#13 チッチキチー♪ | 波平さん

波平さん

よい子のみんなへ波平さんからのお願い・・・
 『波平さん』 を見るときは なるべく気持ちを明るくして、
出来るだけジョーシキからはなれて見てください。

[つり橋]


裏のおじいちゃん「それでは、わしがお3人さんの前を歩きましょう。この杖と足で、橋の板が腐っとらんかしっかり確かめながら歩きますので、安心してわしの後につづいてくだされ。おっほっほっほっほっ」


中島くんのおじいちゃん「かたじけない、裏のおじいちゃん」


イササカ「ありがとうございます!裏のおじいちゃん」


波平「助かります。裏のおじいちゃん」


裏のおじいちゃん今超イラッとした


だって、あれだよ?

磯野さんはまあいいよ、裏とか表とか実際にあるわけだしさ、でもね、イササカ先生の裏ではありませんよ~ ましてや中島くんのおじいちゃんなんて家知らないものー。なんでそんな人にまで裏って言われなきゃいけないの?

もうやめよっかなー。これ断ろっかなー。

なんて少し裏のある裏のおじいちゃんだったが、人の和を大切にする優しい人なので 、ここは多目に見てくれた。


裏のおじいちゃん「では参りますよ・・・」


さすがに数百年もの間架かっている橋だけあって、かなり丈夫に造られていた。


波平「裏のおじいちゃん、問題はなさそうですな?ハハハハハ」


裏のおじいちゃん「ええ。ほれこの通り、コンコンコン! まだまだこの橋もわしらと同様、現役ということですねぇほっほっほっほっほ」


橋の上は森の中に比べると陽も照っており、吹く風も心地よい。中島くんのおじいちゃんも目をつむってはいるが、両脇を波平とイササカに抱えられて順調に歩いている。何も心配する事などなかったようだ。


裏のおじいちゃん「おや?」


橋の中頃まで来た時だった。橋の先、谷の向こう側で巨人がこっちにむかって大きく手を振っている。


裏のおじいちゃん「誰かがこっちに向かって手を振っておるようですが、あれはいったいどなたでしょう? ハグリッドさんでしょうか?」


イササカ「いえいえ、あれはハグリッドさんではありません!トロールですよ裏のおじいちゃん!」


裏のおじいちゃん「トロール?」


イササカ「ええ、間違いありません。あれはトロールです」


波平「なぜトロールが我々に手を振っているんでしょう?」


イササカ「さあ、それはわかりませんが、とにかく笑顔でこっちを見てますから、敵意はなさそうですね。ためしに手を振り返してみましょうか?」


波平・イササカ・裏のおじいちゃんは取りあえずトロールに手を振り返した。


(その時の図)

 太陽     前   

       \( )/←裏のおじいちゃん
波平→\( )( )( )/←イササカ
         後  


ドシンッ ドシンッ ドシンッ ドシンッDASH!


G4の後ろからかなり大きな地響きがする。

中島くんのおじいちゃんを除く三人が振り返ると、なんとそこにはトロールが6体もいる・・。しかしなぜか手にはこん棒ではなく、腕の中いっぱいにフルーツを持ったもの、大木を三本背中にくくりつけたもの、牛五頭を両肩にかついだもの、大岩を幾つも重ねて背負ったもの、大樽を腰から八つもぶら下げたもの、背中にどでかい老トロールをおんぶしたもの。

そしてこのトロール集団もみんな笑顔だ。


波平「どうやら我々に手を振っているわけではありませんな。(恥ずかしい‥声まで出して手を振り返してしもうたわい‥)」


イササカ「ええ磯野さん。そのようですね。我々を襲ってくる気配もとくになさそうだ」


波平「ああ、なんせ笑っておりますからな。ひょっとしてヤツら、この先の洞窟でB.B.Qでもする気ですかな?ハッハッハッハ」


イササカ「はっはっはっはっは。またまたご冗談を」


裏のおじいちゃん「ムム?」


トロールたちが橋に近づいて来る。


イササカ「磯野さん?一応念のためにお聞きしますが、本当にこの先の洞窟ではB.B.Qが出来るんですか?」


波平「ええ。B.B.Qの穴場です」


ドシンッ ドシンッ ドシンッ ドシンッDASH!


裏のおじいちゃん「なんと!!」


トロールたちは横二列に並んで橋を渡りだした。

橋の幅キッチキチだ。


¶←2m→¶(・囚・;)キッチキチ??

ドスン! ドスン! ドスン! ドスン!


ギギーッ ギギギーッ ギギギギーッ

中島くんのおじいちゃん「橋がえらく揺れておるようですが、どうかいたしましたか?」


ドスン! ドスン! ドスン!

波平「それがそのぉ‥大変申し上げにくい事なんですが…」


ドスンッ!! ドスンッ!! ドスンッ!!


向かいのトロールはずっと笑顔で手を振っている。


イササカ「これはまずいですよ磯野さん!!急いでこの橋を渡りきらないと!!」


残り60m


中島くんのおじいちゃん「どうかしましたか!?急ぐとは?なにか起きとるんじゃありませんか?はぁ はぁ」


目を閉じている中島くんのおじいちゃんは、底の見えない谷に架かったつり橋の激しい揺れと、地響きまでする大きなな怪音、そして他の者の動揺する声で今恐怖のどん底にいた。


ドスンッ!ドスンッ!ドシンッ!ドシンッ!DASH!


ブチッ!ブチブチ ブチッ!



≪この音は何でしょう?≫


「つり橋を結ぶ綱が切れた音」

「ハーマイオニーがキレた音」 ←波平


ブッブー

残念。不正解!


橋が落ちるダウン


波平「あぁあああぁぁぁぁぁぁぁ」


イササカ「わぁぁあああぁぁぁぁぁぁ」


中島くんのおじいちゃん「ひぃいいいいいいぃぃぃぃぃ」


裏のおじいちゃん「ひええええぇぇぇぇぇ」



波平たちは全滅した・・。


-つづく?-


Φ(^・囚・~)ま、またにゃう。。