みなさんこんにちはHANDLERです
牧場で働くという漠然としたイメージが僕の中にある。
そのイメージはきつい、汚いといったような負のイメージがあり、新鮮で冷たい空気や広大な緑、ゆっくりとした牛の歩み。
そういう癒しもある。
とうぜん動物と共生する仕事であるから問題もある。
食肉も家畜とはいえ動物の一つの命をいただくことであるから、どうしても感情的になってしまう。
これは僕の感情の事であって、日々当たり前に動物からいただくものを当たり前に食べている毎日に、いつかちゃんとみて感じようと思っていました。
今回個展作品の一つに生き物を相手に仕事をする人の作業着をどうしても作りたかったのです。
表題のHANDLER Inc.個展 酪農家のツナギです
つくりたいデザインがそのままできるって素晴らしい!☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ
ただただ画用紙にお絵かきするのでは僕ごとき発想も乏しく、ちゃんとした素材をみて感じなきゃと、ずっと考えてました。
以前ブログにも書きましたがSNSの方でちょくちょく拝見していた長坂牧場様へアポイントをお願いしました。
すぐに見学の了解をいただいて高崎市へ
〒370-0868 群馬県高崎市鼻高町1821
だるまで有名な少林山達磨寺の方です。
到着早々作業中で牛さんにバリカンをかけていました。
牛さんの品評会というのは骨格など身体的特徴を品評するだけではなくて、丁寧な世話もかけて獲得するものなんだそうです。
背中は真っ直ぐが良いという話は話を聞くまで意外でしたが、そういや牛って背中が真っ直ぐ平らでしたね。
牛さんも色々でした。
見せていただいた牛さんはホルスタイン種で、白と黒のコントラストが素敵な奴らです♪
カメラを持って中へ進むと食んでいた牧草から後ずさりしてビビる子もいれば、僕と一緒に奥へ進んでついてくる子もいます。
良くみれば顔も若干違う。
みんな大人しい子ばかりでどちらかと言えば臆病。
可愛いです。
黒い毛が赤い子
話を聞いてみるとこういう赤い毛はイレギュラーだそうで、遺伝的には白黒の方が良いのだそう。
結局のところ生き物相手にビジネスをしなければならない酪農という世界では、すべては乳量や質に優れていなければならない。
どの世界でも採算は上げてゆかねばならないのです。
現実の難しい話を分かりやすく説明をしてくださって、そんな話を聞いている間みていたからか?
この赤い毛の牛さんをイメージキャラクターにすることにしました。
高崎の山頂は町の喧騒もなく静かです。
イノシシが出たとかで猟友会の人と牧場の主が話していたりする。
とにかく僕の想像を超えて牧場というのは大きな規模なんだと再認識しました
牧場で働く人達はカメラを向けると笑って顔をそむけてしまう…(笑)
盗み撮りしてます。こういう人達に僕の作業着というか刺繍を身につけてほしいな。
そういう気持ちがデザインを固めてゆきます♪
やっぱり現地調査させていただいて良かった。
にわかにでも牛の事が近く感じられて、そこで働く男たちに僕の仕事を投影することができたのは、物づくりにおいてすごく大事だな。
右に赤城山左に榛名山
この景色を見ながらこちらで販売されているソフトクリームをいただきました♪
やばいなー!いいなー群馬♪
長坂牧場様ありがとうございました!m(_ _)m
この風景のイメージを胸のワッペンのデザインにオマージュしてます。
出来上がったツナギ
赤い毛の牛さんがイラストイメージになっています。
写真のままトレースすることも考えましたが、胸についたワッペンが可愛いイラストにまとめているので、顔を横に伸ばしてイラスト化してみました。
架空の酪農家というスタイルで作品を作っているため、会社名もRainbow Hill Raw Milk Coとしています。
丘の上にある牧場をリンクしてみました♪
ワッペン(パッチ)は総ベタのチェーン刺しゅうで、レーヨン糸製です。
輪郭処理はオーバーロックで、ワッペンの仕様には群馬桐生市で古くからあるボンド付け仕様。
最近は何処の工場もやらなくなった手法を採用しています。
こういう手法もわかる人少ないです。つなげてゆきたいですね。
今回は酪農家ですが、ツナギは作業着の中でもヘヴィーに扱えて、屈伸しても背中が出たりせず、冬場はとても暖かいという利点もある。
刺繍スタイルを変えるだけで異業種仕様に展開ができる優れた刺しゅうアイテムでもあります。
刺繍のご相談がございましたらよろしくお願いいたします♪
制作動画です
それではまた次回