チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~
監督: マルジャン・サトラピ, ヴァンサン・パロノー
出演: マチュー・アマルリック, マリア・デ・メディロス, イザベラ・ロッセリーニ, キアラ・マストロヤンニ, ゴルシフテ・ファラハニ
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『ペルセポリス』のマルジャン・サトラピが自身のコミックを実写映画化したラブファンタジー。大事なバイオリンを失い、死ぬことを決めた天才音楽家が最期の8日間に振り返ったこれまでの人生を、現実と空想を交えながらファンタジックに綴る。
妻のことを一度も愛したことがないという夫・ナセル・アリ。妻にとっては、あこがれの人であったナセル・アリと結婚できたことは、うれしかっただろう。しかし、夫からは愛されなかった。けんかばかりの毎日。愛されてない夫と暮らす・・・・これはつらいだろうなあ。
ナセル・アリは、大切なバイオリンを壊された。新しいバイオリンを求めて旅に出る。しかし、思うようなバイオリンはみつからなかった。ナセル・アリは、この世に絶望し、死を覚悟する。
死を待ちながら、今までの人生を振り返る8日間をマンガチックに描いている。
死ねないのは、誰かが生きることを祈っていいるからだ。それはだれなのか。夫のことを思う妻ではなく、できの悪い小さな息子だと言うあたりにもユーモアが・・・・・
回想の中で、できのいいナセル・アリの弟をほめ、兄ナセル・アリにブーイングをと言った神父。それこそ、その神父にブーイングを送りたい。
ナセル・アリは、大切なバイオリンを壊されたから、この世に絶望し、死を覚悟する。
それくらいのことで・・・・・と思ったが、それには深いわけがあったのだ。最後にそれが明かされる。そういうことだったのか。
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