ROUTE134
吉野 万理子 講談社 2007年8月
編集社の業務委託をしている青山悠里は、モンキー間中と仕事の打合せに葉山に来ていた。葉山は悠里の故郷であり、中学時代、苦い経験をしたところだった。ふと入ったカフェ “ROUTE134” のマスターは、同級生の向井夕輝だった。昔の記憶がよみがえる。しかし、二人は、何も覚えてない顔をして接するが・・・・・・・
ふとしたことでいじめられるきっかけとなることがある。悠里の場合も・・・・・・・
大好きだった人だからこそ、そうなってしまったってことなのだろう。
カフェに勤める多美の息子、拓夢。彼がいじめられているが、その始まりといったら・・・・
カフェの中で、常連さんのいやなうわさが・・・・・
いじめが起きる。人の気持ちって、なんかいなだなと思う。けど、そういうことってあるなとも思う。
間中が、ここでは、気持ちをやわらげようといろいろしてくれていることに何かほっとできる。
悠里は過去のことを今でも引きずっている。それが、“ROUTE134”に出入りし、店の常連さんたちとも馴染みになっていく中で、変わっていく。
悠里と夕輝の誤解が解け、明るい未来が待っているような終わり方がよかった。
お気に入り度★★★