作映画はあまりみません。聞いたことのない監督の聞いたこともない映画を中心に、かたっぱしから観てまわります。どんなに素晴らしい映画でも、配給会社が買わなければ公開されないので、映画祭が一期一会のチャンスになることがあるからです。また、観客も少ないので、監督に直接質問できるのも本当にうれしいです。観た後で真っ白に燃え尽きる映画も結構ありますが、何が始まるかまったくわからないドキドキ感がたまりません。
 映画祭は人生を変えるような映画との出会いの場だと思います。あなたも出会いを探しにいきませんか?
 26日に観る予定の映画は、「時の流れの中で」「ミラージュ」「狼といた時」「ハリオム」です。どこからみても田舎者のおのぼりさんが映画館にいたら、それは多分私です。
 ここの更新はネットカフェからやろうと考えていますが、六本木という所は始めていくのでかなり不安です。ネカフェあるのかな・・・。渋谷の低俗な雰囲気がぴったりだったおのぼりさんには、六本木の名前がまぶしく映りますね・・・。
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