【映画】怒り

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他人に対する怒り、自分に対する怒り、そして誰に対するものか分からない怒り。人は怒りのやり場に困り、他人や自分、社会に怒りを矛先を向ける。そんなやっかいな怒りの感情を群像劇のようにも見える構成で描いた作品が「怒り」だった。話の本筋は住宅街で起こった殺人事件。ドアには大きく血で怒と書かれていた。

複雑化した競争社会の中で、人は自分の存在価値を自問自答しながら生きている。そして、そんなもがき続ける人々を演じる俳優人の演技がこの映画の見所の一つになっている。みなそれぞれが、個性を生かした迫力ある素晴らしい演技をしていたが、特にその中でも印象に残ったのが、宮崎あおいの自虐的な演技と、森山未來の攻撃的な演技だった。物語は東京、千葉、沖縄で起こるエピソードが交互に描かれ、クライマックスで怒りの正体が浮かび上がり、それぞれのエンディングに向かう。(★★★★)
 

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