さて今回は前回の続きです。
最古の漢字辞典である「説文」には「春分にして天に昇り、秋分にして淵に潜む」とあるそうで、「三国志」にも「諸葛孔明は淵に潜んでいる竜です」といって孔明を劉備に紹介する言葉があります。
この故事では淵に潜む竜を、いまだ世に出ない優れた人物にたとえているわけです。
他にも竜虎相うつ、龍穣虎搏のように虎と並んで両雄を表す言葉に使われますね。
そういえば今年のプロ野球セリーグは最後に来てドラゴンズが自力を発揮しました。やっぱ龍は強い?
ちなみに鯉のうろこは36枚(6×6)だそうで、鯉が龍門の滝を登ると龍になるという伝説もありまして、登竜門の語源になりました。
我が愛するカープには是非龍門の滝を上って竜の如く強くなってもらいたいものです。
もうひとつ、少し早いのですが子どもの日の鯉のぼりにまつわる龍の話し。
楚の屈原という人が、主君を諫めたところ讒言を蒙って放逐されてしまいました。無念の内に淵に身を投じた屈原を惜しんだ人々が、毎年竹筒に米を入れて淵に投じて祭っていたところ、屈原の亡霊が現れ「せっかくの米もすべて淵に棲む龍に食べられてしまうから龍の嫌いな笹の葉でつつんで、五色の糸で縛ってほしい」と言ったそうです。
以後、屈原を祭るのに笹の葉に米を入れ五色の糸で結んで粽(ちまき)を作るようになったのだそうです。我が国でも5月の端午の節句には粽を作りますし、5色の糸は五月のぼりの五色の吹き流しになっており、これらは屈言の故事から来てるらしいんですね。
ちなみに5月5日は屈原の命日なんだそうです。
端午の節句に鯉のぼりを立てるのは、鯉が龍門の滝を登って龍になるように、子ども達が大きく育って欲しいと願う親の気持ちなのでしょうか。
話しは変わりますが、将棋の「飛車」が成ると「竜」、「角」が成ると「馬」なんだそうです。合わせると「竜馬」
坂本竜馬は飛車角が成った名前だったんですね。
どうりで日本中を馬のように駆け回って大活躍したわけです。
竜馬は騒然とした幕末に現れて日本改革の原動力となり、役目が終わるとともに竜のように天に駆け上りましたね。
う~ん、かっこいい。
もっとも竜は大変縁起の良い霊獣で、中国では古来太平の世に出現すると言われているのだそうです。
さて、来年はどんな年になるのか?どんな竜が現れるのか?
良い年になるよう祈りつつ年賀状の準備を進めましょう。