2006-11-13 15:06:53

PP-ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞 2006/10/13~2006/11/05

テーマ:攻略日記(ネタバレ有)

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0

2006-10-13 23:09:32



はい、というわけでまたまた始まりますリアルタイム攻略日記。


今回の作品は「PP-ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞」ということでね・・・


はい・・・




かつてないテンションの低さです。




というのも、この作品、今これを書いている2週間ほど前に発売されたのですが・・・





うん、すでに大方の評価は出ているのですよね・・・。






ちょっと抜粋しましょうか。



<エロが中途半端。
<とりあえずHシーン入れとくかみたいな感じ。

(x-navigatorに唯一入っていた地雷票コメントより)



まぁこれはいいのですよ。

そもそも、innocent greyにエロなんざ期待してませんから。(前作カルタグラでは結構濃厚な和姦シーン見せてくれましたが)



<シナリオがカルタグラから全く進歩していない。
<阿呆すぎる殺害動機や、謎解きになってない考察など
<少しでもミステリを期待してしまうと地雷評価すらありえる。
<とにかく原画と音楽が勿体ない作品。

(x-navigator 凡作票コメントより)



げはっ(吐血)



もうね、こんな落胆はないです。



せっかくなので、前作の話に少しだけ触れておきます。多少のネタバレ注意。


前作カルタグラですが、作品の雰囲気もなかなか良かったし、主題歌は最高でした。また、時代物という骨太にして冒険的なジャンルに挑戦したことも非常に評価できるし、なにより演出が光ってましたね。CGの使い方とか。音楽も、little wingさん作ということで作品の雰囲気を高める良質で上品な楽曲でしたし、まぁベタ誉めなのですが、問題はシナリオ核心部分。


あのオチには、がっかりした。


まぁ詳しくは、当サイト本家の、カルタグラプレイ後レビューにてグチってます。




つまり。


innocent greyへの不満といえば、シナリオだけだったのです。


言うまでもなくテキストゲーでシナリオがダメというのは足の悪いスプリンターと同じようなもので、それがたまたまの不運な故障なのか、恒常的なものなのか、処女作「カルタグラ」では判別つかないではないですか。

というか、シナリオが恒常的にダメなテキストゲーブランドなんてウンコです。まさか、まさか、innocent greyに限って、そんな体たらくのわけがない。

そう信じて、ppも購入したわけです。



そしたらどうだい。



<シナリオがカルタグラから全く進歩していない。
<阿呆すぎる殺害動機や、謎解きになってない考察など
<少しでもミステリを期待してしまうと地雷評価すらありえる。
<とにかく原画と音楽が勿体ない作品。





ああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・。






この、寂寞とした思い…。





プレイ前からこんなに失望しているゲーム、初めてです。




今となっては唯一の注目要素である「ジャズ」に期待して、


(溜息)



それでは、パッケージ開封しますか…。









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1

2006-10-16 14:52:52



妹キャラ「お兄ちゃん!


      えへへ・・・来ちゃった」


主人公&私「来ちゃったじゃねぇだろ・・・」





今時、「来ちゃった・・・」じゃねぇだろ・・・。





あー…



正直、冒頭あたりの評価は最悪でした。


合言葉は「今思えばカルタグラ、面白かったなぁ」。



何といいますか。




すっげー、ナルシズムを感じるのですよ・・・!


「おら、カッコいいだろ」

みたいな。

「こんなイカした作品作って、流石だよな俺達。」

みたいな。

絵から。声優の配役から。音楽から。演出から。



そのくせ、システムはカルタグラの時のものをそのまま焼き直しで、何一つ進歩が見られないし。




最初の、主人公と狂った芸伎との格闘アクションシーン、あれは本当に酷かった。



いやね、ふんだんに演出盛り込むのはいいけどね。

悪いが、そのアクション演出、過去の作品で見たから。

それは良いとしても、冒頭で誰にも感情移入できていない状況でそんなもん見せられても、こっちはポカーンとするだけだし。

しかも、狂ってるとはいえ女相手で、基本的に弱いものいじめだし。

状況も把握しようとせず一人キレてるなんて、最低です。


狂った女に若い男(しかも喧嘩慣れしてる)が本気出すのは、せめて太田さん(雫)クラス以上でないと、ねぇ…。




というわけで、冒頭からドン引き。


妹キャラはベタベタすぎるほど妹キャラだし。


相変わらず、時代考証はできているようで実はかなりいい加減だし。


たこ焼き屋のオヤジ登場の時の音楽は、妙にコミカルなだけでカルタグラの時のようなセンスを感じられないし。






一応、うちのリアルタイム攻略日記は、序盤の低評価が物語の進行につれ段々と上がっていくというのがいつものパターンなのですが、こんなに低評価なのも久々です。










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2

2006-10-19 01:39:06



ご無沙汰しております。リアルがちょっとばかし多忙なもので…。


私のリアルなどどうでも良いですね。
進捗状況ですが、一応それなりに進んでおります。
現在、4章?3章?
主人公を始めとする一連の事件について、催眠術説が浮上した辺りです。


そうそう、「章」で思い出しましたが、章表記等、いちいちフランス語なのがうざいです。

フランス語だとオシャレだと思っているのは、本当に勘弁して欲しいですね。

いや、フランス語が駄目だとは言いませんよ。フランス語で章表記してくれてもいいんです。プレイヤーの多くが読めない言語をわざわざ使用してまでお洒落道を極めるなら、それでもいいのです。実際、「SWAN SONG」も章表記はフランス語でしたし。

何が気に食わないって、OP曲は思いっきり英語な点。(しかも平易な)

英語て。

どんだけ中途半端なお洒落やねん。




とまぁ、攻略日記1に続き、主人公の癇に障る笑い「ハッ」といい、何かとイライラさせられる作品、PP。
現在どうなっているかというと、

その、

うん、結構、楽しんでプレイしてます…。




2章くらいからかな。何となく楽しくなってきたのは。

ストーリーはほとんど進まないし、どう考えても芸伎が武器にしてきたかんざしで腹メッタ刺しにしてるのに「殺してないはずだ…」などと延々悩んでいるだけの主人公だし、魅力はやはりここでしょう、キャラクター性。(女キャラ限定)


まず、綾音。
「カルタグラ」和菜的ポジション&キャラですね。
元気でハキハキしており、また主人公に対して非常に積極的なのに意外と色恋沙汰系ではさっぱり脈無しっぽい雰囲気が逆に好印象。昨今のエロゲーキャラのように、すぐに赤面したりしません。これがいい。
パッケージの絵にも抜擢されてますし、現在のところただの探偵好き(確かに頭はそこそこキレる)小娘ですが、今後の変身が楽しみです。まだ、寮住まいということくらいしか素性が分かってませんし。

続いて美華夏。
この娘はですね、服装が好きですね、ははは…。
胸、大きいですよね。
うん。
いいですね。(最悪)


そして、現在のところ最注目株が、こちら。
「草薙久遠はクオンタイズされている」
の久遠!
この台詞には、久々に痺れました。最近、この手の言葉遊びを見てませんでしたから。
去り際にこの少女が呟くのも、良いですね。
久遠は、「カルタグラ」で言う七七的位置ですか。発言が結構面白いです。
七七はちょっと(私は好きでしたが)一般のプレイヤーさんに引かれてしまったようで、その反省を生かし本作では久遠(秀才炉利担当)と柚芭(妹担当)に分割した、という感じですが、なかなか成功ではないでしょうか。
なにしろシナリオが駄目と評判なので、今後の久遠の大活躍は既に諦めているのですが、それでも彼女の、ライターさんに生かされない素敵発言は堪能していきたいと思います。
「世界は単純な物事の積み重ねでできている」の発言、今後どう転ぶか分かりませんが(というか今書いてて激烈に嫌な予感がしましたが)、うまく私を呻らせてほしいものです。
ともあれ、全体的に彼女の台詞は好きです。たま~に危うい発言(キャラに似合わぬ馬鹿っぽい発言)もあるのですが…。


とまぁ、うん、キャラゲーですな。これ。
今回は、ちょっと男キャラがやおい向けなのか何なのか知りませんが気持ち悪いです。この気持ち悪さは、女性にエロゲーやらせた時に感じる気持ち悪さと似たものなのでしょうね、きっと。ということで、甘受します。
こっちは女性キャラで楽しんでるんですものね・・・おあいこですよね・・・。


これ書き始めたのが1時半ですが、現在もう2時20分ですか…。はぁ…。

というわけで、いい加減切り上げますが、良い点もう一つ、音楽。
たこ焼き屋のオヤジの曲以外は、ご機嫌で聴いています。
元々ジャズはあまり好きではないのですが、結構気分良く聴いてられます。GJ、innocent grey。(little wing?)

けど、今公式サイト観てきたんですけどね。
OP曲、「All the way」じゃないの…?
「蝶」とか、まだ聴いてませんよ…?

あれ…?












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3

2006-10-20 19:25:22



4章終わったところです。










…いやね、もしや、みたいな予想はありましたよ。

二,三、死亡フラグ的発言をなさってましたから。

決定的だったのが、帰り道ですかね。

シチュエーション的に、これは近いうちにもしかして、みたいなこと、全く思わなかったわけではないですよ。



けど、まさか本当にやるとはね。



人一人殺すからには、それだけの質が求められる。その辺のこと、わかっておられるんですかね。


とまぁ、そういうことで。















綾音死んだーーーーーーーー!!!!!!


















そもそも、作風に殺人現場が似合わないと思うのですよ。

ゲーム冒頭に出てきた殺人現場も、やはり違和感あり。(あの、殺された直後の女の目見開きシーン)

今回も、う~ん…。

そう簡単に殺しちゃって、ええのかぁ~・・・? って気分。



実は、4章やってるときにふと思ったんです。

前の日記で


[カルタグラ]      [PP]

和菜           綾音

七七           久遠・柚芭

たこ焼き屋の親父   たこ焼き屋の親父


みたいな対応関係の話しましたが、

今回ふと思ったのはこっち↓


[FFⅦ]      [PP]

エアリス     綾音

ティファ     美華夏


独特の話し方テンポと、妙に死亡フラグっぽい発言、胸サイズ辺りから、印象はこっちに変わってきてましたが・・・



まさか、エアリスと同じ道を辿るとは…。。。




もう一つ、綾音がちょっと似てるといえば「るろうに剣心」の神谷薫嬢ですが、まぁ、彼女と同じオチになることはないでしょうね…。





哀れなり、綾音……!











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4

2006-10-22 21:34:16



新しい隠れ家。



三日間腑抜けのようになっていると、誰かが来ました。



「女の声…?」



柚芭かと思いましたが…













まさかの久遠キター





テンション上がる私。





久遠「――井戸のポンプが動きません」(無表情)

奏介「動かない?……あぁ、力が足りねえのか」



万能っぽいキャラに似合わぬその姿に、さらにテンション上がる私。






6章。




綾音を殺す(殺した?)時の夢を見てしまい、跳ね起きる主人公。


奏介「……悪ぃ、起こしてしまったか?」

久遠「いいえ、ずっと起きてました」



ナイトキャップかぶってる――っ!






…なんなのでしょうこの萌えキャラは。


どうも、このPP、プレイすればするほど「お洒落ゲー」というより「お洒落ゲーに見せかけたキャラゲー」という印象が強まってきます。




けれど、完全脇役、しかも物語には(個別ルートを除き)あまり介入してこないと思い込んでいた久遠が、綾音の代わりに事件の解決を促す姿は、なかなか感動的な驚きです。


嫌いな食べ物が人参というところも(ベタすぎて)良いですが、それを残す時に


久遠「……私には必要のないものです」


素敵ですね。







現在までのところ、美華夏、柚芭、そして璃宝が新隠れ家に訪れてますが、いちいち久遠に意表を突かれてるのが面白いです。

揃いも揃って、


  「……誰?」

奏介「さぁ…」


ウケる…。




…とまぁ、いちいち久遠の挙動について書いていたらこの日記がいつまでたっても更新されないので、この辺りで打ち止めにしておきます。


















…え、久遠、殺人薬の開発者なの…?











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5

2006-10-24 08:36:13



柚芭「えへへ…来ちゃった」


来ちゃったじゃねぇだろ…(デレデレ)





コホン。




えー、あの後綺麗にBADENDにいきまして。


しかもこのBADEND、なかなか手ごわいのな。重要そうなセーブポイントどれに戻ってもBADEND突入。


泣く泣く一番最初からプレイ、全ての選択肢でセーブしましたよ…。

(普段はセーブポイントなど10あれば十分、というプレイスタイル)


で。


まず千花エンド確認。(これはED曲ではないのですね。ボーカル声無かった)

続いて、璃宝エンド確認。(こっちではOP曲…というか挿入曲の穏やかヴァージョンが流れました。ボーカル声有)


2回目のプレイ時のコンセプトは、

 ・葵はムカつくので徹底無視

 ・柚芭VS千花 なら柚芭

 ・どうせ死ぬ綾音にはつれない態度

 ・美華夏!美華夏!

 ・ついでにたこ焼き屋の親父も徹底無視


柚芭と、どう見てもベッドシーン突入な感じのシーンがありましたが突入せず。

これは、攻略不可能キャラという位置づけ?(血繋がってるらしいし)

それとも寝取られキャラという位置づけなのでしょうか。(さっき琢磨が主人公に告ってました)




とか思いながらプレイしてると、

(付き合ってるのか、的問いかけに)


柚芭「違わない…かも…」
















あーーーーーー琢磨の野郎ーーーーーーーーーー!!!!!

(ぶっ殺しておけば良かった)


そして、お兄ちゃんお兄ちゃんあれだけ慕っといて他に想い人有リとはどういうことだ柚芭ーーーーーーーーーー!!!











…なんて可愛くない妹キャラ!


おいコラInnocent Grey、お洒落ゲーに見せかけたキャラゲーちゃうんかい!萌えゲーちゃうかったんかい!?





…コホン。



まぁ、これくらいパンチが効いてた方が、お洒落(っぽい)ゲーとしては良いですね。

いくらエロゲーだからって、そうそう何もかもうまくいくはずがありません。

だいたい、ここで妹キャラまで攻略できちゃったら、完全に「お洒落ゲー」じゃなくてただの「エロゲー」ですものね。

「武の一線を越えた外道」(蒼天航路)ならぬ「お洒落の一線を越えたただのエロゲー」です。


などと心を落ち着かせていると。





久遠「――奏介を好いているのですね」

柚芭「――っ!?」







やっぱりただの萌えゲーだったーーーーーーーーーー!!!!!!









くぅぅぅ、にくいねInnocentGrey!


これまでに、萌えゲーと見せかけて泣きゲーだったりグチョグチョ愛憎物語だったりグロゲーだったりする手法は数多くとられてきましたが、まさか、お洒落音楽ゲーと見せかけて萌えゲーだなんて!

新手法!原点回帰!プレイヤーの思考の隙を突く悪魔的所業!





…しかし困りましたね。


ベタすぎて逆にこの妹キャラにも親しみが湧いてきましたよ。


多分久遠or美華夏ルートがTRUE ENDなのでしょうが、とりあえず柚芭にいってもいいかも知れない…。









久遠「んっ……くぅっ……っ、は、はぁっ……、ど、どうでしょうか……気持ち……いいですか……」

   (肩揉みながら)







やっぱ久遠で。












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6

2006-10-29 23:30:03

随分間が空いてしまいましたが、PP攻略日記の6です。



まず、攻略に行き詰ってました。


千花、璃宝、柚芭(結局これにしかいけなかった)のエンドは見たものの、その後1時間以上攻略に時間割いても他のエンドに到達できず。(スキップ遅いんじゃ!)

泣く泣く攻略サイトを見て、現在美華夏ルートの終盤。




もうね。



やってらんねー。




柚芭ルートも酷かったですよね。


最後にとってつけたように登場した美形キャラ(護堂)が出てきて、あれよあれよと言ううちにチャンバラして終わり。



今回はさらに酷い。

いや、その、まだ最後まで見てない上に賛否両論分かれる問題でもあるんでしょうが、その、これ多分美華夏TRUEルートだと思うんだけど、その…


美華夏の被強姦シーン、ストーリーの展開上必要だった…?


私には不愉快なだけだったのですが…。






今回はさらに、久遠もさっぱり可愛くないです。


どうもゲームの方向性は萌えゲーから燃えゲーに移行したようで、全然燃えない燃え展開がプレイヤー不在のまま続きます。




美華夏がね、あのマシンで頭おかしくなって、奏介の手をペンで突くわけじゃないですか。

奏介も必死で抵抗するのですが、ふと見上げた美華夏の目には涙。操られつつも理性はかろうじて残っているわけです。


美華夏「そう・・・すけっ・・・!」



ベタですが、まぁ思わずのめりこむ良いシーンですよ。見せ場ですものね。

奏介と美華夏。長い長い時間を経て結ばれた二人の、結束の見せ場です。

そこを、



護堂「油断しましたな」

逢禅寺「ぐおぉぉ! おのれー」

おなじみ、2人のチャンバラ (何故か上半身裸になって)








いやその。



な?



な?




違うやろ? な?




奏介と美華夏、放置?

軽くシリアス・ラブ展開構築しといて、それ放置して脇役達の決闘?






PP1





こんなシュールな一コマがあろうか!?





何ですかこのマッチョは。




おかしいやん。


ラブシーンに入りかけた辺りで展開いきなり北斗の拳て、おかしいやん。(音楽もそんな感じ)


こんなんコントやん。マッドムービーやん。



剣戟云々の局所的な問題じゃなくて、ストーリー構成自体が常人の理解を超えてるやん!!!



どうなってんねんInnocent Greyーー!!!!!













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7

2006-11-02 21:22:04



美華夏攻略、完了。



なんというか。



久遠のような天才キャラも、愚鈍なシナリオに乗せられると愚鈍に思考せざるを得ないんだな…


そんな感じです。


言ってること、矛盾はしてないがその時々でスタンスが違いすぎです。



物語の展開上、やむを得ぬ愚鈍さ。


そういや同じ感想を、ここの攻略日記でも取り上げた某作品でも感じましたね。

天才キャラ・頭の回転良いキャラの生成は大変です。ライターが凡人なら尚のこと。


その某作品に関しては、ライターの非凡なシナリオ執筆力は十分に感じているのですが、彼ですら多少の不備があるのだから、本作に至っては期待する方が愚かなのでしょうか…


いや。でも。お金払ってるわけですし。



なんというか、クズテキストと一蹴するのは簡単ですが、どうもそうでもないのですよね。

キャラクターはそれなりに生き生きと描けているし、時にハッとさせられるようなフレーズが出てくることもある。ベタなシチュエーションは多いですが、使いどころはなかなか適切であることが多いです。要するに、場面一つ一つをとってみれば、そう悪くないのです。音楽その他の効果も合わさって、並の上,上の下程度の評価はできます。

酷いのは、プロット。


本当にもう。


「こんな作品やりてぇー」→「んじゃこんなプロットで」

っていう順番なのでしょうが、やりたい「こんな作品」のパワーが強すぎてプロットが強引すぎ、面白くなさすぎ。


アホかっての。


雰囲気からなんとなーく作品作ってるからこういうことになるんですよ!!!


あとね、多分ですが、作品の背景をしっかり練りこもうという意欲は買いますよ。

けど、その背景を知っているのは自分達と設定集を読んだファンだけだということ、再認してほしいですね。


「いきますぞ、大佐」

「来い、護堂伍長!」


だけで全て語ろうってのがずうずうしい。



いえ、確かに、この二言だけでプレイヤーに背景まで理解を得ることも、テキストによっては可能だとは思いますよ。

けれど、それをするには、想像以上の下準備が必要なんです。

プレイヤーの意識をそちらに向け、興味を引き、じりじりさせないと。


この二言が出てくる前の展開は、前回の日記のとおりです。


こんなもんね、あれだけプレイヤーを唖然とさせといて、

「来い、御堂伍長!」

とかカッコよく決められても、これですよ




                     _____
    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /-、 -、    \
   /_____  ヽ    /  |  ・|・  | 、    \
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |   / / `-●-′ \    ヽ
   |  ・|・  |─ |___/   |/ ── |  ──   ヽ   |
   |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   |
.   ヽ (____  ,-′   | ── |  ──     |   l
     ヽ ___ /ヽ     ヽ (__|____  / /
     / |/\/ l ^ヽ    \           / /
     | |      |  |     l━━(t)━━━━┥









ほんともう、こんな自慰的な作品…っ








すみません、ちょっと誰に語ってるのか怪しい文章になってしまいましたね…



残りエンドは、いきなりいけすかなくなった久遠嬢と、綾音です。



綾音といえば、



「でもね。



 痛かったんだよ・・・・・・・・・・・!」





は怖かったですね。

声優さん(風音さんでしたっけ)の迫真の演技もお見事。
こういうところは、なかなかうまいのになぁ…。

(例によって、誉められるポイントは本編大筋と何も関係ないところばかりというこの駄目法則)









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8

2006-11-05 21:10:20




完全クリアしました。



その…


繰り返しになりますが、部分部分は、面白い… よく出来ている…。



例えばCONDUCTOR。

CONDUCTORとは操り主のことで、久遠のことですね。さらにこの語、指揮者という意味もあり、命名者は当然そちらとも掛けて命名したのでしょう。正直、連続殺人劇をオーケストラのように美化した表現のセンスについてはちょっとどうかと思うのですが。


で、このルートでは、これまでの伏線というか良く分からなかった事件の背景が全て黒幕視点で描かれることで明らかになります。多くのプレイヤーはここまでプレイした時点でとっくに物語に愛想つかしている頃でしょうから、せっかくの謎解け編もあまり効果を発揮しないでしょう。とはいえ、久遠が人格破綻者であることが暗に示されており、物語は全てそんな彼女の手の上で進んでいたことが明らかになります。

ちょっとここからはいつも以上に思いつきでものを言いますが(ついでにこの日記を持ってプレイ後レビューとしてしまう心積もりですが)…


タイトルの「操り人形のロンド」。

一番狭い意味で言うと、リフ・ラフで操られ、自らの自由意志を占拠され殺し合いへと駆り立てられてしまうこと、またその殺し合いを示しますね。

意識薄弱の状態で衝動に突き動かされ殺し合いをする姿が、まさに操り人形のロンド。

ロンドとは、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲のことだそうですが(Wikipedia)、繰り返しリフ・ラフが使用されるごとに、人を変え、場所を変え起こる操り人形達の踊り。

もうちょっと広い意味で見るなら、繰り返し覚えの無い殺人に苦悩する、主人公の様を示すとも言えるでしょう。

最初は芸伎、続いて綾音。いずれも、殺していないはずなのに自分がやったとしか思えない。物語の基幹となる苦悩であり、主人公にとって全ての問題はここから始まり、これの解決とともに本作の物語も終わりを迎えます。

解決といってもその解決法は様々です。真犯人を突き詰めて解決する場合もあれば、自らがおこなったと認めてしまう場合もあり、問題を全て投げてしまう、逃げてしまうという解決法もありです。

そしてもっと広い意味で見るならば、主人公だけでなく皆、久遠の手の上で踊っていた操り人形であるという見方。CONDUCTORあたりで明らかになってきますが、自らの自由意志をもって動いているように見えても、実は綾音がそう動かした…そう動くように仕向けた、操り人形となっていた… そういう話ですね。 CONDUCTORはそれらの手口が一気に明るみに出る章であり、これまでの久遠の何気ない台詞の意図が全て明らかになります。

ここで面白いのが、リフ・ラフと久遠の台詞の対比。両者は「人の心を操る」という点で共通しますが、操られた者が「自由意志が奪われた」と感じるか感じないかが、大きな差となっています。そして、自由意志が奪われた… 自分が自分で無くなったと感じた璃宝は自らの命を絶ちます。それを見た久遠は、璃宝の姿に姉である永遠の姿を重ね合わせ、自らの行いについて悟り、物語は一気に解決に向かいます。

永遠の自殺の理由なのですが、これはよく分かりませんが、恐らく、この世で唯一、自分を他の誰でもない自分として見てくれている久遠に「私は2人要らない」と言われることで、自身のアイデンティティを確立する者が自身以外に何も無くなってしまったことが原因ではないでしょうか。

永遠は久遠よりも優秀であるとのことでしたが、やっていることは2人とも同じようなことだし、端から見れば見た目さえ区別のつかない2人。永遠と久遠の差を見出していたのは、自身と久遠の2人しかいなかったわけです。その久遠に、自身と久遠を同一視され疎まれたことで、「私が私で無くなる」、つまり「自分が久遠ではなく自分である意義」「自分が久遠ではなく永遠として生きる意義」が消失してしまったのでしょう。

永遠は確かに久遠より優秀ではあったのでしょうが、久遠が感じていた、永遠が持っている「自分には持ち得ない何か」。これは、私には久遠が何故か持ち得なかった「温かな人間性」だと感じられました。久遠の思考には感情の欠落が激しいですし。まぁ余談です。

話を戻して、璃宝の姿に永遠の姿を… のところですね。ここで彼女は何を感じたのでしょうか。

久遠は恐らく、自らが姉を死に追いやったことについて、後悔していたのではないかと。彼女の中で姉の存在は姉の死後もとても強いような描写が散見されます。

リフ・ラフは、人の心を操ることに関心があった久遠が作製した兵器です。何故久遠がこんなものの作製に関心があったかこれまでしっくり来ませんでしたが、ここで一つの解答例を。久遠は、過去の過ちを心の奥で悔いており、死に向かう人の心を引きとめる方法に興味があった。 ちょっと強引ですが。

少なくとも、自らの作製したリフ・ラフで第二の永遠を発生させてしまったことに、久遠が物語上最大のショックを受けたのは確かです。そして、人の心を操ること…というより「自己」を侵害することに強い嫌悪感を感じた久遠は、リフ・ラフ破壊に動きます。

物語中で久遠が何度も口にするのが、「何故生きている?」の問いです。アイデンティティの形成とともに特に思春期にかけて誰もが一度は感じる疑問ですが、彼女がずっと背負っているのは「姉を死に追いやった自己」という存在なのでしょう。姉以外の誰とも深く関わらない彼女にとって、他人とは一個の人というより群集としての人でしか無いのでしょう。また、そのような群集の中で一人生きる自己も、「存在には意味がない」。それが彼女の心象風景ではないでしょうか。そんな中、そんな群集の一人である璃宝が他でもない姉と重なったことは、彼女に人というものを感じさせ、人の心について嫌が応にも感じさせられる、衝撃的出来事だった・・・のではないでしょうか。


さて、綾音ルートで出てくる言葉。「結局私は彼女の傀儡だったのかも知れない」。私とは久遠、彼女とは永久だと思います。これが「操り人形のロンド」の一番広い意味に繋がる台詞であり、すなわち、久遠を含め誰もが操り人形のような存在ではないか、そういう意味ではないかと。

操り人形とは、自由意志をもっているように見えても誰かに操られている、という意味ですね。これは先述のとおりです。この話では久遠がそうでしたが、私達が生きる世界でも、自由意志に見えて実はそうともいえない行動… そういうのは、山ほど、いえ、星の数ほどあるのではないでしょうか。

そもそも「自由意志」とは何でしょうか。お腹が空いたから飯にするというのは自由意志でしょうか。街を歩いていると牛丼屋の看板が見えたからそこに入ったというのは自由意志でしょうか。メニューの中から鮭定食を選んだというのは自由意志でしょうか。

将来はエンジニアになりたい、というのは自由意志でしょうか。強く生きたい、という思いは自由意志によるものでしょうか。

私達が自由意志と考えているものに、一体どれほどの自由があるのでしょうか。

久遠の意志誘導に怒りを覚えるなら、コンビニの新商品コーナーにも怒りを覚えても良いのではないでしょうか。


私達は皆、操り人形である。

久遠もまた、永遠を中心とした誰かに操られた存在と言うこともできる。そして、最も操られ振り回されるわけだった奏介のピアノが、一応最も操り主として相応しい存在である久遠を「操った」。


この物語では、ppとは、傷ついた心を優しくいたわる旋律という意味合いで用いられているようです。

人は弱いから、傷つく。操られる。音楽に踊らされる。そして時にはppの旋律に"踊らされる"。けれどそれは、ppの旋律に乗って"踊る"ことと同義でもある。



こんな感じの物語だったのかなぁと。



どうです。



解釈はトンチンカンで的外れなことはなはだしい、曲解もいいとこ、文脈の深読みのしすぎは命に関わるぞ。

そんな感じの思いつくまま感想文でしたが、まぁ奮闘してるでしょう。自分で言うのもなんですが。





いやほんと。




踊らされましたよ、Innocent Greyには!!



こういうテーマやるならやるでいいけど、物語のチグハグさは何とかなりませんかね!?

見た目萌えゲーすぎるし!

妙にやおい系の皆さんを意識したかのような描写が頻発するし!

アクションシーンの存在については、今も1mgも存在意義を認める気になりませんし!

マスターと逢禅寺の2人の殺陣シーンは特に酷いし!

とはいえ、あのスカタン展開も、ギャグシーンだと割り切ると面白いのですよね。

久遠シナリオとか、主人公が危機一髪のところで登場するマスターに「護堂キター」とか言って爆笑してました。

いやだって、おかしいやん。主人公の危機に駆けつける脇役、しかも主人公その後見せ場無して。

魅せようとして大失敗している演出ミスが、あまりにも目につきましたね。

何度も繰り返してきましたが、要素要素は結構面白いのですよ。ギャグとか、キャラとか、小粋な表現とか、(無理やりでっち上げたっぽい)物語の主題とか。音楽とか。

そもそもが、「カッコいいの作ろう」みたいな感じから始まった企画だと思うのですが、その匂いが強すぎて、他の全ての要素がそれにおされ気味なのですよね。おかげで、どうもちぐはぐ。食い合わせが悪いメニューを「うまいぞー」とか言われながら食べている気分。



まぁいいです。



一蹴するなら、「あんま面白い主題でもねーよ」。

「弱さを認めてこそ…」とか、あんたら別にそういうのを伝えたくてこのゲーム作ったんちゃうやろって。

そういうのが分かるから、全て上滑りしてるんですよね。


今回の主題も、伝え方を変え、もっと掘り下げたら、あるいは非常に面白いと思えたかも知れない。というか多分思えた。

けど、ねぇ…。


心に響く必要は必ずしも無いけど、心に響かない以上、伝えたい内容は、この程度じゃ駄目ですね。






ということで。







結局、萌えゲーでした。












本作を通して、プレイヤー達がロンド踊らされましたという、最低の皮肉。











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2 ■書き込みありがとうございます

はじめまして。
男から見て「かっこいい!」と思う男キャラと女が見て「かっこいい!」と思う男キャラって、若干違う気がするのです。この作品の男キャラも、女性ならまだちょっとナルなところ目つぶればOKなのかなと思ってましたが、そうですか、エロゲーなさる女性から見ても駄目ですか。全体に漂う自己陶酔くささは、おっしゃるとおり勘弁してほしかったですね。
マスターのリボンについてはすみません覚えてないです。。お洒落とダサさの境界は結構難しいと思うのですが、まぁ彼らは失敗に終わったのですね。
異なる立場からのご意見興味深かったです。また何かございましたらお気軽にコメント下さいませ。
それでは失礼いたします。

1 ■はじめまして

女でエロゲーやっていますが、このゲームの男キャラ達は腐女子視点から見ても萌えませんでした。自己陶酔バリバリすぎて…。マスターのリボンも萎えました。
お洒落にしようとして、かえってダサくなっているように見えました。

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