NANA 日本の少女コミックの人気の理由が分かるような気がした。NANA は矢沢あい原作の青春恋愛コミックを映画化したものだが、脚本はよくできていた。原作を読んだわけではないので比較はできないが、20歳の女性の夢と希望と不安のいりまじった甘酸っぱい感覚がよく伝わってきた。

女性コミックなだけに女性の視点でとらえた、二人のNANA、これは女性ならではの二つの側面を表している。ひとつは女性としての自立という側面、もうひとつは母性的な支えるという側面。
よくある質問に「あなたは、結婚したら主婦になりたいですか、それとも仕事を続けたいですか」というものがあるが、この質問が生まれた背景がこの映画の原作の元になっているような気がする。

キャスティングも良い。ナナ役の中島美嘉 、奈々役の宮崎あおい。
ともにいい味をだしている。とくにナナ役は中島美嘉しか考えられない。(そのままバンドとしてデビューしてもいい。)また、宮崎あおい は、私にとって映画EUREKA(ユリイカ) のイメージが強かったが、この作品を見て女優宮崎あおいを再認識した。

映画NANAは男性がみてもそれなりに楽しく見られる青春映画だ。(★★★★☆)
●NANA Online

<雑談>
実はこの映画で気になった事がある。それは、レイが移籍したバンド「トラネス」のヴォーカル「レイラ」だ。劇中のライブシーンでその歌声を聞くことができたのだが、これがかなり良い。だれなのか気になったので調べてみた。
伊藤由奈 /1983年9月20日ハワイ出身/国籍:U.S.A
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