貴金属市場 <金・白金・穀物・石油・外貨> -3ページ目

NY白金は堅調に推移

<NY貴金属市場>
前日に続いて最近のラリーに対する調整より金は軟調に推移しました。金4月は11.4ドル安の890.0、銀3月は21.2セント安の1196.3、一方プラチナ4月は4.7ドル高の962.9で引けました。金は短期的に買われ過ぎとの見方より、900ドル台では利益確定売りも出た模様です。
 

<シカゴ穀物市場>
大豆は前日の下落に追随して安寄りとなるも、その後は調整の動きが進み、反発。大豆3月限は6.5セント高の982.5で引けました。アルゼンチンでこれまで観測された降雨は一部の地域に限られていますが、来週は広範囲でのまとまった雨の見通しが出ています。一方消費国からの引合いは乏しく、需要、供給ともに低下傾向にあります。

コーンは安寄りに始まるも、追随が売り乏しく、その後は堅調に推移しました。コーン3月限は7.0セント高の384.5セントで引けました。韓国による33万トンの入札の見通しがサポートとなりました。

小麦はアメリカ南部での乾燥気候、アルゼンチンでの干ばつによる輸出登録停止を受けて、米小麦3月限は大幅続伸、10.5セント高の595.25セントで引けました。アルゼンチンの輸出登録停止は公式に確認されていないものの、ブラジルは今年の予想される小麦700万トンの輸入をカナダ、アメリカから購入するだろうとの見方も出ています。


<NY原油市場>
米原油在庫が予想を上回り、一時軟調に推移するも、ガソリン、留出油在庫は減少したことが好感され、製品市場主導で堅調な動きとなりました。原油3月限は0.58ドル高の42.16ドルで引けました。OPECは市場における投機のみを目的とした活動に制限をかけるよう、繰り返し呼びかけています。   

白金は反落

<国内貴金属市場>
金・銀は反落です。金はNY安と円高を受けて軒並み2600円台を割り込んで始まると、前場は場中の円ジリ高に圧迫されて下げ幅を拡大しました。後場には、ドル建て現物が900ドル台から一時892ドル台まで急落したことで下げ幅を拡大し、午後4時半前に先限は2655円の安値を付けました。そのあとドル建て現物が897ドル台まで戻したことで、大引けにかけては下げ幅を縮小しました。銀は、期先2本を除いて閑散となるなか、金の下落に追随して総じて反落しました。前日比は、金が38~25円安、金ミニが38~25円安、銀が5.7円安~1.8円高です。

白金系貴金属(PGM)は反落です。白金はNY市場でユーロの上げ一服や金反落を受けて売り優勢となった流れを引き継ぎ、軟調に始まりました。その後は円高などに圧迫されて下げ幅を拡大したが、売り一巡後は今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)などを控えてもみ合いとなりました。後場後半から大引けにかけては、ドル建て現物の反発に追随して、下げ幅を縮小しました。パラジウムもNY安や円高を受けて反落しました。前日比は、白金が73~25円安、白金ミニが73~25円安、パラジウムが16円安~変わらずです。


<国内穀物市場>
東京大豆は、総じて反落です。シカゴ大豆が急反落して再び10ドルを大きく割り込んだことが嫌気され、一般大豆の期近2月限を除いて急反落して寄り付きました。しかし、その後は夜間取引安、円安一服にもかかわらず下げ幅を縮小する展開となり、後場は夜間取引の戻りを好感してさらに値を戻しました。前日比は、一般大豆が2月限の30円高を除いて740~140円安、Non-GMO大豆は1330~610円安です。

東京トウモロコシは急反落です。為替が1ドル=89円台前半で小動きとなるなか、27日のシカゴが、他商品安もありアルゼンチンの降雨予報などで急反落したことで、大きく崩れて始まりました。その後も前場は総じて下げ幅を拡大したが、後場に入ると、シカゴの夜間取引が反発したことで、やや下げ幅を縮小しました。大引けの前日比は、710~420円安です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅高の89円前半で取引されています。午前の取引では、きょう設定の外貨建て投信に絡む円売り/外貨買い見通しなどを手掛かりに円が全般に弱含みとなったものの、午後から夕方にかけては、そうした期待感も一巡。値動きは鈍りました。


<国内石油市場>
国内石油市場は急反落です。NY原油が経済指標の悪化により一段の需要減少が懸念されることから大幅続落となった上、ドル・円相場が円高に振れたこともあり、売りが先行しました。その後、ガソリンと原油はおおむねもみ合いで推移し灯油は3月限に岡地から申告受渡の受け希望が出されたことなどから、安値から急速に切り返しました。NY原油3月限は、午前中から42ドル台に反発し、午後もおおむね42ドル台前半でしっかりです。前日の下げに対する自律修整高です。前日比は、ガソリンが1630~950円安、灯油が1190~50円安、原油が2000~400円安です。

白金は反発

<国内貴金属市場>
金・銀は急反発です。金は、前週末のNY急伸を引き継いで急反発で始まると、その後はドル建て現物相場の軟調も円安に支援されて全限月が上値を伸ばし、軒並み3ケタ高となりました。銀もNY急騰を引き継いで軒並み2ケタ反発となりました。東京先限ベースでは、金・銀ともに3週間ぶりの高値を付けました。とくに後場後半には、午後5時以降ユーロ・ドルがレンジ内で大きく戻したこともあり、ドル建ての現物価格が急伸して、東京も後場前半につけた高値を更新して一段高となりました。大引けはほぼこの日の高値圏となりました。前営業日比は、金が108~140円高、金ミニは108~140円高、銀が14.7~18.1円です。

白金系貴金属(PGM)は反発です。とくに白金は3ケタの大幅高となりました。白金はNY市場でユーロの下げ一服や金急伸を受けて上昇した流れを引き継いで買い優勢で始まり、その後は戻りを売られる場面も見られましたが、円相場が1ドル=88円台前半から89円台に下落したことに支援されて上値を伸ばし、後場前半で一段高となりました。円安が一服すると、上げ幅を縮小しましたが、後場後半にはユーロ・ドルの上伸を背景にしてドル建て現物価格が上伸したことで、大引けにかけて再び上げ幅を拡大する展開となりました。パラジウムもNY高や円安を受けて買い優勢で推移しました。前営業日比は、白金が113~144円高、パラジウムが14~32円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、総じて反発です。前場までは夜間取引の乱高下に振り回されまちまちとなりました。しかし、後場は円相場が寄り付き前の高値から1ドル=89円前半へ1円強も円安に振れたことから、一般大豆の期近2月限を除いて一時は軒並み反発しました。しかし、大引け間際に円が再び88円台に上昇したことから、Non大豆は先限など2限月が前日比変わらずとなるなど上値を削って引けました。前営業日比は、一般大豆が2月限の210円安を除いて260~450円高、Non-GMO大豆は変わらず~180高です。

東京トウモロコシは反発です。為替が朝方1ドル=88円台半ばまで小幅に円高に振れたものの、23日のシカゴが反発して、週明けの夜間取引でさらに上伸して始まったことで、堅調に寄り付きました。そのあと夜間取引が反落したことで、前場2節では軒並みマイナスサイドに振れました。しかし、円安などもあり再びプラスサイドを回復して、後場は比較的小幅なもみ合いで推移しました。大引けの前営業日比は、30~220円高です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前週末NY市場の午後5時時点とほぼ変わらずの88円半ばで取引されています。この日は旧正月などでアジアの多くの国が休場となったことで、東京市場は国内勢の円売りが普段以上に目立ちました。ドル/円は一時、朝方の安値から1円を超える上昇となりました。しかしそうした買いが一巡した夕方の取引では、ドルが88円後半へ反落しユーロも114円後半へ下落するなど伸び悩みました。


<国内石油市場>
国内石油市場は急反発です。NY原油がヒーティングオイルの急騰や、石油輸出国機構(OPEC)の減産順守などを受けて大幅高となったことから、原油・製品ともにおおむね買いが先行しました。後場に入ると円相場の強含みもあり値を削りました。灯油は期先が需要期のピークを過ぎる限月であることや、期近と期先の逆ザヤが大きく開きすぎていたこともあり、3、4月限が一時値を崩しました。しかし引けにかけて4月限はプラスサイドを回復し、3月限も戻り歩調となりました。ドル・円が一時1ドル=88円台半ばをうかがう動きとなりましたが、原油、製品とも地合いが緩むことはありませんでした。新甫2009年8月限は、ガソリンが3万6050円、灯油が3万5100円でそれぞれ発会しました。ガソリンは発会値より30円安、灯油は同450円安で引けました。NY原油3月限は午後3時ころまで、45ドル台半ば~後半でのもみ合いが続きました。欧州時間の取引が始まった後も45ドル台での取引となり、マイナスサイドから抜け出せませんでした。前営業日比は、ガソリンが1660~1960円高、灯油が460円安~1180円高、原油が470~1820円高です。

NY白金は軒並み高

<NY貴金属市場>
欧州での株安より金は質への逃避買いにテクニカル要因も加わり総じて急上昇となました。金2月は37.0ドル高の895.8、銀3月は57.5セント高の1194.0、プラチナ4月は23.1ドル高の958.0で引けました。金は900ドル付近では抵抗にぶつかっており、目先これを上抜けるかどうか、注目されるところです。


<シカゴ穀物市場>
大豆はアルゼンチンでの乾燥懸念がサポートとなり、堅調に推移し、中頃にかけては一段高となるも、引けにかけては軟化し、マイナスに転じました。大豆3月限は3.0セント安の1009.0で引けました。週間輸出成約は132.4万トンの好調でしたが、為替市場でのドル高や週末前のポジション調整が上値を重くしたようです。

コーンは予想を上回る輸出成約にサポートされ上伸するも、4ドル付近では抵抗にぶつかり、引けにかけては軟化しました。コーン3月限は3.0セント高の390.5セントで引けました。週間輸出成約は109万Buでした。ミシシッピ川北部に広がる氷結により物流が滞っていることが懸念されています。

小麦はファンドやローカル、コミッションハウスの買いにより取引開始から大幅急伸、しかし6ドルの大台には届かず、後半にかけては伸び悩みました。小麦3月限は16.0セント高の582.75セントで引けました。ナイジェリアへの35万トンの成約キャンセルが伝えられるも、あまり材料視されず、アメリカ中西部から中央部での寒波見通しが出ているものの、さほど懸念されていないようです。


<NY原油市場>
ドル高、株安などより朝方は一時軟調だったものの、OPECによる減産が予定通り行われており、供給減少の効果がまもなく出てくるとの思惑より堅調に推移。原油3月限は2.80ドル高の46.47ドルで引けました。米債券市場の下落が続いており、資金が金や他の商品にシフトしているとの指摘もあります。

白金は総じて下落

<国内貴金属市場>
金が軒並み下落し、銀は小幅まちまちです。金は、NY高となりましたがドル建て現物相場の下落などに圧迫されて前場は軟調推移となりました。後場は、1ドル=88円台半ばまでから前半へと円高に振れたこと、ドル建て現物相場の軟化から下げ幅を拡大し、先限は2426円まで下落しました。銀は、先限を除いて玉次第の動きとなり、小幅まちまちとなりました。前日比は、金が28~4円安、金ミニが28~4円安、銀が2.2円安~0.1円高です。

白金系貴金属(PGM)は、総じて下落です。白金はNY高となりましたが、まちまちで始まったのち、株安による需要減少懸念などを受けて軒並みマイナスサイドに転じました。後場に入ると、一時値を戻す場面も見られたが、円高を受けて軟調となりました。終盤には円続伸、現物相場の軟化から一段安となり、先限は2600円まで下落しました。パラジウムは他の貴金属の軟調につられて総じて下落しました。前日比は、白金が83~43円安、パラジウムが23円安~2円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、軒並み大幅続落です。総じて安寄り後、夜間取引が前場に続落したことで下げ幅を拡大しました。後場は、夜間取引が下げ幅を縮小する展開となりましたが、シカゴの横ばいが続く中、きょうで4日続落となるため一層のサヤ剥げ懸念が高まり、一般大豆の期近2月限が連日のストップ安に張り付くなど一段と下落しました。前日比は、一般大豆が1800~910円安、Non-GMO大豆は1660~1000円安です。

東京トウモロコシは続落です。為替が朝方1ドル=89円水準まで円高に振れたうえ、22日のシカゴが反落したものの、前日の夜間取引安である程度織り込んでいたことで、寄り付きは比較的下値が堅かったようですが、そのあとシカゴの夜間取引が軟調に推移したことや、1ドル=88円台半ばまで円高が進展したことで、下げ幅を拡大する展開となりました。相対的に期近3月限の下げ幅が抑制されました。大引けの前日比は、440~190円安です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から下落し、88円前半で取引されています。夕方にかけての取引で一段のクロス円売りが進み、114円後半から112.52円まで大きく下落しました。午後終盤にアジア系ファンドの買いによっていったん下げ止まったものの、再び下落トレンドが加速しユーロ/ドルは1.29ドル後半から1.2807ドルまで170ポイント近く下げ、昨年12月9日以来の安値を更新しました。ドイツ系金融機関をめぐるうわさなどを手掛かりに、海外ファンド筋がユーロ売りを対ドル、対円、対英ポンドなどで活発化しました。


<国内石油市場>
国内石油市場は総じて反落です。22日のNY原油が前日の大引け時点の夜間取引と比較して下落したことで、原油・製品ともに売りが先行しました。後場に入ると、灯油は3月限を中心に値を崩しましたが、ガソリンや原油はもみ合いとなりました。ただ、後場後半になると、NY原油の夜間取引が下げ幅を拡大したことや、為替が1ドル=88円台前半まで円高に振れたことで、下げ幅を拡大する展開となりました。相対的に灯油の下げ幅が大きくなり、軒並み4ケタ安となりました。納会を迎えた2009年2月限は、ガソリンが前日比変わらずの3万4670円、灯油は同60円高の4万8560円といずれも平穏納会となりました。受渡枚数はガソリンが892枚、灯油は1886枚です。納会した当限を除く前日比は、ガソリンが1050~440円安、灯油が1950~1020円安、原油が750~250円安です。

失業保険申請件数は26年来の高水準

<NY貴金属市場>
欧米での株式市場の下落を受けて、質への逃避買いにより総じて堅調に推移。金2月は8.7ドル高の858.8、銀3月は4.0セント高の1136.5、プラチナ4月は7.3ドル高の934.9で引けました。米住宅着工高が50年来の低水準、失業保険申請件数は26年来の高水準となり、短期間での景気回復は難しいとの見方が大勢のようです。

 
<シカゴ穀物市場>
大豆はNY原油が一時大きく下押したことから、大豆も下押されるも、後半にかけては戻しました。大豆3月限は8.5セント安の1012.0で引けました。アルゼンチンでは週末に降雨見通しが出ており、かなりまとまった雨量が予想されています。エジプトは1万トンの大豆オイルを入札しました。

コーンは夜間取引では堅調だったものの、NYダウ安や朝方の原油の下落に伴い軟調な動きとなり、引けにかけては下げ幅を縮めました。韓国による入札が期待されています。コーン3月限は2.75セント安の387.5セントで引けました。アルゼンチンとブラジルでの週末の降雨予報が圧迫要因となりました。

小麦は景気後退の懸念もあり、取引開始から下押すも、560セント付近ではサポートされ、下げ幅は限られました。小麦3月限は5.0セント安の566.75セントで引けました。米冬小麦生産地での一部では乾燥気候が続いており、悪影響が懸念されています。


<NY原油市場>
原油在庫が610万バレル増と伝えられ、一時は40ドル割れを意識した動きとなるも、後半にかけては43ドル台まで回復する動きとなりました。原油3月限は0.12ドル高の43.67ドルで引けました。ガソリン、留出油ともに在庫は増えており、米石油消費量の低迷は続いています。

白金は続落

<国内貴金属 市場>
金がまちまち、銀は続伸です。金は、NY安や円高を背景に総じて反落して寄り付くと、前場は荒い値動きとなった円相場に追随した動きとなり、売り一巡後に急速に戻しました。後場は小動きながらも期先を中心にプラスサイドで底堅い動きとなりました。銀はNY高を引き継いで小幅続伸しました。前日比は、金と金ミニが7円安~7円高、銀が0.4~2.8円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が続落し、パラジウムはまちまちです。白金はNY安を受けて売り優勢で始まったのち、円高一服やユーロ高をきっかけに買い戻されて地合いを引き締め、期先限月がプラスサイドに転じました。後場に入ると、戻りを売られて上値の重い展開となり、軟調に引けました。パラジウムはドル建て現物相場の上昇と円高を受けてまちまちとなりました。前日比は、白金と白金ミニが36~10円安、パラジウムが13円安~8円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、期近主導で続落です。21日のシカゴ大豆が急反発して20日の下落分を取り返し10ドルを回復したことから、総じて反発して寄り付きました。しかし、続伸して始まった夜間取引が反落圏に沈んだことから期近主導で軒並み安で前引けしました。後場は、夜間取引が小反落圏で下げ止ったことや、円がジリ安となったため期中以降で下げ幅を大きく縮小する限月も目立ったが、期近2月限の急落を警戒してプラスサイドを回復することはありませんでした。前日比は、一般大豆が1800~260円安、Non-GMO大豆は1230~10円安です。

東京トウモロコシは総じて小幅続落です。為替が1ドル=89円台前半まで円高に振れたものの、21日のシカゴが反発して、この日の夜間取引も堅調に始まったことでプラスサイドで寄り付きました。しかし、そのあと夜間取引が反落したことで上げ幅を削り、期近3月限を除き小幅安で引けました。大引けの前日比は、90円安~50円高です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅安の89円前半で取引されています。前日海外市場でつけた13年半ぶり安値87.10円から切り返した後、午後の取引ではもみあいました。夕方にかけての取引で、本邦機関投資家によるユーロ/円の買いが出たと指摘されています。ドル/円もそれに反応し、89円―89.40円のレンジ内で上下しています。足元では欧州通貨が売られやすい地合いが続いており、邦銀関係者は「目先110円割れもありうる」との見方を示しているようです。


<国内石油市場>
国内石油市場は急反発です。ドル・円相場が円高に振れたものの、NY原油が株高などを背景に急反発したことを受けて、原油・製品ともに買い優勢で推移しました。ガソリン・灯油の当限は納会を明日に控えて玉整理の動きから商いが膨らみました。終盤は、引けにかけての夜間取引の上昇にもかかわらず灯油と原油が方向感なく推移する一方、ガソリンの先限が3万5000円の節目を回復してきょうの高値を付けるなど、堅調推移となりました。NY原油3月限は午後3時半以降、43ドル台半ばでもみ合ったあと、44ドル目前まで上昇しました。前日比は、ガソリンが880~1180円高、灯油が570~1500円高、原油が360~840円高です。

NY白金は軟調に推移

<NY貴金属市場>
最近の質への逃避買いも一服し、最近のドル高の影響より総じてまちまちに推移。金2月は5.1ドル安の850.1、一方銀3月は15.0セント高の1132.5、プラチナ4月は21.7ドル安の927.6で引けました。金は今月に入り800ドル後半から前半と大きく動いているものの、投資人気は根強く、下値は限られています。

 
<シカゴ穀物市場>
大豆は前日の大幅下落への追随乏しく、ファンド買いやNY原油高などにサポートされて急反発となりました。大豆3月限は28.5セント高の1020.5で引けました。アルゼンチンでは来週再び高温乾燥見通しが出ていることや、急激なドル高が切り返したこともはやされました。来週は中国の旧正月により市場参加者は限られるとの見方です。

コーンは安寄りで始まるも、ファンド等による買いにサポートされて堅調に推移しました。コーン3月限は6.75セント高の390.25セントで引けました。今週の輸出検証は2600万Buでした。アルゼンチンでは、日曜日に降雨予報があるものの、その後、乾燥気候が続く見通しです。

小麦はエジプトが17.8万トンの小麦を入札し、そのうち6万トンが米国産だったことから、寄付きより値を伸ばし、堅調に推移。小麦3月限は21.75セント高の571.75で引けました。週間輸出検証は690万Buと予想を大きく下回りました。


<NY原油市場>
NYダウの反発より新オバマ政権への期待などから、商品市場全般が堅調な動きとなり、NY原油も上昇しました。原油3月限は2.71ドル高の43.55ドルで引けました。明日の在庫レポートでは原油は150万バレル増との見通しです。供給だぶつきの解消にはまだ時間がかかるとの見方もあります。

白金は続落

<国内貴金属市場>
金・銀は反発です。金はNY高を引き継いで軒並み反発して寄り付くと、序盤はドル建て現物相場の下落に圧迫されて上げ幅を削りました。序盤の売りが一巡すると急速に戻り歩調となり、後場はおおむね寄り値を挟んで方向感なく推移しました。ただ欧州時間に入ると、ユーロ反落に圧迫されて朝方の安値を試しました。銀は、金上昇などに支援されて反発しました。前日比は、金と金ミニが31~49円高、銀が0.1~4.2円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が続落し、パラジウムは反発です。白金はNY安や円高を受けて売り優勢で始まりました。その後はユーロ安一服が下支え要因となりましたが、株安から需要減少も警戒され、もみ合いとなりました。欧州時間に入ると、ユーロ反落に圧迫されて序盤の安値を割り込み、一段安となりました。パラジウムはNY安となりましたが、ドル建て現物相場の上昇を受けて総じて反発しました。前日比は、白金と白金ミニが80~25円安、パラジウムが12円安~22円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、軒並み安です。20日のシカゴ大豆が夜間取引よりも下げ幅を拡大し、中心限月の期近3月限が10ドル割れとなったことや、為替も一段と円高に振れたことから、軒並み大幅続落して寄り付きました。その後は、円が前場にジリ安推移となったことや、夜間取引が反発して堅調に推移したことからしっかり歩調で推移し、総じて陽線引けしました。前日比は、一般大豆が500~110円安、Non-GMO大豆は1280~200円安です。

東京トウモロコシは続落です。20日のシカゴが下落して、急伸した前日の夜間取引と比較すると大幅安となったうえ、為替が1ドル=89円台後半まで円高に振れたことに圧迫されました。ただ、軟調寄り後は比較的小幅なもみ合いで推移しました。大引けの前日比は、540~400円安です。

         
<外国為替市場>
午後5時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらず、89円後半で取引されています。欧米金融株の下落や金融機関の格下げで、避難通貨としての円が見直されているが、きょう期日を迎えるオプションの存在も手伝って、90円付近で取引が収れんしました。ユーロと英ポンドは、20日に14年ぶりの低水準を更新したDJSTOXX欧州銀行株指数がきょうも軟調に推移していることなどを背景に一段安となっているようです。


<国内石油市場>
国内石油市場は大幅安です。NY原油は前日の大引け時点から上昇したものの、円高が圧迫材料となり、強弱材料が交錯する中を売り優勢で推移しました。終盤に入ると、ユーロ安を受けて夜間取引が値を崩したほか、円高も重なったことから、原油・製品ともに下値を探りました。ただ原油・灯油が引けにかけて下げ一服となる反面、ガソリンは低調な出荷などが一因となり、戻りは限定的となりました。NY原油3月限は41ドル台で推移していたが、午後3時半以降にはユーロ安を受けて40ドル台前半まで値を崩しました。ただ、売り一巡後は40ドル台半ばまで急速に戻しています。前日比は、ガソリンが2110~1090円安、灯油が1470~70円安、原油が600~250円安です。

NY白金は軟調

<NY貴金属市場>
金融業界へのさらなる救済の必要性や、景気後退の拡大の見方などより質への逃避買いにより金は堅調。金2月は15.3ドル高の855.2、一方銀3月は4.0セント高の1117.5、プラチナ4月は4.0ドル安の949.3で引けました。金融機関への多額の資金注入により将来的にインフレになるとの見方が金のサポートとなっています。


<シカゴ穀物市場>
大豆は寄付き直後は一時堅調だったものの、金融不安の再燃による急激なドル高、NY原油安などより後半にかけては大きく下押されました。大豆3月限は28.0セント安の992.0で引けました。アルゼンチンでは少量ながらも降雨が観測され、またブラジルでは乾燥地域でまとまった降雨が観測されたとのニュースも圧迫要因となりました。

コーンはファンド買いにサポートされて寄付き後は堅調に推移するも、ドル高やアルゼンチンでの降雨などより後半にかけては軟調な動きとなりました。コーン3月限は7.5セント安の383.5セントで引けました。大豆や小麦とのスプレッド絡みにより下げ幅は限られました。

小麦は軟調に始まり、その後はローカルやファンドの売り、ドル高により圧迫され軟調に推移、後半にかけては一段安となりました。小麦3月限は28.25セント安の550.0で引けました。中国での乾燥気候も懸念されている一方、インドでは豊作により輸出が再開するとの見方が出ています。


<NY原油市場>
本日納会の原油2月期は手仕舞い買いにより総じて堅調な動きとなるも、3月限以降は全て大きく下押す動きとなりました。主要限月の原油3月限は1.73ドル安の40.84ドルで引けました。昨年前半は投機的な買いによりマーケットは大幅上昇しましたが、昨今は投機的な売りにより下げが加速する傾向となっています。