私の人生でつらく泣いたことが起こった。
20歳の夏
大学２年生となり2学期からは実験で遅くなるよ～って聞いてから
夏休み思いっきり遊ぼう！ってはしゃいでた
実家で免許もとる予定で
申し込みも手続きもOK
試験も終わりいよいよ夏休みだーって
この頃から体に異変
起きたら関節が痛い・・・
なんだかこわばってる
クーラー付け過ぎかな？
まあいいや
関節が痛いくらいしか変わった事ないし
近所の整形に通って注射だけしてもらった
骨には異常ないし
すぐ治るだろう
試験も終わって実家に帰って
免許とって車でウロウロ出来る
ワクワクしてた
実家で過ごすうちにどんどん関節の痛みが増していく
あれ？発熱もしてる
どうしてかな？夏風邪？
なんだか顔が赤い、デコルテも赤い広汎がある・・・
あまりに長く続くので
昔お世話になってた病院で見てもらった
『肺炎ですね。入院しましょう』
ありゃ肺炎かあ
まあ1週間もかからないしゆっくりしよう。
そんな風に思ってた。
数日後先生からムンテラがあるって言われて
母と聞きに行った
「退院後の話しかな。」
「実は枝美さんの病状がこちらの病気の症状に似ていたので
採血で調べてみました。結果やっぱりSLE、全身性エリテマトーデスだと思います。」
頭が？？？でいっぱいだった
えっ肺炎で入院してたはずなのに。そんな病気聞いたこと無い
母が「治るんですか？将来子供生めますか？」色々聞いてたけど
私には全然他人ごとだった。
昔は治らずに亡くなってる方も多かったみたいだけど
今は薬で病状が安定してれば普通の生活は出来るって事だった。
そっか私治らない病気になったんだ・・・
病気の事より一生治らない病気になってしまった・・・
私これからどう生きてくんだろう。
どうして私なの？何で？何で？
私そんなに？したのかな？
何で？何がいけなかったのか教えてよ！
何で？私を選んだ理由を教えてよ！
泣くしか出来なかった
目が腫れてあけてられないくらいに泣いた
当時つきあってた彼にも報告した。
やっぱり別れようって言われるかな？
病気の彼女なんてめんどくさいよね・・・
でも心のどこかでわかってくれる！
一緒に闘ってくれるって信じたかったから
隠さず話をしたのかな。
彼は受け入れて
薬飲んでて生きられるんやったら良いやん！
って意外とあっけらかんとする答えだった
そっか生きてられるから良いんだ！
そんな気持ちが少しずつ芽生えてきた。
でも実際の問題
学校は？留年するの？退学？
そのこともいっぱい考えた！そしてやっぱり病気になったことを悔やみ泣いた。
泣いたってどうすることも出来ない事実なのに
20歳の若かった私にはなかなか受け入れられなかった
幸いにも私は薬の効きが良く1ヶ月で退院
その後大学にも復帰！
出席日数ギリギリとなりながらも進学出来た！
どうして大学を辞めなかったの？
私のプライドが許さなかった！
母の言われるように女は資格！って思ってきたけど
やっぱり私は技師になりたいって思ってたし
途中で諦めるなんて有り得ないって考えが小さい頃からあったから
諦めたら負ける！そんな感じだった。
病気の事から目をそらしたくなる事も多かったけど
「生きてられるから良いんだ」の言葉がずっと支えになっていたような気がする。
それと同時に色んな感情を閉ざすようになった気がする。
でも変わらず付き合ってくれてた彼氏や友達が
病気になろうが枝美は枝美って言ってくれたことは
本当に大きな存在だった
病気になって制限されたことがあった
＊直射日光に長時間浴びない。日焼けは厳禁！
プール、海、暑い夏の日の長時間外出、スキーなど禁止
＊薬の副作用で免疫力が低下。体調を崩しやすいので。
睡眠時間はしっかりとる。感染しやすいので人ごみも避ける
など
20歳で遊びたい盛りの女子には厳しい制限
みんな楽しそうなだな。でも羨ましいなんて思っちゃいけない
私病気になっても生きてられるんだから。
いいの。生きてるから良いの！
我慢することが当たり前でも
生きてるから好きな事は出来なくても良い！
そんな思いに変わっていったのかもしれない。
でもこれだけはやり遂げたい！
それが放射線技師になるってことだった。
国家試験合格に向けて
体調と相談しながら大学生活楽しいって思えるように過ごした。
ようやく国家試験も終わり
なりたかった夢にみた諦められなかった放射線技師になった！！
夢がかなって私は楽しくて楽しくて
放射線技師の仕事が天職だー！って思える毎日を過ごした。
＊自分の技術で病気の発見に役に立てる！
＊痛みはとることは出来ないけど、治療の方針を決める役に立てる！
そんな思いが私にはすごく向いてる！そう思った。
「絶対結婚しても続けるんだこの仕事！」って思ってた
でも実際そうは行かなかった・・・
私のフリーランスの生活が始まる。