【映画】沈黙

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映画「沈黙」は江戸初期、キリシタン弾圧下でキリスト教布教に命をかける宣教師の物語である。前半は隠れ切支丹とそれを取り締まる役人との拷問、処刑などの厳しい現実が描かれ、目を背けたくなるようなシーンが何度となく出てくるが、その背景にある大きなテーマが、じわじわと浮かび上がってくる。布教とは何なのか?神を信じるとはどういうことなのか?人が生きていく上で宗教とはどのようにあるべきなのか?
本作のキャストの中で印象に残ったのは、奉行役のイッセー尾形、裏切り者として生き延びるキチジロー役の窪塚洋介、そしてモキチ役の塚本晋也だ。
イッセー尾形が語りは、論理的であり、そのたとえ話に引き込まれていく。窪塚洋介の役は切支丹としてとても重要な役柄であり、彼の行動が村人たちとの対極を示す。そしてどれだけ減量したかわからないが、塚本晋也の役作りは感服させられた。
遠藤周作の原作を読んでないのでわからないが、脚本も良く、内容もわかりやすかった。とても重い映画ではあるが、内容の深い作品に仕上がっていた。(★★★★)
 
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