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2011-11-23 18:40:26 posted by hanko

受賞作品の「誰無過」

テーマ:コラム:生活に根付く印章の文化と歴史

「誰無過」


今回、受賞した作品は白文で彫った「誰無過」という作品です。



横田印房 店主ブログ-誰無過


「たれか、あやまち無からん」と訓みます。


聖人ではない普通の人間は誰しも、過ちを犯さないものはいないのだ、といった意味です。


全く過ちを犯さない人はいないけれども、素直に非を認めて、そして努力して、同じ過ちを犯さないようにすることは可能です。


過ちを犯したことなんかないと言う人より、間違いをしあたけれど、それを反省して人のためになろうと生きている人の方が素敵だと思いませんか。


過ちだらけの私にとっても身にしみる言葉ではあります(^^;

2011-11-23 18:35:53 posted by hanko

呉美術協会賞を受賞いたしました

テーマ:コラム:生活に根付く印章の文化と歴史

この度、第66回呉市美術公募展に応募した作品が、呉美術協会賞を受賞いたしました。


思いも寄らぬ事で、とても嬉しく思うとともに大変ビックリいたしました。


しかも、66年の歴史で初めての「篆刻作品」の受賞ということを聞き、ますます驚きました。


自分のような未熟者が、という思いが強く、毎回入選を目指しての応募ですから賞など思ってもいなかったからです。


これも、ひとえに師である玉垣千尋先生のご指導の賜物ということに尽きます。




横田印房 店主ブログ-呉美術協会賞 <玉垣先生と作品の前で撮影>

今回の作品も、2種類印稿を作り、先生に見ていただいた時から、いろいろアドバイスを頂き、何度も手直しをして出来上がりました。先生のご指導無くてはここまでの作品には成らなかったと思います。


自分では自分の未熟さは重々承知しているつもりですので、この賞はもっともっと頑張りなさい、という私への叱咤の意味で頂いたものと思います。


また、篆刻作品が初めての受賞という点についても、もっと篆刻という芸術が広く知って頂くよう努力するようにという意味がこめられているようにも感じました。


自分自身の精進と、篆刻という芸術の普及という課題、これからの私の大きな目標を頂きました。


師である玉垣先生はじめ、呉美術協会の先生方に心より感謝するとともに同窓の仲間や社員たちと一緒にこれからも頑張って行きたいと思います。


2011-11-23 16:56:47 posted by hanko

亀龍寿の篆刻入り年賀状

テーマ:コラム:生活に根付く印章の文化と歴史

年賀状デザインシリーズ-4


今日の篆刻入り年賀状は辰109のデザインです。



横田印房 店主ブログ-亀龍寿


こちらは梅をバックにした少し華やかな雰囲気のデザインに、さらに左上に篆刻を配置した欲張りなデザインになりました。

正月なんだからやっぱりこのくらい華やかでないと、と思われる方にはお勧めです。


使った篆刻は「亀龍寿」(きりゅうのじゅ)です。


「寿」というのは、命が長いこと、或いは命長かれと祝福することと言う意味です。
亀や龍の寿命のように長命であることを願う、或いは祝福する言葉なんです。


亀は万年、鶴は千年と言いますが、亀の場合200年以上生きた実例があるみたいです。


さて、龍ですが、これはなにしろ伝説上の動物ですから(笑)


伝説といえばいえば亀と龍で思い出すのは、浦島太郎


助けたに連れられて~竜宮城に来てみれば~ と亀と竜(龍)が出てきます。
竜宮城で歓待の日々ののち、陸に戻ってお土産の玉手箱を開けた浦島太郎は白髪の老人に・・・


しかし、浦島太郎の話って不思議な話ですよね。


亀に乗って海にもぐった浦島太郎が何でおぼれないのか?


いやいや、それもそうなんですけど、そこじゃなくて、そもそも開けちゃいけないお土産を何でくれたのか? 

挙げ句の果てが見知らぬ時代に白髪の老人として一人ぼっちで残されて、、、これって恩返しなん?って思ってしまいます。


話しが逸れましたが、昔から人間の究極の願いは不老不死ですよね。
亀や龍のように長生きするものにあやかりたいっていう人間のせつなる望みなんでしょうか。


兎にも角にも長命はうれしく目出度いこと、亀龍寿は年賀状に相応しい縁起の良い言葉なんですね。

2011-11-17 16:46:06 posted by hanko

画竜点睛の篆刻年賀状

テーマ:年賀状についてのあれこれ

年賀状デザインシリーズ-3
 -画竜点睛- 篆刻入り年賀状


今日の篆刻入り年賀状は辰103のデザインです。



横田印房 店主ブログ-画竜点睛


これも大きな字がドーンと真ん中で自己主張しています。

しかも、なんとなく龍って読めるんですが見慣れた「漢字」とは「感じ」が違いますよね(^^ゞ


実はこれ、古い時代の文字なんです。
今の漢字の母型は約2200年前、秦の始皇帝の時代に統一されたものなんですが、この文字はそれよりも何百年も前の西周の時代に使われた文字で、主に青銅器などの金属に鋳造された字が現在多く残されていることから金文と呼ばれています。

よ~く見てるとなんとなく龍が飛んでるように見えてきませんか?


その右下に押された印は「画龍点睛」(がりょうてんせい)です。

中国の南北朝時代、南朝梁の画家・張僧ようが金陵(今の南京)の安楽寺という寺の壁に四匹の龍を描いたが、瞳を書き入れると天に飛び去ってしまうと言って描き入れなかったそうです。

人は彼の言うことを信用せず、本当かどうか試しに瞳を入れてくれと要求したので、張僧ようが二匹の龍に瞳を描き入れた処、たちまち二匹は天に昇ったということです。


なんか日本の雪舟のネズミの逸話を思い出させる話しですね。
実際、もともとは張僧ようの腕前を賞賛するエピソードだったらしいのですが、最後に大切な部分に手を加えることで全体が立派になるたとえとして使われるようになり、最後の仕上げを意味するようになったんだそうです。


逆に「画竜点睛を欠く」と言った場合は、肝心要が欠けていることを言います。


今日のブログ、画竜点睛を欠いてないかなあ? 

おっと、まとめがまだだった。


ちょっとしたことを加えるで、物事は見違えるように良くなるという話しでした。


この年賀状も最後に押した篆刻の朱色でグッと引き締まって見えるはずです(^.^)


次回は「亀龍寿」の篆刻入り年賀状を紹介させていただきます。

2011-11-02 08:40:14 posted by hanko

-臥龍- 篆刻入り年賀状

テーマ:年賀状についてのあれこれ

今日の篆刻入り年賀状は辰119のデザインです。


横田印房 店主ブログ

まず、印(篆刻)の上にあるのは何だ?ですよね。


これは、主に漢の時代に石や瓦に彫刻されたもので石に彫ったものを画像石、かわらに彫刻したものを画像磚(がぞうせん)と言います。デザインに使ったのは龍を彫った画像磚を拓にとったものなんです。


こういった文物をモチーフに使うと文化的な香りとか古代の人の息吹とかが感じられて良いですよね。


で、肝心の篆刻なんですが「臥龍」(がりょう)と彫ってます。寝てる龍、横たわる龍みたいな意味でしょうか。


先週のコラム2回目で、紹介させて頂きましたが「三国志」に「諸葛孔明は淵に潜んでいる竜です」といって、隠遁生活を送っていた孔明を蜀の劉備に紹介する有名な場面があります。


紹介された劉備は「三顧の礼」をもって孔明を迎えます。


世に埋もれた才能に対し礼を尽くして迎えたわけです。


この故事では淵に潜む龍を、まだ世に出ていない優れた人物にたとえているんですね。


龍は霊獣で、太平の世に現れるという伝説もあったわけですが、今の世に優れた人物が現れて平和な世界を作ってほしいものです。


この年賀状、そんな大きな願いが実はこめられてるんです。(~.~)


次回は「画竜点睛」の篆刻入り年賀状を紹介させていただきます。

2011-11-01 07:35:48 posted by hanko

-謹賀新年と龍-篆刻入り年賀状 

テーマ:年賀状についてのあれこれ

今日から、今年の年賀状のデザインをひとつづつ紹介させていただきます。

最初にご紹介するのは辰123のデザインです。


横田印房 店主ブログ

まず、目に付くのは大きな龍の字です。

実はこの龍の字は私の篆刻の先生、玉垣千尋先生に書いていただいた字なんです。


力強く、品があり、さすが村上三島先生の弟子で日本書芸院一科審査員、読売書法会評議員、広島日展会員、広島県書美術振興会評議員などなど歴任されただけのことはあります。


そしてそして、その下にドンと押された篆刻は「謹賀新年」、年賀状の賀詞の定番中の定番です。


四字熟語になっていますが、もとは漢文で意味は「謹んで新年をお祝い申し上げます」みたいな感じですから目上の方に出しても大丈夫で、良く使われる賀詞です。


普通は書き文字で表現する謹賀新年の文字ですが、ここは篆刻で鮮やかな朱色と龍の文字の黒との対比がポイントなんで、あとは全体にシンプルな構成にしました。


謹賀新年の文字も篆刻で表現するとまた味わいが違うと思いませんか。


これ、自分でイモ判や消しゴムハンコで作っても面白いかもしれませんね。


というわけで、謹賀新年を篆刻にした年賀状を紹介させていただきました。


次回は「臥龍」の篆刻入り年賀状を紹介させていただきます。

2011-10-31 00:15:06 posted by hanko

辰年・龍にまつわるいろんな話しー2

テーマ:年賀状についてのあれこれ

 さて今回は前回の続きです。


 最古の漢字辞典である「説文」には「春分にして天に昇り、秋分にして淵に潜む」とあるそうで、「三国志」にも「諸葛孔明は淵に潜んでいる竜です」といって孔明を劉備に紹介する言葉があります。

 この故事では淵に潜む竜を、いまだ世に出ない優れた人物にたとえているわけです。


他にも竜虎相うつ龍穣虎搏のように虎と並んで両雄を表す言葉に使われますね。


 そういえば今年のプロ野球セリーグは最後に来てドラゴンズが自力を発揮しました。やっぱ龍は強い?

 ちなみに鯉のうろこは36枚(6×6)だそうで、鯉が龍門の滝を登ると龍になるという伝説もありまして、登竜門の語源になりました。


 我が愛するカープには是非龍門の滝を上って竜の如く強くなってもらいたいものです。


 もうひとつ、少し早いのですが子どもの日ののぼりにまつわる龍の話し。

 楚の屈原という人が、主君を諫めたところ讒言を蒙って放逐されてしまいました。無念の内に淵に身を投じた屈原を惜しんだ人々が、毎年竹筒に米を入れて淵に投じて祭っていたところ、屈原の亡霊が現れ「せっかくの米もすべて淵に棲む龍に食べられてしまうから龍の嫌いな笹の葉でつつんで、五色の糸で縛ってほしい」と言ったそうです。


 以後、屈原を祭るのに笹の葉に米を入れ五色の糸で結んで粽(ちまき)を作るようになったのだそうです。我が国でも5月の端午の節句には粽を作りますし、5色の糸は五月のぼりの五色の吹き流しになっており、これらは屈言の故事から来てるらしいんですね。

 ちなみに5月5日は屈原の命日なんだそうです。

 端午の節句に鯉のぼりを立てるのは、鯉が龍門の滝を登って龍になるように、子ども達が大きく育って欲しいと願う親の気持ちなのでしょうか。


 話しは変わりますが、将棋の「飛車」が成ると「」、「角」が成ると「」なんだそうです。合わせると「竜馬

坂本竜馬は飛車角が成った名前だったんですね。

 どうりで日本中を馬のように駆け回って大活躍したわけです。

 竜馬は騒然とした幕末に現れて日本改革の原動力となり、役目が終わるとともに竜のように天に駆け上りましたね。

 う~ん、かっこいい。


 もっとも竜は大変縁起の良い霊獣で、中国では古来太平の世に出現すると言われているのだそうです。


 さて、来年はどんな年になるのか?どんな竜が現れるのか?


 良い年になるよう祈りつつ年賀状の準備を進めましょう。

2011-10-30 00:09:13 posted by hanko

辰年・龍にまつわるいろんな話しー1

テーマ:年賀状についてのあれこれ

年賀状に欠かせないものと言えば干支(えと)です。


 干支(えと・かんし)は本来、十干(じっかん)十二支の60通りの組合せで年号などを表したものですが、年賀状で使われるのは専ら十二支を親しみのある動物にあてはめたもので、これを日本では通常「えと」と呼び慣わしています。


 干支で年号を表す暦の習慣は、書道などの文化的な世界や有識者の間では今でも残っています。


 ここでは年賀状でよく使う十二支について、ちょっと面白い話しを拾ってみます。


 来年の干支は「壬辰」(みずのえたつ)。辰は動物で言えば龍(竜)です。


 実はこの龍、十二支の中で唯一実在しない動物です。つまり伝説上の生き物なんですね。


 中国のみならず、古来ヨーロッパにも龍の伝説はあったようで、ドラゴンの名の起源はギリシャ語にあるんだそうです。

 しかも、形状も東西ほぼ同じで、巨大な蛇のような長い体に手足がついて、頭には角が生えています。

手足には鋭い爪、口には長いひげ、背中には81枚(易学では吉数9×9の大吉数)の鱗があります。


 中国の竜には喉元に逆さに生えた鱗があるそうで、これを逆鱗(げきりん)といい、これにさわった者は怒った竜に殺されるんだそうです。中国では皇帝(天子)を竜に喩えますから、皇帝の怒りに触れることを「逆鱗に触れる」と言ったんですね。


 もとは誰彼なく使うのではなく、皇帝について使ったんでしょうが、我が国では奥方の逆鱗に触れぬように、なんて使います。


 まあ最近の世の奥方の強いこと、怖いことといったら龍や皇帝に匹敵するかもしれませんね。

おっと、このコラム、カミさんに読まれたら大変です。くわばらくわばら。


 次回は強い竜のお話しを続けます。ご期待下さいね。

2011-10-27 23:52:06 posted by hanko

辰年のオリジナル篆刻入り年賀状

テーマ:年賀状についてのあれこれ

今年もあと2か月となり、年賀状シーズンが到来します。


 当店では、オリジナルの篆刻入り年賀状を販売しています。


 篆刻年賀状を考えついたのはおよそ20年ほど前、年賀状を受注しながら、どこの店のデザインも余所とあまり変わり映えしないなあと感じた事が始まりでした。


 そこで、どこにも無いオリジナルの年賀状を作ろうと思いたち、年賀状にウチの会長(私の親父)が作った

(てんこく:好きな言葉などを石に彫る芸術性豊かなかっこいいハンコのことです)

を入れた年賀状のデザインを始めました。


 うちの会長は大阪の梅舒適先生(2008年逝去)という篆刻の大家に師事し、40代で日展に4年連続入選をするなど、篆刻作家として活動していました。


 父の師の梅舒適先生は、昭和46年日展内閣総理大臣賞受賞、日展参与・読売書法会顧問・日本書芸院理事長を経て最高顧問を歴任された篆刻界のまさに重鎮でした。


 その梅先生から頂く(当然ながら会長宛)年賀状もそうだったんですが、有名な篆刻作家や書家の先生方が出される年賀状って、上品でシンプルで本当に格好良いんです。


 それらをお手本にしながら、一般向きにアレンジして、ちょっと違うな、良いセンスしてるなって思われるようなデザインを目指しました。


 毎年、良い意味の言葉、元気が出る言葉、戒めになる言葉、その年に相応しい言葉などを選りすぐり、篆刻をデザインしていきます。


 デザインのバランスなどで推敲を重ね、その篆刻のデザインに合う賀詞(謹賀新年・賀正などの言葉)を選び、様々な組み合わせから選りすぐったものを店頭の見本として見ていただくのです。


 他社にはない横田印房オリジナルの篆刻入り年賀状を良かったらご覧になってください。

2011-10-03 16:16:59 posted by hanko

平成23年度 広島県印章供養祭を行いました

テーマ:コラム:生活に根付く印章の文化と歴史

平成23年10月2日の日曜日、広島市東区山根町の國前寺さまにおきまして、印章供養祭を行いました。

今年も参拝者には一文字落款印をプレゼントさせて頂きました。

僕は司会の大役がありましたので、落款は彫りませんでした。

今年は福山の藤川君、尾道の小田君、広島の向井君が担当しました。
横田印房 店主ブログ-一文字落款印

役員は朝8時半集合で母屋倉庫から机や椅子を出し、受付の準備をしました。

9時前からご供養する印章を持って数人の参拝者がお見えになりました。


横田印房 店主ブログ-受付

10時から本堂で供養祭、國前寺貫首さま疋田英心ご住職の読経とご祈祷が始まりました。


横田印房 店主ブログ-読経
ご仏前には今年集まった役目を終えた印章約1,000本余りと表札60枚をお供えし、ご供養して頂きました。


横田印房 店主ブログ-ご仏前
法要後は墓所内にある印章塚に印章、表札をお持ちして埋納する前にはもう一度丁重にご祈祷、ご焼香を行いました。


横田印房 店主ブログ-印章塚で焼香
供養祭終了後、きれいになった印章塚前で参列した我が社スタッフの記念写真をパチリ。


横田印房 店主ブログ-澤本部長


上は澤本部長


横田印房 店主ブログ-田頭

田頭ネット店長でした。

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