ちょんまげぷりん

監督 中村義洋
出演 錦戸亮, ともさかりえ, 今野浩喜, 佐藤仁美, 鈴木福
2010年


ちょんまげぷりん [DVD]/錦戸亮,ともさかりえ,今野浩喜
¥4,935
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『ゴールデンスランバー』の中村義洋監督が錦戸亮主演で贈るラブコメディ。江戸時代からタイムスリップした侍・安兵衛は、シングルマザー・ひろ子の家に居候することに。プリンをきっかけにお菓子作りに目覚めた彼は、ケーキコンテストに出場し…。

タイムスリップした木島安兵衛を子どもと2人家族の家にすんなり入れてしまうの?とか、園児がいなくなっても園は探さないの?とかいろいろ思うところはあったものの、そんなつっこみをいれるよりも全体としておもしろかった。

江戸の考え方や風習と現代との違いがよく描かれている。飲食店で子どもが騒いだとき<子どもを叱るのは当然のこと。>と一括する木島。当たり前のことが、現代、できてないような気がする。

木島が、泊めてもらうお礼として、主夫の仕事をこなす。説明書を読んだだけで、すぐに電化製品を使えるとは思えないが、そこは、さておき、掃除、洗濯、料理、それをこなしていく様子はもう完璧でお見事。お菓子に至っては、名人芸!すばらしかった。

男は外で働き、奥方は、家を守る。それが普通だった江戸時代。現代、ひろ子は、シングルマザーのため、外で働かなければならない。それでも、子供がいるため、定 時の退社で、仕事途中で帰る。そんな生活を送っていた。木島は泊めてもらっているお礼として、家事を行うという。おかげで、ひろ子の仕事も今まで以上に頑張れるようになる。

ところが、あるきっかけから、木島が外で働くようになり、家事は一切しなくなる。はて、どうしたものか。男と女の家庭での役割とは、問う場面だ。

ポケモンのゲームで、エネルギーが貯まらないとできない。と友也が言っていたが、現代を生きるには、多くのエネルギーが必要なのかもしれないなあ。

木島の潔さが際立っていて、そこがおもしろくもあり、痛快だった。

木島は友也との約束を守ったことになるんだよね。いいラストだったな。

お気に入り度★★★★