弟と私

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私は昔から弟が苦手だった。
クソヤンキーで学校からは毎日呼び出しくらうよなどうしようもないバカなのに、要領よくて、親から溺愛されてて、美容師で、イケメンで、オマケにもうすぐ結婚する。
リア充をマトモに生きてる奴。
私みたいにコンプレックスの塊で泥にまみれた離婚劇なんてきっと永遠に経験しないのだろう。
いつもバカにされている気がして、私はこの弟が気に入らなかった。
そんな憎たらしい弟と最近よく飲むのは
弟が転職して私の家の近所で働き出したから。
弟にとっても私んちが都合がいいほど家が近くて、私も、すっぴんでもサクッと飲めるので居心地は悪くない。つまりウィンウィンなんでしょう。 
昔から全然気が合わなくて仲悪かったのに不思議なもんです。
昔感じてた弟に対する劣等感は今の私には微塵もない。
弟が大人になったからなのか、私が変わったからか。
たったひとりの弟を可愛く思えてくるのが不思議です。
ベロベロに酔ってくると昔のあるあるみたいなんがでてくるのも兄弟ならでは。
あぁそうか。この人も私の理解者のひとりだったんだな。
私はこの弟にも1度も本音をぶつけたことがなかった。
今日はまじめに、
ひとりになってやっとやりたいことをみつけた。私はそれに突っ走るね!と言うと
いつも通り鼻で笑いながらも、俺の全然知らん世界を行くなぁ、と寂しそうに言われた。
認めてるような、そうでないような。
私たちは、一緒に育って大人になった。
取っ組み合いの喧嘩もしたけど、だんだんと力の差もついてきて、今は背だって20センチ以上違うのだ。
早く彼女と住みたいわ〜なんて、惚気る弟を目を細めて微笑ましく思う。
私は離婚したってのにさ、少しは気を使えってのバカヤロー。
そういいながらも
幸せになって欲しい。心からそう思った。
兄弟とはいいものだな。


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