『ボス その男シヴァージ』(2007年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「実はモノ凄い映画でした(13.2/7・劇場)」
ジャンル:アクション
原題:SIVAJI
製作年/国:2007年/インド
配給:アンプラグド
時間:185分
公式サイト:http://www.masala-movie.com/sivaji/
公開日:2012年12月1日(土)
監督:シャンカール
出演:ラジニカーント、シャリヤー・サラン、スマン、ヴィヴェク
ほか


ボスその男シヴァージ・チラシ

 

ボスその男シヴァージ・チラシ裏


京都市内の単館系ミニシアターにて鑑賞。

率直な感想と致しましては、
実際に鑑賞していた際には、その撮影技術の凄さの微塵も解らずに観ていましたので、あの『ロボット』(2010年)ほどのVFXなどの凄さは実感出来なかったのが本音のところでした。

映画自体は、主演:ラジニカーント×監督:シャンカール×音楽:A.R.ラフマーンのあの『ロボット』(2010年)のドリームチームが作り上げた、2007年公開後には、インド史上に残る記念碑的な大ヒットアクション巨編とのことでした。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ・アクション1


但しながら、185分間という長尺な映画でしたので、やたらと腕時計で時間を確認していたのが正直な感想でしたね。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ


ですが、実は、あの<スーパースター・ラジニカーント>の褐色の肌を白人の様に白く観せさせるワンシーンやダンスシーンのために、白人女性の美肌をCG技術で1フレーム毎ずつ移植して、完成するまでに、約1年間を要したというシーンなど苦心して撮影がなされたシーンが、天こ盛りの映画なのでした。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ&タミル1


それを知ってから、もう1度この映画を振り返りますと、
かなりのゴージャス感のある映画でしたし、作品内に、数多くあるダンスシーンも、本編よりも、それ以上に、お金を掛けていることも直ぐさま解る映画でしたので、あの『ロボット』が、この映画の記録を塗り替えるまで、南インド・タミル語映画史上の製作費・興行成績ともにナンバー1記録を持っていた記念碑的な作品というのも頷ける作品でしたね。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ・ダンス1
ボスその男シヴァージ・シヴァージ・ダンス2


また、この映画では、<スーパースター・ラジニカーント>は、「シヴァージ」とは、彼自身の本名であると共に、実在したインドの伝説的なタミル語映画俳優シヴァージ・ガネーシャンの一生をモチーフに、仲の良い親戚の“おじさん”(ヴィヴェク)と共に、インドにはびこる悪徳政治と貧困に変革をもたらそうと立ち上がる「ボス」を熱演。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ&タミル3


自らの私財を投げ打ってまで、無料の学校や病院を建設するといった信念を貫き、貧しい人々から「ボス」と慕われる役柄に加えまして、更に、米国帰りのIT長者のシヴァージとして、家族総出で、自分のお嫁さん探しにも奔走するというコメディ要素も忘れていないという設定。

その花嫁として、見初められる古風な美女タミルを演じるのはダンスに定評のある若手女優のシュリヤー・サラン。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ&タミル4


あの『ロボット』の際のヒロインである、1994年にミスワールド世界一に輝いたアイシュワリャー・ラーイに比べますと、撮影当時まだ25歳の若さですから、色気よりも可愛さで勝負かと思いきや、インド映画ならではの肝心のダンスシーンになりますと、その艶っぽさも、なかなかのものでしたね。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ&タミル2


しかし、すでに南インドのチェンナイでは、有力な悪徳企業家アーディセーシャン(スマン)が長年、病院や学校経営のビジネスを独占状態で展開し、市民から法外な学費や診療費を徴収しており、賄賂を使って政治家や地主を味方に付けて、莫大な富をも独占していたのでした。


ボスその男シヴァージ・悪徳企業家

そこに無料の病院や学校を建設するというシヴァージの計画が邪魔になった、悪徳企業家のアーディセーシャンは幾多の妨害工作を画策するのでしたが・・・。
といったお話しでした。


この映画のお話し自体もそうなのですが、
ダンスシーンの中にも、ハッキリと<カースト>による差別制度への皮肉もたっぷりな歌詞も盛り込まれていて、貧富の差が激しいインド国民のハートを掴む要素もふんだんでしたので、インド国内で大ヒットしたのも解る内容でしたね。


ボスその男シヴァージ・MGR

また、映画の終盤に登場するMGRとは、M.G.ラーマチャンドランという、シヴァージ・ガネーシャンと共に、1950~1970年代のタミル語映画の屋台骨を支えた大スターを指すらしいです。


ボスその男シヴァージ・シヴァージ2


私的な感想と致しましては、
非常に手間暇掛けて製作された映画ということが、パンフレットを読むにつれ理解出来まして、また、貧富の差が激しいインド国民のハートを、実に鷲掴みにする様な内容の映画でしたので、鑑賞時には、★★★☆(70点)くらいが第一印象の映画でしたが、パンフレットを読み、その労力のほどや映画の愉しみ方を再認識し、若干、加点致しまして、★★★★(80点)の高評価にも値する映画かと思いました。


●映画『ボス その男シヴァージ』劇場予告編


※この『ボス その男シヴァージ』(2007年)の大ヒットを受け、世界的な大ヒットを記録した映画『ロボット』(2010年・日本公開2012年)の方は、私的な評価と致しましては、自信を持って★★★★★(100点)満点評価を付けさせて戴いた作品です!!!!!!

●映画『ロボット』劇場予告編



●映画『ロボット』ダンスシーン・ノーカット完全版


この度も、最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

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