ハラスメント体験記 中書き [1]
拙作「ハラスメント体験談 加害者編」を最後までご覧下さいまして,誠にありがとうございます.
加害者編は,モラル・ハラスメント体験談のプロローグにあたります.
私自身どのような経緯を通じて今の考えに至ったか…その背景をお伝えするだけでなく,セクシャル・ハラスメントを当事者の視点から書いたつもりです.
そのため,このシリーズはテーマ「モノ想い」とリンクしている部分があります.
1:名称「モラハラ」の危険性
2:名称「モラハラ」の意義
3:ハラスメント体験談 加害者編
4:行為「モラハラ」の基準例
5:ハラスメント体験談 被害者編
6:(以下,構想中)
…の順に読んでいくと,私の考えを流れに沿って感じて頂けると思います.
私は先日 ,このように発言しました.
「~ハラスメントは,被害者が認識した時点で成立する」
「そこに加害者の意図が入り込む余地はない」
この発言は元々,今後書く予定である「被害者編」への伏線でもありました.
「私はモラハラ被害を受けた.なぜなら私がそう認識したから」…という論法です.
もちろん,これはモラハラ被害者に対し,「あなたは悪くないんですよ」というメッセージも込めています.
しかし,ここでAちゃんについて考えてみましょう.
Aちゃんは,私の一言で大泣きしました.これはほぼ間違いありません.
だとすると,「Aちゃんはセクハラを受けた.なぜなら私の発言で大泣きしたから」という図式が成り立ってしまいます.
自分で「加害者は言い訳無用」と言っている以上,私自身もまた弁解する資格はないのです.
ですから加害者編については,自分の正当化に終始したり,AちゃんやB君を悪者扱いすることのないよう,表現のバランスに非常に気を遣いました.
それこそ,AちゃんやB君がこれらの記事を読む可能性も踏まえて書きました.
その上で読者様の判断を仰ごうと考えたのです.
その結果,数こそ少ないものの,全てのコメントにおいて「あなたは悪くないですよ」と言って頂けました.
私は悪くない…そう考えていいんだ.
それがどれ程の励ましになったか.改めて皆様に御礼申し上げます.
ただ,だからといってAちゃんが,ましてやB君が悪いとは思っていません.
「私は悪くない」ことと,「Aちゃん(B君)が悪い」ことは別問題だと考えています.
「私は悪くない.だからAちゃん(B君)が悪いんだ」とは,どうしても思えないのです.
酔った勢いで軽はずみな発言をした私.
私の発言を真に受けたAちゃん.
Aちゃんを傷付けられ,憤慨したB君.
今回の件は,三人の想いがすれ違った結果生じた,不幸な出来事と考えています.
一番傷ついたのはAちゃんです.そのAちゃんが万が一にも「悪いのはAちゃんだ」というコメントを見たら,どう思うでしょうか?
そう考えているからこそ,これまでに読者の皆様から寄せられたコメントからは「あなたは悪くない」という部分のみ,ありがたく受けさせて頂いております.
さて,今後の予告ですが,次回からは本編となる「被害者編」に突入します.
そのため,本編に突入する前に,別の記事『行為「モラハラ」の基準例』内にて私の考えを述べておきたいと思います.
先述のように,この記事もまた「被害者編」への伏線となります.
「私はこう考えているからこそ,職場でのできごとがモラル・ハラスメントだったと思います」という論法です.
また,本編「被害者編」はなるべく事実に即した表現を心がけるつもりですが,当時の記録がない上に私の記憶もあいまいになってきています.
そのため,事実関係が多少異なっていたり,時系列がバラバラになってしまうことをご了承下さい.
分量のバランス上,10~15個程度の記事が望ましいのでしょうが,皆様の反応や当時の体験によっては,いくらでも増える可能性があることもご了承下さい.
長くなりましたが,以上を持ちまして「ハラスメント体験談 加害者編」を終了とさせて頂きます.
ここまでお付き合い下さった読者の皆様には,改めてお礼申し上げます.
次回「ハラスメント体験談 被害者編」を,どうかよろしくお願いいたします.