大いなる陰謀    映画館にて鑑賞


監督 ロバート・レッドフォード

出演 ロバート・レッドフォード メリル・ストリープ  トム・クルーズ

2007年



大いなる陰謀



アーヴィング上院議員は、ジャーナリストのジャニーン・ロスに今度の作戦を独占インタビューさせる。

アフガニスタンでの新たな作戦にメキシコ人のアーネストと黒人のアーリアンも参加していた。彼らは、マレー教授の教え子だった。

マレー教授は、最近講義に参加しない教え子トッド・ヘイズと面談する。


インタビューと戦争と面談。この3つの場面からなっている。


アーヴィング上院議員の強気なやりかた。戦争を終結するには勝つしかないと言い切る。作戦の達成に手段は選ばない」というやり方は、こわさを感じる。

独占インタビューに応じたジャニーン・ロスは、そのまま記事にしていいものかどうか悩む。スクープには違いないが、政治家の宣伝になっていることを恐れているのだ。


テロをなくすためと、大学院の道を進まず、自ら望んで戦争に行く道を選んだ二人の学生。この教え子の身を案じながら、無気力な学生に活を入れる教授。何が正しいのか。それは簡単に答えの出る問題ではない。しかし、無関心でいてはならない。戦争に志願していった学生は、何か行動を起こしたことが評価できると言っているのだ。


今のアメリカ社会に問題を投げかけていることは感じ取れた。結論の出てないラストは、私たちに考える場を与えているのだろう。

かなり、メッセージ性の高い作品である。そのためか、会話が多いので、字幕を読むのに疲れた。

お気に入り度★★★