カイのアートとシュタイナー教育 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

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高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

先日、こちらの記事でカイが久々に描いた絵を紹介しました。

フェイスブックでもお友達に意見を聞いてみたら、
赤いほうはタコという意見が多かったんですが・・・・
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この黒いセット(?)になっている方には、色んな憶測が飛び出しました。

マティスの版画に似ている!とか
お母さんとお腹の赤ちゃんがいる図では?とか
アボリジニの洞窟壁画を思い出す・・・とか
はたまた、赤い方は漢字の「山」で右下が「日」に見える!という意見も。

人によって見え方が違ってくる、なんとも奥の深いカイの絵・・・笑

その中で、ある人のコメントがすごく興味深かったのです。


これはシュタイナー教育の中のアートカリキュラムでは
フォームドローイング(Form Drawing)というものよ。
シュタイナー教育では、こういったタイプの絵は一年生に描き始めるのだけど、
6、7年生になると思春期が近づいてきたということで
白と黒を使って探求するの。
陰と陽、対極について学びます。
もしかしたら幾何学とか宇宙のパターンと関係あるのかもしれないけど、
二枚のうちひとつは、聖母マリアとイエスの絵にも見える。
これはカトリックでは幼少期の原型なのよ。



へ、へええええ??
彼女はシュタイナー教育にとても詳しいらしいのです。

シュタイナー教育・・・って、とても有名でもちろん名前は知っていますが、
実際のシュタイナー式のアート教育方法については
私は全然詳しくなかったので、ちょっと調べてみました。


そうしたら、日本語でも色々関連記事やサイトなどが出てきました~

フォームドローイングって、日本語だと「フォルメン線描」って言うんですね。
一年生から、最初はシンプルな形を描くところからスタートするようです。

それで、こちらのブログでシュタイナーのフォルメン線描について
詳しく説明されていたので読んでいたら・・・

なんか、どこかで見たことがあるような・・・?


      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

去年カイがあれこれ描いてたモノたちに似ているのでした。

初期に描くという色んな線やら・・・・
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(これは私が描くの手伝いました)


「紙を観音開きのように折り、左右対称に描く」というのも、
こんな風に折り紙を切ってやってました。{46F5CE2B-5D63-44F8-9DFF-8649345E33A0}

「5年生になると、色んな幾何学模様(三角、四角、五角形など)を描く」というのも
バッチリやっておりました。
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どれも、カイが自分からなんか興味持って勝手にやり始めていたんですが・・・

こうやってみると、シュタイナーのアートのカリキュラムに自然に沿ってやってたようにも見えちゃう?

その友達に、これらの絵を見せてみたら、

カイは自分のカリキュラムに沿って描いていたのね!素晴らしい!

とのコメントを頂きました。


そ、そうなのかな!?

もしかしたら違うかもしれないけど、
そうだったとしたら、何かすごいな、カイ。

それと、その友達に気になっていたことを聞いてみました。

最近、カイは絵を描く時に黒い色を選ぶことが多くなってきたんだけど
それも思春期が近づいてきていることと関係あるの?


彼女によると、それは年齢相応の思春期の心理とのことでした。

シュタイナー教育では、最初の頃は黒い色を全く使わせないのだそうですね。

でも、思春期が近づいてくると黒っぽい色を好むようになってくるので、
そこで初めて黒を取り入れて、白と黒で陰影のある絵を描いたりして
自分の内面について探求する・・・というようなことらしいです。


むむむ・・・なるほど・・・

シュタイナー教育って、発達障がいの子にも良いなんて聞くので、
どんなものなのかな~?と気にはなっていましたが、
実際に話を聞いてみると本当に独特の教育方法でとても興味深いですね。

何より、カイが自然とやってたアートやお絵描きが、
シュタイナー教育では色々意味があってカリキュラムを作っていたものと
とっても似ていることがものすごく興味をそそられました。

偶然かもしれないけど、なんだか面白い~!


一気にシュタイナーのアート教育に興味を持ってしまいましたよ。


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そして、アートカリキュラム以外でとてもいいなと思ったのが、
こちらの「糸かけ曼荼羅」というものです。(写真はネットよりお借りしました)

糸を「素数」にかけていくとこのようなものが出来上がるそうで、
これでシュタイナーの生徒は素数について学ぶんですって。

最近すっかり曼荼羅好きになってしまった私としては、
この糸かけ曼荼羅も是非やってみたい♪


ということで、ちょっともう少し色々シュタイナー教育について調べてみたくなりました☆