劔岳 点の記

監督 木村大作
出演 浅野忠信, 香川照之, 松田龍平, 仲村トオル, 宮崎あおい
2008年

劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]/浅野忠信,香川照之,松田龍平
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明治時代末期、陸軍参謀本部より日本地図最後の空白地点、劔岳の登頂を命じられた測量手の柴崎芳太郎が、案内人の宇治長次郎ら仲間と共に山頂を目指す。

新田次郎原作を映画化。本は未読。

誰も登ったことのない劔岳。その山頂を目指すのは、並大抵のことではなかっただろう。
山々の景色は目を見張るほどきれいだった。しかし、吹雪の中を歩く姿などは苦しそう。
自然の美しさ、そして厳しさ、偉大さを感じさせた映像だった。

山岳会は登ればそれで、達成したことになるけれど、測量隊の面々は、登ってからが仕事。

最初、測量隊と山岳会はどちらが先に登頂することができるのかと競争をしていて、反目し合っていた。しかし、最後には、お互いを讃えあっていた姿が、すが すがしかった。

この業績自体を認められなくても、その成果は大きなものがあったに違いない。

柴崎芳太郎の帰りを待つ妻の姿や、宇治長次郎の反抗していた息子との和解など、家族の描き方もよかった。

案内人の宇治長次郎が、今まで先に立って案内してきたが、頂上を登るのを譲ろうとする姿、そして、譲らなくてもいいという柴崎芳太郎の姿がよかった。あ あ、仲間なんだって思った。

お気に入り度★★★★★