クラッシュ


監督 ポール・ハギス

出演 サンドラ・ブロック 、ドン・チードル 、マット・ディロン 、ジェニファー・エスポジート 、ウィリアム・フィクトナー

2005年米


クラッシュ


最初、場面がいろいろ出てきて、誰が主人公が誰なんだろうと思って見ていたけど、この映画に主人公はいない。登場人物全員が、主役であり、脇役なんだ。話が、どんな風に展開していくのかと、わくわくしながら見ていたけど、あっちにも、こっちにも、つながって、脚本のうまさに感心した。


いけ好かない警官だと思っていたら、ある時は命がけで、救おうとしてくれる。正義感の強い警官だと思っていたら、とっさのと時にあわててしまう。人には、表面だけでは理解できない裏の面もあるということ。人には、善い面と悪い面をあわせもっているということを認識させられる。


また、偏見や差別を真っ向から取り上げている点も評価できる。


銃声におびえる子供に透明のマントの話をする父親。いいなあっと思ってみていたけど、この言葉も後で関係してくる。この場面が一番印象に残った。


犯罪が日常のように起こるロスで、愛憎が引きめきあいながら、書ききれないほど、いろんな話が絡み合っていく。人種、年齢、職種、階級をこえ、人はつながって生きているんだということを実感した。

こういう映画、私のお気に入り。

お気に入り度★★★★★