悲嘆の門


宮部みゆき 毎日新聞社 2015年1月


悲嘆の門(上)/宮部 みゆき
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悲嘆の門(下)/宮部 みゆき
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ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?宮部みゆきの物語世界、さらなる高みへ!


「連続切断魔」の正体は?「悲嘆の門」とは何か?圧巻の終章に向けて物語は加速する!最高傑作誕生。このめくるめく結末に震撼せよ。




大学生の孝太郎は、高校のOBの紹介でサイバーパトロールの仕事をするようになる。
妹の友達美香がネット上でいじめにあう。
また、孝太郎の仕事仲間森永が失踪する。

元刑事の都築は、町内会長から相談され、老人が「廃ビルのガーゴイル像が動く」のを見たというので、その調査を始める。

次々と起きる殺人事件。これらのことが、どう関わっていくのかと、ワクワクしながら読んだが、社会派小説ではなく、ファンタジーだったので、がっかり。

おそろしい描写等があって、
こういう設定でないと、描けない部分があったのだろうけど・・・・・・・



罪を罰する力が持てたとして、悪人を罰する。その気持ちはわからなくないが、個人の独断でそういうことができること自体とても恐ろしいと思った。
まして、関係者にとっては、犯人不明のまま終わってしまうのだから、心の区切りがつかないだろう。


「英雄の書の続編ということに、少しも気づかない私って、どれだけ、内容を忘れているのだろう!


お気に入り度★★★★