Web手外科研究所

「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.


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 ベルギー在住です。息子4歳を抱っこしようとした時に私がすべり、腕を曲げている子供の上に乗りかかってしまい、衝撃でぽきっという音とともに息子がおおなき。症状は事故時、左肘を痛がり泣いていた。腕を動かさなければ泣かないが、少しでも肘を曲げようとすると泣いていた。腕をだらんと下げたまま使わなかった。腫れはありませんでした。腕で変色しているところはありませんでした。現在、ギブス固定しているためか、痛みはないといいます。指は自由に動かせることができ、肩は90℃上まであげることができます。(ギブス固定で腕は90度曲がったままです)夜、事故が起きてすぐ救急総合病院に行き、1時間後に宿直の整形外科医以外の医師によるレントゲン診断、ギブス固定でその日は帰宅。翌朝(事故後12時間後)に再び病院に行き、今度は整形外科の医者に見てもらったんですが、腕を引っ張って起きたわけではないので、骨折の可能性もあるとのこと。しかし、昨夜撮影したレントゲンでは、肩~肘~手首とすべてにおいて問題は見られないとのこと。可能性としては、肘内障、レントゲンに映らない骨折、靭帯の損傷の場合があるとのことです。とりあえず、1回日本式の肘内障の整復(腕を回転させて物理的に直す整復)を試みましたが、だめでぽきっというはまる音もしませんでした。10分待って万歳ができるか見てみようということでそれなりに日本の整復方法も熟知した医者のようでしたが、結果的には息子は肘を曲げようとすると痛がってできませんでした。何回も肘内障の整復を試みるのはレントゲンに映らない骨折、靭帯の損傷の場合、リスクが高いということで、ギブス固定となり、10日後に骨のずれの経過確認も含めて再診を受けるように言われました。また、この国では日本式の治療法は一般的ではない、とのことでギブス固定が一般的とのことです。肘内障の可能性もあるという状況で腕を動かさないギブス固定で様子をみて治るものでしょうか。後で悪化したり、後遺症がのこったりしないものでしょうか。過去に日本にいるときにも2回肘内障で2回とも整復しているのですが、その時はすぐ治りました。十分説明は受けたつもりなのですが、肘内障の場合、放置は良くないとのWEBでの情報もあり、言葉がお互い母国語でない中での英語での会話で不安が募っています。言葉が適切ではないのですが、10日間も放置しているかのようにも思えるこの経過観察で大丈夫なのでしょうか。アドバイスをよろしくお願いいたします。

 メール拝見しました。
 肘内障は四歳ではないことはありませんがそれほど多くありませんので肘関節捻挫又は転位(ズレ)のない骨折だと思います。MRIを撮影すれば診断可能ですが、四歳だとじっとしていられないケースでは眠る薬を使用して撮影するのでそこまでする必要はあるかどうかは疑問です。いずれのケースでもギプス等で固定しておけば骨折があってももなくても治りますので現在の治療で問題はないかと思います。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)
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