Hits by Brits

Harry Allen

 

Challenge Records

CR 73258

 

 

評価

★★★★

 

円熟味を増して、一段と魅力を増すハリーの快演!

 

 

もしドラえもんがこの世にいたら、僕を1950年代の

NYCに連れて行って欲しい、切にそう願います。

バードランド、ヴィレッジ・ヴァンガード、大小さまざまな

クラブやボール・ルームに行きたい。

 

カーネギーでマイルスを聴きたかった、

バードランドでブラウニーに痺れたかった、

ファイブ・スポットですし詰めになりながらモンクや

ドルフィーに打ちのめされたかった・・・

 

希望を挙げれば、キリがありません。

同じ時代に生きて、同じ時代の空気を吸い、

同じ場所で白熱の演奏に感動し、拍手する。

でも、それは叶わぬ夢。

 

 

ジャズの黄金時代は50~60年代だと個人的に

僕は思っているのだけれども、黄金期を築き上げた

ジャズメンで存命の方はかなり少なくなってきました。

僕のジャズ体験はライブで生!ではなく、大方が過去の

記録を現在時点で追体験する類のものです。

 

同じ時代を共に生き、そのミュージシャンの成長を

見守りながら自分も成長していく。

最高の贅沢ではないでしょうか。

幸いなことに、僕と年齢の近いジャズメンには優秀な

若手が多く(とは言え、僕と同じく4、50代のオジサンですが)

輩出しています。

 

デイヴィッド・ヘイゼルタインはもう若手というにはちょっと・・・

というところはありますが、クリスクロス・レーベルの発展を

陰で支えた名手ですし、ピーター・バーンスタイン、

ビル・チャーラップ、ピーター・ワシントン、

グレゴリー・ハッチンソン、ピーター・ビーツ、

カート・ローゼンウィンケル、まるで一人横綱白鵬のようだった

エリック・アレキサンダー、そして今回ご紹介する

ハリー・アレン('66年生まれ)も現代注目のジャズメンです。

現代版ジャズ・ジャイアントと言ってもよいかもしれません。

 

最近ではめっきり減ってしまった絶滅危惧種、

軽やかによく歌うテナーです。

バリバリ・ゴリゴリ吹くだけが能ではありません。

作曲家に敬意を示し、勉強したことや技法・技術を殊更に

誇示するのではなく、自分の歌心に従って演奏を披露する、

自然で素敵なことではないでしょうか。

 

 

日本盤と違い、アートにこだわったジャケ、秀逸です。

モノクロームにイエローだけの色遣いが心憎い

 

 

ハリーの欠点、それは時に能弁すぎること。

技量は申し分ないのですが、張り切りすぎると

音数が多すぎて、大切な「間」が無くなる癖があります。

 

特に日本製作盤にその傾向が強く、2000年以前の

日本盤には手を出さないことをお勧めします。

初めは「オッ!」と思うのですが、聴いているうちに

食傷気味になります。

 

ところがヨーロッパ系のレーベルから作品を出す時の

彼は一味違います。

「間」が生かされたプレイをするのです。

押すところ、引くところ、抑えるところ、

勢いを爆発させるところ・・・加減が素晴らしい。

 

そして今回のアルバムでいえば④で聴かれるような、

間を生かしたバラードでの円熟味。

ハリーを買うなら、是非ともヨーロッパ系レーベルの

モノを選んで下さい、たぶん外さないハズです(たぶん)。

 

 

① Cherokee

② Roses of Picardy

③ Just in Time

④ These Foolish Things

⑤ I Hadn't Anyone Till You

⑥ You're Blaze

⑦ Limehouse Blues

⑧ A Nightingale Sang in Berkley Square

⑨ Got a Date With an Angel

⑩ The Very Thought of You

 

 

Harry Allen (テナー・サックス)

John Allred (トロンボーン)

Joe Cohn (ギター)

Joel Forbes (ベース)

Chuck Riggs (ドラムス)

 

2006年 録音

(Twinz Recording Studio , NJ )

 

 

よく歌うテナーに、トロンボーンのやわらかい音色が

絶妙に絡みます。

アル・コーンのご子息ジョー・コーンのサポートも

出色のデキで、モンクのつけようもありません。

名手ジム・ホールのように、陰に陽に献身的。

 

 

 

 

歌うプレイヤー、僕は大好きなんです。

多産なハリー作品の、僕はホンの少ししか持っていませんが、

これからも同時代に生きる彼のプレイに熱心に耳を傾け、

応援していきたいと思っています。

 

 

 

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Clifford Brown & Max Roach at Basin Street

SFX-10548(M)

 

 

歴史的名盤です。

一家に一枚必要です。

 

いや、3枚くらいあってもいいかもしれません(笑)。

 

 

元々はCDしか持っていなくて、後からどうしてもアナログの

音で聴きたくなり、LPを買いなおしました。

 

ところが、アナログで聴いても何だかしっくりこない。

どうしてだろう?

元の音、マスターが悪いから?

このアルバム、音があまり良くないことでも有名なのです。

 

そんな時にクリケット・レコード(音蔵)さんで手にしたLP。

店員さんによれば、これはマスターから

(それに近いスタンパーから?詳細は僕には不明)

作った入魂のLPとのこと。

 

オリジナルは1万以上はするので、僕には手が出ません。

でも、この金額なら、このアルバムの3枚目に

投資するのは惜しくはないな。

そんな判断で手に入れた、3枚目のベイズン・ストリート。

 

音質は?

以前のくぐもった音質のLPに比べ、明らかに音は良いです。

ベールが一枚剥がれた感じ。

曇りが取れ、ブラウニーの火の出るようなトランペットを

ビシバシと体に感じることができます。

 

手に入れやすい価格なので、気になった方は

是非とも型番をメモしておき、見つけた場合は

速攻「買い」です!

 

発売元は

日本フォノグラム SFX-10548(M)

のもので、当時の価格¥2,000の商品です。

「ジャズ名盤コレクション」

と書いた緑色の帯がついています。

 

 

 

 

 

オリジナルは買えないけど、

少しでもいい音で音楽を楽しみたいという

ジャズ・オタクのご参考まで。

 

 

 

 

 

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2009年 7月2日生まれ、クリーム色のトイ・プードル(♀) 
ソフィーとその子供達の日常生活・・・
 

 

アーチ周りの雪のカサもだいぶん減ってきました

 

 

 

ソフィー(以下:S)

「パパ、だいぶん庭も春めいてきたけど、

  今日は何を聴くのかしら?」

 

雪解け水が屋根から落ちる部分は地面が見えてきました!

 

 

 

パパ(以下:P)

「そうだなぁ、3連休だから、のんびり・たくさん聴きたいね」

 

「春向きかどうかは別として、これはどうかしら?

 ちょっと知的な感じがグライスらしくていいと思うんだけど…」

 

 

「ソフィー、中々いいところを突いてきたね!」

 

 

 

オスカー(以下:O)

「ボクは男らしく、コレがいいと思うよ!

パパ、やっぱり休日はブレイキーだよ。

男って感じが充満していていいじゃない。

男らしくて、ボクみたいでしょ?」

 

 

「オスカーも中々にセンスのある所を見せたね。

(でも、君は草食系男子にしか見えないんだけど・・・)」

 

 

 

 

クリスティー(以下:C)

「みんなダメダメ。

休日はやっぱりのんびりした、リラックスできるものがいいわ。

いつも爆音ばかりが能じゃないわよ。

休日、それはリラクゼーション・タイム。

だから、小音量で、ラルフ・シャロン」

 

 

「クーもたまには良いこと言うじゃないか。

それも一理あるよね。

どれも甲乙つけがたいから、どれも爆音で行くか」

 

 

S、O、C

「やっぱり、そう来たか!

結局、そこに落ち着くんだよな、この人は(しょうもないなぁ…)

仕方ないから、付き合うとするか・・・」

 

 

 

 

 

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