飯能リハビリ館日記。

介護老人保健施設 飯能リハビリ館の日常をつらつらとつづります。

介護老人保健施設 飯能リハビリ館 

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 こんにちは、飯能リハビリ館です!

 

 実は昨年、あるところで目にしたポスターを見てからずっとこの日を待ってたんです。

11月7日~渋谷エリアで開催されている“超福祉展”に行ってきました。

超福祉の日常を体験しよう

Discovering a World of Diversity in Our City.

ちがいを探しに、街へ出よう!

 

今年で4回目のこのExpo、

障害を抱えた人や高齢者、

LGBTなどのマイノリティ、

福祉そのものに対する「意識のバリア」を、従来の福祉の枠に収まらないアイデアやデザイン、テクノロジーで超える福祉機器や開発者を紹介するというものです。

なんかワクワクです。

 

まずわたしが聴きに行ったのが、

“認知症の方々の社会参画課題型/日蘭国際交流プロジェクト・プレゼンテーション”

です。

これは2年前からオランダと日本の大学生がそれぞれ認知症の方を取り巻く問題を取り上げ、戦略を練り、コンセプトを考え、商品化するという取組みを発表するというもので、

日本からは専修大学、青山学院大学、慶応義塾大学、

オランダからはヨーロッパ最古の理系大学国立デルフト工業大学(Delft University of Technology)の学生が参加しました。

 

 日本からは認知症カフェの取組み、レクリエーションとしてのディスコダンス、栽培活動による認知症ケア、高齢者を詐欺などから守る社会的仕組みなど、

認知症の方が参加できる場所の提供や官民も含めたコミュニティーでの見守り、複数×複数というようなイメージのアイデアが発表されました。

 

その中でとても心に残ったのが“TSUMUGU"というものです。

問題提起としては、

わたし達は家族のことをよく知らない。

そこで出たソリューションは、

コミュニケーションを通じて理解を深める。

で、生まれた商品は“TSUMUGU"。

これは、いろいろな質問が書いてある絵本のようなものです。

質問は家族が自由に考えます。

たとえば、

いままで一番頑張ったことは?
いつも持ち歩いているものは?

自分のよいところは?

夏休みの思い出は?

その人がどのように生きてきたのかを知ることがケアする人にとってもケアされる人にとってもとても重要であるということ、

それから何度もコミュニケーションすることで、記憶を呼び覚ます、いわゆる回想法のツールにもなるということがポイントとのこと。

これを無料ツールとして多言語で作成し、世界に配信したいということでした。

 

もし昔に戻れるならなにがしたい?

⇒勉強。昔は働かなければいけなかったから。

落ち着く場所は?

⇒全員が家。

宝物はなんですか?

⇒家族。8割の人がこう答えたそうです。

こういう想いを聞くことによって、

聞いたことのない想いを知ったり、

家族は自分がどれだけ大切にされているのかがわかるというのもなんか素敵な商品だなぁと思いました。

 

かわってオランダの学生の発表。

オランダといえば、

認知症の方が自分らしい暮らしを続けられる村があったり、

認知症の方の半数が単身世帯なのにその7割ちかくが在宅ケアを受けて生活をしていたり、

家族や友人、近隣住民が支援するマントルケアがあったり、

最期のときを迎える場所がお家、施設、病院が約3割ずつというまさに介護先進国。

学生たちが考えた商品もいかに認知症の方が個人として自立して自分らしく生活できるか、というのをテーマにしたものが多く、

日本の学生の発表とは対照的でした。

 

認知症の方の水分摂取を知らせるタイマーとなるハミングバードHydrate Mate。

蛇口からお水をコップに注ぐとその人が好きな曲を鳥が歌ってくれる⇒一緒に歌い、踊る。=楽しみ、ご褒美ということで、

直感的に“水を飲む”⇒楽しい。⇒続けることができる。前向きに飲水を考えられる。

という商品。

“食べものを食べる”という意欲がわかないということで認知症の方の45%に体重減少がみられるといわれていることから、

色のコントラストが強ければ強いほど食欲がわくという“レッドプレート”の理論を用い、

食べ物がのったお皿を装置の上にのせると、

センサーが働き、

お皿の色が変わる、

例えばポテトをのせたお皿が赤に変わる、

というような装置。

 

Sarangというネックレスは、

認知症の方が外出先で不安になったとき、

そのペンダントヘッドを握ることによって心拍数を計り、介護者にしらせがいくことでお家に帰ってきてからすぐに適切なケアができるというもの。

この存在により、

その人が外出するときに感じる恐怖が和らぐというのもいいアイデア。

認知症に限らず、

親子、遠距離に離れたパートナー、発達障害の子供にも利用できるという感覚的に感じるツールでした。

 

 この日本とオランダの問題の感じ方、ソリューション、ツール、全然違っておもしろいと思いませんか?

これこそ国際交流の醍醐味だなぁと実感しました。

認知症との関わりは、

介護、医療だけでなく、

たとえば工業デザインや教育、法律に関わる人たちが関わったり、

たとえばバスなどの交通機関、

図書館などの施設など、

いろいろなことが横に繋がり、動く仕組みというのは、

これからの認知症を含めた高齢者と介護者の生活をより自由で自立と達成感を感じられるものに変えられるのではないか、

介護者に着目し、介護者の助けになるものを創りだすことも大切だなぁ、

そんなことを思いました。

 

それからまだまだ認知症が身近でない若い人たちが、

学生のうちから“認知症”を知ろうとし、

しがらみも恐れることも型にはまることもなく、

自由な発想を武器に誰かの力になりたいと思ってくれているということ、

本当に心強く頼もしく感じました。

 

心に残った言葉は、

高齢者に合わせる必要はない。

自分でできることを活かす。

専門的でなくてもいい。

大切なのは持続可能なこと。

・・・なかなか介護の世界では聞けない言葉もありました。

 

 そしてこの後、

わたしはとっても貴重な、

そして胸がギュっとなる体験をしてきました。

このつづきはまた。

 

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