ポイズンドーター・ホーリーマザー

湊かなえ 光文社 2016年5月
 
 
 
 

 

女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。呆然、驚愕、爽快、感動―さまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!
 
「マイディアレスト」
妊婦の妹が殺されるが・・・・・・・・・・

妹に対しての姉の嫉妬。おそろしい~~~


「ベストフレンド」

漣涼香は、脚本の優秀賞を受賞したが、最優秀賞を逃す。
最優秀賞を受賞した大豆田薫子への嫉妬を抱く気持ちが痛いほどよく描かれている。

最後のオチには、驚きが・・・・・・


「.優しい人」

小さい時から人に優しくしてきた明日実のことが書かれている。優しさとは何なのだろう?って思う。

「あなたは優しい人じゃない。でもそれは 決して悪いことじゃない。」という言葉が印象的。


「ポインズンドーター」
子どもを支配する「毒親」が母の 藤吉弓香 の視点で描かれている。
こんな親だったら、子どもは苦労するだろう思った。

次の
「ホーリーマザー」を読んでみると・・・・・・
藤吉弓香の母親の視点で描かれている。
見方によって、事実がこんなに違うとは!
 

他に「罪深き女」
 
 
ぞくっとする毒の効いた短編集だった。

お気に入り度★★★★
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マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

監督ジョン・マッデン:
出演: ジュディ・デンチ, マギー・スミス, ビル・ナイ,
2014年

 

 

 様々な事情で5人になった男女は、高級ホテルになる“予定”のボロホテルを今ではすっかり気に入っていた。そんな彼らに、新たな選択が待ち受ける…。インドを舞台に、人生に悩む男女が自分らしい生き方や最愛のパートナー探しに奮闘する姿を描く劇場作『マリーゴールド・ホテル』シリーズの第2弾。人生をもっと豊かにするためのヒントがつまった、ユーモアたっぷりの感動作。


マリーゴールド・ホテルで会いましょう
の続編。ホテルに泊まっている面々や、ホテルを経営する青年のその後はどうなったのか?


病院に行き診察を受けるなど、身体的な衰えはしかただないとしても、気持ちが若い。

まだまだ、第一線で働いている人も・・・・・・

 
別れて暮らす妻が、娘と一緒に来て・・・・・と、波乱があったけれど、誰もが、悩みを抱えているのだと思う。
その中でも、自分の道を見つけていく。

前作同様、年齢に関係なく、今を大切に生きることの意味を教えてくれる。
 

ホテル経営者の若いカップル。
彼らのその後は・・・・・?
 
今回はリチャード・ギアが出演していて、二枚目ぶりを発揮!
新しい恋の予感?
 
そして、ホテルはどうなっていくのか?


これ、インド映画だっけ?踊りで、ハッピーエンド!?




お気に入り度★★★
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本「女子的生活」

テーマ:
女子的生活
 
坂木 司 新潮社 2016年8月

 

女子的生活女子的生活
1,620円
Amazon

 

 

女子的生活を楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながら、念願のお洒落生活を満喫中。おバカさんもたまにはいるけど、いちいち傷ついてなんていられない。そっちがその気なら、いつだって受けて立ってやる!彼女は、自由。だから、最高の生活を知っている。読めば胸がスッとする、痛快ガールズストーリー!

 

 
 
 
マイノリティなみき。
 
世間から、色眼鏡で見られることもあるだろう。
ここまでくるには、いろいろあっただろう。
でも、今は、明るくって前向きなのがいい。
 
職場のかおりちゃんや仲村さんも仲間として普通に接しているのがステキ!
 
合コンでの女子のさぐりあい・・・・
女子の気持ちをよくとらえている。
その心理戦、おもしろかった。
 
お気に入り度★★★
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映画「ビリギャル」

テーマ:

ビリギャル

 

 監督: 土井裕泰

 出演: 有村架純, 伊藤淳史, 吉田羊, 田中哲司, 野村周平

2015年

 

 

 

坪田信貴のベストセラー書籍を有村架純主演で映画化。高2の夏に学年ビリ、学校からは人間のクズと罵られていた女の子が、ひとりの塾講師との出会いから偏差値70の超難関・慶応義塾大学合格を目指す青春ストーリー。共演は伊藤淳史ほか。

 

 

さやか本人のがんばりはいうまでもない。
よく努力して、勉学に励んだと思う。

このさやかが頑張れたのは、塾講師の坪田の指導があったからこそ。
坪田の指導は、その子の性格や趣味を知ったうえで、やる気を引き出す。
とてもいい塾講師だと思う。

そしてもう一人、さやかを信じ、いつも味方でいた母親がいたからこそ。
 
学校のやり方が、子どもに会わないとなったら、転校させたり、学校の呼び出しにも、「友達を売れというのですか!」と、はっきり抗議し、わが子の味方をする。

弟ばかりをかわいがりお金をかける父親には、腹が立ったが、母親はすばらしい女性だ。
 
 
そして、さやかの友達。
 
さやかは、友達を大切にし、学校に友達を売ったりしない。
そんな友達と勉学の途中でもいっしょにカラオケに行っている。勉強道具を持ち込んで~。
友達は、さやかのことを考えて、しばらく一緒に遊ぶのをやめるという。
そんな相手のことを考えられる友達関係もよかった。
 
家族は、いろいろと波乱があったけれど、
彼女の頑張りが、家族をひとつにまとめたのだと思う。
 

 

目標を達成するためには、おしまない努力が必要だけど、
あきらめずにがんばれば、達成できるんだと希望が持てる話だ。

お気に入り度★★★★★

本「バベル九朔」

テーマ:

バベル九朔

 

万城目学 角川書店 2016年3月

 

 

バベル九朔バベル九朔
1,728円
Amazon

 

 

作家志望の「夢」を抱き、雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現れ問うてきた…「扉は、どこ?バベルは壊れかけている」。巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦―心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖にいた。そこで出会った少女から、「鍵」を受け取った俺の前に―雲をも貫く、巨大な塔が現れた。著者初の自伝的?青春エンタメ!

 

「鴨川ホルモー」系の空想の世界の話。

 

祖父が残した雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしている作家志望の満大の不思議な体験。もう一つの世界に入り込む。満大は元の世界に戻ってこられるのか?

 

祖父のビルを管理する小説家志望の僕というのは、作者自身のことかもしれません。

管理人としての生活は、こんな感じだったのでしょうか?

 

カラスやネズミが登場する奇想天外な世界には、ちょっと入り込めなかったけれど、ビルには、歴史があり、3階のテナントは、今まで、開店、閉店を繰り返し、多様な店があったというところが面白かった。

 

お気に入り度★★★

映画「ぼくらの家路」

テーマ:

ぼくらの家路

 

監督: エドワード・ベルガー

出演: イヴォ・ピッツカー, ゲオルク・アルムス, ルイーゼ・ハイヤー, ネレ・ミュラー=シュテーフェン, ヴィンセント・レデツキ

2013年

 

 

10歳のジャックは、6歳になる弟マヌエルの世話で毎日大忙し。シングルマザーの母は優しいが、まだ若いため、恋人との時間や夜遊びを優先する。そんなある日、ある事件をきっかけにジャックは施設に預けられることに。そして母に会う為に待ち続けた夏休みが来るが、迎えが3日後になるとの電話が入り…。10歳と6歳の幼き兄弟が、突然姿を消した母親を捜す、感動の3日間を描いた珠玉作! 

 

シングルマザーの母は仕事に恋に忙しく、10歳のジャックは6歳のマヌエルの世話をする。

子どもたちは、ママが大好きで、ママも子どもたちをかわいがる。一見、ほほえましい家庭。

 

ところが、風呂場でマヌエルがやけど。ママは、保護者に不適切と判断され、ジャックは施設に預けられることに~。弟のマヌエルは、親せきの家に預けられ、離れ離れに~。

 

ジャックは、いじめを受けながらも、施設でなんとか過ごしてい。夏休み、ママが迎えに来れないという。ジャックは、施設を抜け出し、弟を連れだして、ママに会いに家に戻るが・・・・・・・・

 

ママに会いたい一心の子どもたちの気持ちが、いじらしい。

ママはいったいどこへ行ってしまったのか?

 

ママは、子どもをかわいいと思う気持には変わりはないのだろうけど、自分のことの方を優先し、恋人に夢中になると、子どものことは、ほったらかし。大人になりきれてない。

それに比べて、ジャックの方が、余程、大人。これから、どうすれのが一番いいのかを判断したジャックは、えらいなあと思うけど、こんな判断をしなければいけないとは、・・・・・・・・・。

 

お気に入り度★★★★

ラストナイト

 

薬丸岳 実業之日本社 2016年7月

ラストナイトラストナイト
1,620円
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菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、古い友人で刑務所を出所したばかりの片桐達夫が現れた。かつてこの店で傷害事件を起こしてから、自身の妻とも離婚し、32年もの間に何度も犯罪に手を染めてきた男だ。獣のような雰囲気は人を怯えさせ、刺青に隠された表情からは本心が全くつかめない―。著者新境地!魂を震わす衝撃のミステリー。

 

顔に入れ墨のあり、左手が義手の片桐達夫が刑務所から出所する。

 

彼は、なぜ、罪を繰り返すのか?

 

章ごとに語り部が変わり、片桐達夫の人物像が徐々に明らかになっていく。

 

 

片桐達夫の行おうとしていることは、狂気。

常識を逸脱している。

しかし、それは、彼の愛情の裏返しであり、強い強い思いなのだと思う。

 

お気に入り度★★★

映画「杉原千畝」

テーマ:

杉原千畝 スヒハラチウネ

 

監督: チェリン・グラック

出演 唐沢寿明 小雪 ボリス・シッツ アグニェシュカ・グロホフスカ ミハウ・ジュラフスキ ツェザリ・ウカシェヴィチ

2015年

 

 

 

 

 

 

 

日本人外交官・杉原千畝の半生を唐沢寿明主演で映画化したドラマ。リトアニアの領事館に外交官として赴任した杉原千畝。第2次世界大戦が勃発し、ナチスに迫害されて国を追われたユダヤ難民に、千畝は危険を顧みず独断で日本通過ビザを発給する。

 

 

この映画の存在を知るまで、杉原千畝という外交官がいたこそすら知らなかった。恥ずかしい限り・・・・・・・・・

 

杉原千畝は、ヨーロッパ情勢を探り、日本に報告していた。

異国で身の危険もあっただろう。

 

彼は、未来を予見できたというのに・・・・・・・・

思うように動いてくれない日本政府にもどかしさを感じていただろうな。

 

 

紙切れ一枚のことかもしれないが、ビザを持っているのといないのとでは大違い。

杉原千畝は、日本政府の意向に反して、難民のために日本政府のビザを発行する。

杉原千畝のした行為は、外交官として、出世の道を阻まれたかもしれないが、人として、正しいことを行ったのだ。

 

杉原千畝という外交官がいて、彼が、多くの人たちの命を救ったということに、感動した。

 

そして、彼の考えを支持し、難民を船に乗せることにした杉原千畝の昔の同僚の存在も大きかったと思う。

 

お気に入り度★★★★

本「我ら荒野の七重奏」

テーマ:

我ら荒野の七重奏

 

加納朋子 集英社 2016年11月

 

子供の部活なのに…頑張るのは、親!?ハッピーな妄想から、ブルドーザー陽子の猛進が始まった!息子の中学吹奏楽部の活動に巻き込まれたワーキングマザー。子育てに卒業はない!?笑って泣ける部活エンターテインメント!

 

 

七人の敵がいるの続編。

 

小学生から、中学生になった息子、陽介のために、奮闘する陽子の姿が描かれている。

 

公立中学だと、部活で活躍するわが子のために、こんなにも奮闘しなければいけないのか!?

 

コンサートの会場取り、資金集め、楽器の輸送、部員の誘導・・・・・・・

 

なかでも、会場を取るために3日前から交代で学ぶ話には、もっといい方法があるだろうにと思いながらも、陽子たちの様子に笑えた。

 

仕事も子育ても手を抜かない陽子。陽介を深く愛している様子が、ありありとわかる。

子ども愛が強すぎて、独りよがりの所もあったけれど、思ったことをはっきりと言い、行動に移すので、潔さを感じた。

 

東京子さんの会長としての頑張り、ゴルビー(赤石さん)の事情等も読みごたえがあった。

 

 

お気に入り度★★★★