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ケリー・マゴニガルさんのTEDは、こちらです。

 

ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法

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TED日本語 - ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法

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間違った進路指導に負けないで

・自分の夢を否定されて、間違った夢を押しつけられると、自信が奪われるだけでなく、健康さえも害してしまうことがあります。

 だからこそ、君には、「夢」と「仕事」について、自分の意思でたくあsん考えてほしいのです。

 本当は、夢と仕事は違います。だから別々に考えたほうがいいのです。

 夢とは、大好きなことや、やってみたいことです

 何個あってもいいです。大きいも小さいもないです。絶対にしてはならないのは、夢を「職業や進路」に限定することです。もしそんなことをしたら、「自分の大切な人が幸せになりますように」という夢が消えてしまいます。消しちゃダメです。夢は、どんどん叶える努力をすればいいのです。

 そして、仕事とは、人の役に立つことです。どんなことでもいいです。何個やってもいいです。お金にならなくてもいいです

 そして、夢と仕事は違うけど、夢が仕事になっちゃうことはあります

 僕がこういう話をすると、たちまち否定すると。

 人が現れます。

「夢を仕事にできる人なんて、ほんの一部だ」

 君が「夢を仕事にする」と宣言したら、周りの大人たちは「夢みたいなことを言っていないで、もっと現実を見なさい」と言うと思います。

 でも、夢を仕事にするのは、実はそんなに難しいことではありません。

 そのために最も大事な条件は2つあります。

 1つは、夢をたくさんもつことです。

 もう1つは、夢とお金を結びつけないことです。(p93)


夢は1つでなく、たくさん持とう

・そして、夢を職業から選ばされると、夢は1つに絞らなくちゃ、という気になってしまいます。

「うーん、医者とサッカー選手に同時になれないよな。じゃあ、医者かな」という具合です。これをやってしまうと、考える力がどんどん失われてしまいます。

 このやりかたを、ガラリと変えてしまいましょう。職業という「何」が浮かんできたら、なぜ医者なのか、なぜサッカー選手なのか、「なぜならば」を考えてみるのです

 たとえば、「医者になりたい。なぜならば、人の命を救いたいから。サッカー選手にもなりたい。なぜならば、サッカーが大好きでずっとやりたいから」という答えが出てきたとします。

 次に、「人の命を救う」「サッカーが大好きでずっとやりたい」という点に注目します。

 すると、人の命を救う仕事は、医者だけではないと気づくでしょう。サッカーが大好きでずっとやっているのは、サッカー選手だけではないとわかるでしょう。

 それなら、サッカーをやりながら、スポーツ医学を勉強して、サッカーもできるし、サッカーで怪我した人を助けることがでkりる、というのもありです。薬を開発する研究者になって、子どもサッカーのコーチをすることもできます。

 つまり、夢を叶える道は無限にあるということです。「人の命を救う」という夢と「サッカーを続ける」という2つの夢は、らくらくと同時に叶うものなのです。 (p095)

 

・夢はたくさんあったほうがいい。どんどんみつけてほしいです。

 君のまわりでは、「しっかり本気で夢を考えるなら、あれもやりたい、これもやりたいなんてありえない。職業は1つ」という思い込みで進路について語る大人が多いかもしれません。でも、僕は、その大人の方が間違っていると思います。もし君が、その思い込みをおしつけられたせいで「夢がない」と感じているなら、そこから逃げ出してください。

 夢は1つじゃないんです。心をふるわせれば夢はどんどん見つかります。

「私の夢は、歌手とマンガ家と保育士さんだけど、一番、実現できそうなのは保育しだし、先生や親にも認めてもらえそうだ」

 そんな発想で「私の夢は保育しになること」と言い切ってしまい、歌手やマンガ家をあきらめなくたって、いいのです。

「歌手=歌うことが好き。マンガ家=絵を描くこと、ストーリーを作ることが好き。保育士=子どもたちと触れ合うこと、成長を見守ること、世話をすることが好き」

 こんな感じに「何=職業」で語っていた夢を「なぜやりたいか」に分解していくのです。それからじっくり考えて、1つ1つを組み立てていきましょう

 同時に両方ができるような組み立て方、1つのことをやればいろんな要素が含まれる組み立て方、いろいろなバリエーションが出てきます。すると、夢がより立体的になっていきます。

(p097)

 

 

夢とお金を切り離そう

・夢を持つと、「そんなので食べていけるの?」と心配してくれる人がいます。

 だから、最初からたくさんお金がもらえることが確実な仕事しか選べなくなります。

 そのため、食べていけなそうな夢をあきらめてしまう人がたくさんいます。

 でも、本当は、

 夢とは、大好きなことや、やってみたいこと。

 仕事は、人の役に立つこと。

 この2つのポイントを押さえておけば、夢はたくさん持てます。夢が仕事になっちゃうこともあります。

 夢で食べていこうと思わなければ、たいていの夢はわりと簡単に叶います

 そのためにもとても大切なのは、夢とお金を切り離すことです。(p98)

 

・僕らの会社にアフリカのある国の政府の人が視察に来たとき、こんな話をしました。

「人生の目的が、お金だとどうなるか知っていますか? 勉強も努力も働く必要もなくなって、犯罪だらけになってしまうのですよ」

 その人が言うには、「お金」という目標を最短で達成しようとすると、「お金を持っている人から奪うのが一番だ」という結論にいたるそうです。だから若者は勉強も努力もしなくなり、暴力や銃や言葉で、人を脅したり、だましたりする犯罪者になってしまうそうです。

 アフリカの多くの国は今、貧困と暴力が問題になっています。「お金こそ夢だ」という嘘が広まった結果、教育の価値が失われてしまったとその人は悲しんでいました。(p100)


誰かを喜ばせる夢を見よう

・興味と好奇心を復活させ、大好きなこと、やってみたいことをたくさん見つける。

 たくさn見つけて「職業」がもし浮かんできたら、「なぜ、それをやりたいのか」を考える。

 そうするとたくさんの夢が同時に持てるし、お金と結びつけなければたくさんの夢が同時に叶います。そうやって、好きなことをやっていくと、君はどんどん自信にあふれていきます。

 でも、それだけではまだ、足りません。自分が自信を持つだけでは、足りません。

 なぜならば、仕事とは人の役に立つことだからです。誰かを喜ばせることができたり、誰かの役に立つことができたとき、それが仕事になります

 大好きなことをして自分だけを喜ばせても、君はいつかものたりなくなるでしょう。

 自分が心を込めてやったことが、誰かの困りごとを解決したり、誰かの力になったり、だらかを喜ばせたりできたとき、君は1人で喜んでいたときより、もっともっと嬉しくなります。本当の自信が生まれます。

 (中略)

 これも僕の仕事だし、叶えた夢です。それで僕は自信をつけることもできました。

 君にも、困っている誰か、不便だと思っている誰かのことを考えてみてほしい。

 人の役に立つことを工夫し、できなかったことができるようになってほしい。

 そうすれば君の夢はもっと大きくなるし、君のほんものの自信は、ぴかぴかに輝くはずです。(p102)

 


「いきなり本番」ではなく小さく試す

・「僕の夢は起業して自分でビジネスすることです。だから会社を辞めます」

 こういう人も同じです。まずは仕事をしながら、土日に自分のやりたい仕事を試してみるのがいいのではないでしょうか。給料と生活を確保し、働きながら得られる人脈をフル活用していろいろ試せば、成功する確率は高くなります。

 どんなスポーツだって、最初からいきなり決勝戦には出ないでしょう。

 エベレストを目指して登山を始めるからといって、生まれて初めて登る山として、エベレストを選ぶのはむちゃくちゃな話です。近所の手頃な山から始めて、ちょっとずつ、山登りの道具をそろえ、能力を向上させ、「あの山もこの山も登れたから大丈夫!」と自分を納得させて自信をつけていくのです。

 人生も、まったく同じだと思います。まずは小さく試してみましょう。(p112)

 

 

「すぐできること」を紙に書いてみる

・夢を小さく試すには、すぐできることを紙に書き出してみましょう。

 (中略)

 紙に書くと頭で考えていたときよりリアルになるので「NASAに行くにはヒューストンまでの飛行機代が高すぎるな。その前に、筑波宇宙船ターンに行くか」と、より実行しやすいことが見つかります。

 僕も何か新しいプランを考え、何かをやろうとするとき、紙を使います。頭の中では「うまくいきそうだ!」と思っていますが、紙に書いてみると「あれ、抜け落ちていることがいっぱいある」と気がつくのです。

 たとえば、「筑波宇宙センターに夏休みに行こうと思っていたけど、予約しないとダメだな」といった事務的なことから、もっと大切なことまで、紙に書いてみるとはっきりしてきます。

 メモをもとに行動してみると、さらにいろいろな情報が集まってきます。(中略)

 こうしてどんどん調べたり、行動したりしていくうちに、知識が増えていきます。(中略)

 メモを書いただけではなく、やってみて自分がどうかわったか、結果も書きましょう。(中略)

 紙という客観的なパートナーによって、君に自信は強くなっていくでしょう。(p115)

 


不安なことを紙に書いてみる

・君が第一歩を踏み出せないのは、「なんとなく不安」という場合も多いと思います。

 何が不安なのかもわからないけど、もやもやする。ありとあらゆる可能性がわいてきて、ぐるぐるしちゃうというパターンです。

 そんなときも、紙に書くといいと思います。

 紙に書いてみれば問題が分析できて、悩みが解決するかもしれません。解決しなくても、どんなことが一番ひっかかっているのかはわかります。そうすると、どう対処すればいいかも見えてきます。

 人の不安や恐怖は、「よくわからないこと」から生まれます。

「あそこに何か変なものがある」と思ったとき、確かめないとこわいままで終わるけれど、確かめてみれば「なんだ、葉っぱか」と安心します。本当にこわいおばけだったとしても、確かめればにが出せます。

 やりかたは単純です。今の気持ちをまず紙に書いてみて、その下に線を引いて、「なんでそう思っているんだろう?」って考えて出てきた答えを書き足します。

 その答えについても、その下に線を引いて、「なんでそう思っているんだろう?」と考えて、出てきた答えを書き足します。

 そうすると「これとこれは言い方が違うだけで同じことだ」ということがたくさん出てきます。その片方を消します。それを繰り返して最後に残るのが、本質的な不安の原因だということです。

 紙を使うやり方は不安だけでなく、夢や好きでやりたいことにも応用できます。

 (中略)

 不安でも悩みでも夢でも、何かの理由を書いて自分で分析していくには、言葉をいっぱい持っていた方がいいのです。それは本を読むことも役に立ちます。

 読書をたくさんして自分のもっている言葉を増やし、自分で自分のカウンセラーになってみるといいと思います。(p116)

 

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魚は対面販売で買え

・ハーバード大出身で、いまはフランスのビジネススクールINSEADの教授であるハーミニア・イーバラも、その著書『ハーバード流キャリア・チェンジ術』(翔泳社)のなかで、キャリアの基本は「行動しながら考える」ことだと主張している。

 どんなに事前に綿密にリサーチしても、その仕事を通じて自分らしさを感じられるかどうかは、実際にやってみるまでわからない。だから、まずはやってみる。そして、仕事をやりながら気づいたり学んだりしているうちに、自分らしいキャリアが少しずつできあがってくるから、そこでまたキャリアを振ることをくりかえすのが、現実的なキャリア形成だというのである。

 つまり、日本の大学生にありがちな、あらかじめ人生のキャリアの目標を設定し、そこに向かって詰将棋のように進んでいくのは、まさしく魚料理に計画と実行の分離をもちこんでいるようなものなのだ。

 日本語には、用意に対して「卒意(そつい)」という言葉があるのをご存じだろうか。

 お茶の世界では、お客様をお迎えする前に、あらかじめ季節や当日の天候などを考慮してどんな趣(おもむき)のお茶会にするかを決めて周到に用意する。ところが、春先の暖かい日を想定していたのに、その日になって突然、季節外れの雪が降ってしまったといったときでも、せっかくの計画が台無しになったとは考えない。こういうときは、庭に積もった雪が見えるように茶室のしつらえを工夫するなどして、雪をプラスの要素に変えてしまうのだ。このような臨機応変の対応力をと卒意いう。

 (中略)

 このように、日本人はもともと、その時々の変化に応じて柔軟に対応することをよしとする文化をもっているのである。ならば、就職や転職においても、計画通り実行することにこだわるより、卒意で対応したらどうだろう。そのほうが、より自分らしいキャリアが手に入るはずだし、みんながそうすることで、いま以上にしなやかな社会ができあがると思うのだが、いかがだろうか。(p57)

 

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