【映画】光

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河瀬直美監督、渾身の一本という感じの秀作です。脚本も構成も良く出来ていて伝えたい事もよく伝わってきます。視力を失いつつあるカメラマン、なかなか自立出来ずにいる若いライター、そして音声ガイドの題材となる映画のストリーの巧妙さなど、及第点がしっかりとれる作品にしあがってます。

主演の二人の演技、相性もよく、ぐっとくる場面が何度かあります。
弱者の立場で、色々な作品を描いてきた河瀬監督ですが、今回も運命を受け入れ、前を向いて生きていく事の大切さが語られます。ただ、今までと少し違うのは、芸術的な要素が加わっているという点でしょうか?視点()の芸術である写真を扱っている点、映画のト書きの部分をどう表現するかといった所に、クリエイティブ的な面白さが加わっています。
ただ、全体として出来過ぎな感じがするのと、若干演出に物足りなさを感じました。

パルムドールを充分狙える作品だとは思いますが、どうなるでしょう。(★★★★)

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