Web手外科研究所

「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.


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 初めまして。前骨間神経麻痺について調べているうちにこちらのサイトを見つけました。メールで相談を受け付けて下さると言うことで相談のメールをさせていただきました。情報の少ない病気のようで、どうしたらいいのかわからず困っています。少しでも何かわかればと思いメールさせていただきました。どうかよろしくお願いいたします。
【年齢性別・職業】
29歳 女 アニメーター(毎日何時間も鉛筆で紙に絵を描きます)
【部位】
右手のみ
【利き腕】
右手
【発症の経緯】
 四ヶ月前から二ヶ月間旅行で外国に滞在していたのですが、滞在中の三ヶ月前の朝に上腕二頭筋あたりの筋肉の炎症が発症。じんわりとした鈍痛から夜には眠ることができないほどの激痛に変わりました。次の日、我慢ができずに近くの病院へ行き、簡単な問診の結果、ドクターの診断はオーバーユーズによる筋肉の炎症でした。我慢ができないほどの激痛だったので、何か薬を処方してほしかったのですが処方箋は出してもらえず、現地で買った市販の痛み止め(アドビルとタイレノール)を4時間おきに飲み、市販の令湿布薬で激痛をごまかしながら、旅行を続けました。一年前にも同じようにオーバーユーズで右腕を痛めて一ヶ月激痛に苦しんだことがあったので、発症初日から冷静に対処ができたおかげか、一週間くらいという前回よりもかなり早い段階で痛み止めを飲めば我慢できる程度に痛みは一端和らいできたのですが、その後、外国に行った際に、重いスーツケースを左手だけでは持ちきれずに右腕も使ってしまったせいなのか、二週間後の朝方から再びひどい激痛に変わり、上腕二頭筋あたりが中心だった痛みが肘から先、手のひらまで右腕全体に広がってしまいました。それから右腕は特に安静にし、その数日後くらいには再び我慢できる段階まで痛みは和らいできましたが、日本に帰るまで腕の炎症は続き、激しい痛みは鈍痛に変わりました。前回炎症を起こした時は、だいたい一ヶ月くらいでちょっとまだ違和感があるかな?くらいまで回復したので、湿布を貼って安静にしていればそのうち治るかなと思いしばらく様子を見ていたのですが、鈍痛がほぼ消えてからも腕の違和感は消えず、右腕全体(特に上腕)が疲労したような麻痺したような感覚で、あまり力が入れられず右腕で物を持つことが困難な状態が続きました。一ヵ月半前に実家に帰った際、一度近くの整形外科で診察をしてもらったのですが、レントゲン検査では異常がなくよくわからないとのことでした。その後、手のひら全体だった麻痺したような感覚が小指の方からだんだん力が入れられるようになり、このまま治ってくれるかなと思っていたのですが、他の指が今までとまったく遜色なく動くようになってくると、ふと、人差し指の第一関節がまったく曲げられないことに気づきました。この時はまだ炎症の延長だと思っていたので、炎症の再発防止の相談と現在の症状の確認のため、少しでもこういう障害に詳しい先生に診てもらおうと、東京に戻ってからスポーツ障害に詳しいお医者さんを調べ、一ヶ月前に診察を受けに行きました。親身になって説明をしてくれる先生でしたが、手の専門ではなかったためこういった症例はよくわからないということで、二回目の診察で大学病院の手の外科診の先生を紹介していただき、半月前に診察をしてきました。問診の結果、右手人差し指の第一関節が屈曲できないことに加え親指にも通常の力が入らないことがわかり、ドクターの診断は前骨間神経麻痺ではないかということでした。今のところ、五日後に筋電図検査をし、月に一度しか手の外科診の診察がないためその二週間後にドクターから検査結果の説明をうけることになっています。
【症状のある部位】
右手人差し指の第一関節から先をまったく動かすことができず、同じく右手親指は曲げることはできるものの、第一関節は左手に比べ80%くらいしか曲がりません。
右腕上腕二頭筋の肘に近いあたりの筋肉に麻痺しているような張っているような疲労しているような違和感があります。
【今までにかかった病院・診察】
■整形外科 レントゲン検査(異常なし)■大学病院の手の外科診 問診の結果【前骨間神経麻痺】ではないかとの診断。
【現在行っているスポーツ】
野球。月に一回か二回行うか行わないか。二時間程度で趣味レベルです。
以上がだいたいの症状の情報です。
 ちなみに、炎症が起こったオーバーユーズの原因としてわたしが考えられることとしては、発症の一週間くらい前に友人と数回行ったキャッチボールじゃないかと思われます。キャッチボールというよりピッチング練習で、経験者の友人にかなり本気で投げ方を教えてもらいました(わたしは非経験者です)。一年前に同じように炎症がおきた時も、練習試合でいきなり代打でピッチャーを任された一週間後でした。なにが原因で前骨間神経麻痺になるのかわかりませんが、その時はロキソニンの錠剤と湿布、ボルタレン座薬と安静で一ヶ月程度でほぼ完治したのですが、今回は市販の湿布で無理をしたからいけなかったのでしょうか・・・。わたしはアニメーターなので鉛筆で毎日何時間も紙に絵を描かないといけない仕事上、人差し指と親指がいつまでもこのままの状態では仕事に支障が出てしまい困っています。今かかっているドクターにはまだちゃんと説明を受けてはいないのですが、三ヶ月くらいは様子を見て手術もありえると聞きました。炎症が起こってからはほとんどのことは左手で行って右手を使わないようにしてきたので、いったいいつ頃から指が動かなくなっていたのかはっきりはわかりませんが、炎症が発症してからはもうすぐで三ヶ月たってしまいます。自然治癒がありえるとしたらどれくらいの期間を目安にすればいいのでしょうか?結構大きな傷も残ってしまうようですし、劇的に元に戻るとかいうものでもないみたいですのでなるべくなら手術はしたくないのですが、ずっと様子を見ていたせいで一生治らないなんてことになるのはもっと嫌なので悩んでいます。それと、様子見だとしてもその間に何か自分でできることややっちゃいけないことなどありますか?オーバーユーズで炎症が起こるのは筋肉がないのにいきなり激しい運動をするからかと思い、筋肉をつける筋トレをした方がいいかと思っているのですが、またいつ炎症が起こるか、ひょっとしたらさらに麻痺がひどくなるかと思うとやっていいものなのかどうか迷っています。野球の練習も再開したいのですが、やはり腕を使う運動はしてはいけないのでしょうか?指も動かす練習をした方がいいのか、安静にしていた方がいいのかわからずに困っています。なにかアドバイスなどありましたら教えていただければ幸いです。長くなってしまいましたが、本当に思いも寄らない病気で戸惑ってしまい、わらにもすがる思いでメールをさせていただきました。仕事的にも日常生活でもかなり深刻な問題ですのでどうかお力を貸していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 メール拝見しました。
 文面からは前骨間神経麻痺の可能性は十分考えられます。基本的には三ヶ月から半年様子を見て症状が改善しなければ手術を行います。ただ手術成績はいまいち安定しません。とりあえずメチコバール(ビタミンB)を服用されると少しですが治療効果があります。また指は拘縮予防のためどんどん使ってください。野球はやっていいかどうか微妙です。前腕部のMRIを撮影されガングリオン等がないか確認されるといいかと思います。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)
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1.年齢30歳 性別女
2.利き手 左(症状のある方)
3.産後すぐ、利き手側の肘から下が痛くなり、2,3日指先が痺れていた。近くの整形外科で見てもらうと腱鞘炎と診断され、ロキソニンの湿布をもらい2週間貼っていた。その間、肘を伸ばすと、関節に痛みがはしったので、三角巾で固定していた。2週間後痛みは治まり、関節も楽に動くようになったが、人差し指の第一関節が曲がらなくなった。(中指と親指は曲がる。)そして、親指側の手首周辺がしびれたような、押さえると痛いような変な感覚が残っている。感覚はあるので麻痺はしていない。その2カ月後、両膝が痛くなり腫れたので市民病院に行ったついでに手もみてもっらたがそのうち治るとの返事(レントゲン異常なし)血液検査の結果はよかったので膝関節炎と診断された。最近、その人差し指」の第二関節が痛くなってきた。(曲げたり、押さえると痛い。平常時は痛みはない)、
4.人差し指が曲がらなくなったのが三ヶ月前からこれまで、交通事故や怪我はない。
7.職業は家具販売(重たい荷物はよく持っていたが、お産するまで痛くなったことは一度もなかった)
8.現在スポーツはまったくしてない。
相談メールの書式
 以上、長くなりましたが、利き手の第一関節が曲がらないので、物はつまめないし、字は書きづらく不自由で非常に困っています。市民病院でも分からなかったのでがっかりしています。お返事お待ちしております。よろしくお願いします。

 メール拝見しました。
 文面からは一つの可能性として前骨間神経麻痺があります。示指のPIP関節(第二関節)が痛くなったのは示指のDIP関節(第一関節、爪の付け根)が動かなくて力を入れ続けたせいかもしれません。整形外科の中でも手の外科が専門の医師の診察を受け、診断を確定されるといいかと思います。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)
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 はじめまして。右前骨神経麻痺で治療中の45歳(女性)の者です。利き手の麻痺です。仕事は、中学校の保健室に勤務していて、三か月から休業していています。セカンドオピニオンをお願いしたく、メールさせていただきました。よろしくお願いします。
 経過  四か月前頃より腕橈骨筋の辺りの自発痛と腕の伸展がしっかりできないのとで近くの整形外科受診。受診の際、肘の内側少し上腕側の圧痛あり。母指球のあたりにほんの僅かに鈍い感覚はあるが、知覚・感覚の異常はなし。ロキソニン内服で、経過観察。スポーツ・事故・怪我などの原因はなく、強いてあげれば厚紙をカッターで切る作業が連続したことくらい。発症一週間後に右人差し指第一関節より末端が麻痺。手の専門医を紹介され、転医。前骨神経麻痺の疑いと診断。MRI異常なし。レントゲン異常なし。メチコバール内服。右腕のあちこちが神経痛のため、ロキソニンも継続して服用。 その一週間後に親指も第一関節より末端が麻痺。 回内も制限あり。 発症三週間後、大学病院の筋電図検査にて、前骨神経麻痺と確定。発症一ヶ月後ごろより自発痛・肘内側の圧痛も消失し、腕の伸展も可能になる。メチコバールのみ継続して服用。受診は月1回。ドクターの了解を得て、鍼治療も始める。発症二ヶ月後には麻痺以外の症状なし。麻痺の程度は、若干動いているのかな?という程度で特に見て分かるほどの変化なし。親指・人差し指に時々ジンジンした感覚あり。長母指屈筋が動こうとしているとのことで、手術は必要ないだろうとの判断。メチコバール継続。関節の拘縮予防のために、自分で指を動かすようにという指示。発症三ヶ月後の診察の際は一か月前とあまり大差なし。メチコバール継続。発症四ヶ月後2回目の筋電図検査を大学病院で実施。 回内筋は、少し収縮が見られるが、指の方は反応なし。筋電図検査のドクターより、待ってみる価値はあると思うが、もう一度くらい筋電図をして、半年たっても変化なければ手術をした方がいいと勧められる。筋電図の結果を持って受診。発症五ヶ月後に筋電図をして、変化なければ開いて神経を見にいき、回復傾向ならばそのままで、ダメなら手術ということに。
というような状況です。先生のご意見をお伺いさせてください。
それと、最近気がついたのですが、右手第3~5指を握って屈曲させた状態で、人差し指を伸展位にして、反対の指で第一関節の少し下(内側)を固定していると、指先がかなり曲げられます。 でも、第3~5指が伸展していると人差し指は曲がりません。これは、改善傾向ということなのでしょうか??
以上、よろしくお願いいたします。

 メール拝見しました。
 前骨間神経麻痺の治療法についてですが、メチコバールを服用しながら様子を見て三ヶ月~六ヶ月して症状が軽減しなければ手術を検討することになります。
 右中指~小指を屈曲させた状態で、人差し指を伸展位にして、反対の指で第一関節の少し下(内側)を固定していると、指先がかなり曲げられる件についてですが、ひとつの可能性として総指伸筋は示指~小指まで単一の筋肉ですので指を曲げることで示指の総指伸筋腱の緊張が軽減され指が曲げやすくなることがあります。改善傾向の可能性は十分考えられます。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)
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