どうも、はむばねです。
さて、今日も今日とて感想なわけなのですけれど。
女性向けライトノベルを読み始めてまだ数冊ですが、一つ思う事があるのですよ。
それすなわち、主人公お姫様多くね?
今のところ、少年陰陽師除けばお姫様率100%だよ。
男性向けで異世界に転生したら、(経緯はともかく最終的には)勇者ポジションに落ち着くのと同じようなものだろうか(たぶん違う)。

そんなこんなで(?)、今回もネタバレ割と注意!

おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)
石田リンネ
エンターブレイン
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ソルヴェール国の第一王女レティは、優秀な、しかし仲の悪い兄二人の身内争いを危惧した現王により「おこぼれ」で王位を継承することとなる。
そして、レティは自身が何らかの経緯により王位を継承することを以前から「知っていた」。
既に覚悟完了状態のレティは、自身の最高の「円卓騎士」を集めるべく行動を開始する。
第一の騎士として「漢の中の男」と評判の高い騎士デュークを勧誘するも、すげなくお断り。
しかし、サクッと流して引き続きデュークさんを勧誘したり暗殺騒動が起こったりする感じのお話。

と、やはり主人公王女様です。
もっとも、現時点で王女様なだけで女王様確定枠なわけですが。

とりあえず読んで最も思った事は、何という厨二感。
なんかもう、「十二人の円卓の騎士(ナイツオブラウンド)」とかストレートにクるよね。

割と早期段階で出てくる設定なので、早速ネタバレですけれど。
レティさんは(もはや神話時代の)初代王様「騎士王クリスティアン」の生まれ変わりで、代々の騎士王の生まれ変わりたちが時代を超えて集う「王達の会議の間」に行くことができるのですね。
そこで歴代、あるいは未来の王達に会ってお話できる。
なので、自分が女王になることを「知ってた」わけです。
これだけでも割とチートなわけですが、更に神の力を分けた「騎士の剣」と十二の「約束の剣」を体内に持つチートっぷり。
一人にして最強、むしろ一人こそが最強(目撃者がいると力を出せない的な意味で)。
この手の、一人で様々な種類の能力を持ってる系ってwkwkするよね!

幼い頃から「王達の会議の間」に行けたがゆえの覚悟完了っぷりにより、心の準備も体制的な準備も(出来る範囲で)固まってるのもいいですね。
国民の評判やら、他の親類やら根回し完了すぎワロタw
既に帝王学等の勉強もバッチリですしね。
何より、覚悟完了してるがゆえの揺るがなさっぷりが素晴らしい。
しかしどれだけ覚悟完了しようと十七歳の少女という点は変わらないわけで、それ故の脆さとか弱さは(あんま外に出ないけど)あり、そこにデュークさんが惹かれて(心配して?)いくというのもいいですね。
また、レティさんサイドからしてもデュークさんの評価が「(どちらの兄の派閥にも属していない)余り物の中で一番マシ」から「一番欲しい」に変化していくのもいい感じ。
思ったよかデュークさんのデレ早かったですけどね。

険悪と言われている兄妹仲が、言う程悪くない所も個人的には良かったポイントです。
レティさん的には本当は兄様方の方が王に相応しいのわかってる中「(なんか知らんけど)自分が王になることを知っていた」からある意味仕方なく根回ししてた感じですし。
兄様方からも、レティさんへ歩み寄ろうとしてる感じですし。
めっちゃ仲悪いと言われてる兄様方同士も、実際会ってる場面見るとそんな仲悪くないっていうかこの人達逆に仲良くね? とすら思う。
まぁそういう意味で、設定と描写にギャップがあるっちゃあるんですけどね。
実は政治的に対立してるだけで、元々人間的に嫌い合ってたわけではないとかなのかな……?

いやこれも面白かったです。
女性……向け……? という感じではありましたが。
今のところ、恋愛要素は(ありそうで)ほぼ無しですし。
今後、しばらくは円卓騎士をガシガシ増やしていく感じなのかな?
だとしたら、凄いワクワクする。
約束の剣にしてもそうですが、なんつーかこう決まった数の何かが徐々に明らかになっていっったり集まって行ったりする感じは凄く好きです。
オゴゴ……しかし……しかし、続刊はある程度タイトルこなすまではポチらない縛り……。
……でも、熱が入ってる時にポチらないと結局続刊も読まなくなるんだよなぁ(心の揺れ